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さぁ始めよう
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『さぁ、始めよう』
僕がやっているゲームのゲームマスターが放った言葉。オンラインゲームであるこのゲームで、さっきの言葉から新たなイベントが始まった。
通知画面を開いてイベントの確認をする。イベントの内容はこんな感じだった。
1. 通知ボタンの右下にある参加確認のボタンを押してイベ
ント開始
2. イベント開始の時点でランダムに二人一組のチームが組
まれる。
3. そのペアでのチーム戦となり、トーナメント方式の大会
で優勝を決める
だいたいこんな感じだろうか。このゲームを日々の楽しみとする僕はもちろん参加確認を押す。
しばらくしてパートナーが決定し、始まりの広場に転送された。相手は女の子のキャラ。見た感じの装備もよく、やり込んでいる印象がある。
「よろしく」
キーボードで打ち込み軽く挨拶する。
ちなみに名前は宵風さんというらしい。
「よろしくお願いします」
こうして、イベントの幕開けとなった。
「武器は何を使ってる?」
「メインは銃ですかね」
「そっか、僕は近接系が多いから相性良くて助かったわ」
「マップもそこそこ広いらしいですし、前衛後衛分かれてる方がいいですね」
そう、今回のマップは二人一組にしては広い。崩壊した街一つ分もあるマップでは、銃は重宝するだろう。
「じゃあ、とりあえず軽く打ち合わせしようか」
「了解です」
「宵風さんはここの3階に待機してもらって、開けた場所に一人誘導するから仕留めてもらおうかな。もう一人に気づかれないのが前提なんだけど大丈夫かな」
「問題ないです」
「じゃあよろしく」
『諸君準備は整っただろうか。エントリーはすでに締め切って、今から対戦相手の発表となる。便宜上チーム名を各チームに与えるが、そのチーム名はそれぞれのメニューの情報を確認するように。』
ゲームマスターからの発表。始まりの広場にある。巨大なスクリーンにトーナメント表が表示される。自分のチーム名がわからなくては困るので、情報の欄から確認する。
チーム風車。
?
まぁ名前なんてなんでもいいのだが、なぜに風車なんだ。ちょっときになるな。
「風車ってw」
隣を見ると同様のことを考えていたようで、画面の前でも笑っているらしい。
「謎だね」
「ほんとですね。おもしろいですけど。」
「まぁしょうがない。対戦相手でも確認しとくか。一回戦目だから、どんな名前か確認するだけなんだけど」
巨大なスクリーンから風車の名前を探す。えっ~と。風車。風車。
「あった、相手の名前は………チーム人間ドック?」
「………人間ドック」
運営ってだいぶテキトーだな。なんか楽しくなってきたし、ほかもざらっと見ておくか。
ガスマスク、ランドセル、鳥のさえずり、エイティーン、etc...
うん、ですよね。
「まぁいいや、一応確認ね」
「はい、3階で待機して、誘導してきた敵を撃破。そのあと2人目に備える感じですよね」
「そう、よろしくね」
「はい。じゃあ頑張りましょう。」
「やってやりますかね」
一回戦目 風車vs人間ドック
僕 攻撃 230 宵風 攻撃 350
防御 100 防御 300
敏捷 250 敏捷 150
技巧 300 技巧 600
僕は知らなかった。彼女の実力を。そしてそれは初戦で痛いほど身にしみることになる
僕がやっているゲームのゲームマスターが放った言葉。オンラインゲームであるこのゲームで、さっきの言葉から新たなイベントが始まった。
通知画面を開いてイベントの確認をする。イベントの内容はこんな感じだった。
1. 通知ボタンの右下にある参加確認のボタンを押してイベ
ント開始
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まれる。
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で優勝を決める
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しばらくしてパートナーが決定し、始まりの広場に転送された。相手は女の子のキャラ。見た感じの装備もよく、やり込んでいる印象がある。
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ちなみに名前は宵風さんというらしい。
「よろしくお願いします」
こうして、イベントの幕開けとなった。
「武器は何を使ってる?」
「メインは銃ですかね」
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そう、今回のマップは二人一組にしては広い。崩壊した街一つ分もあるマップでは、銃は重宝するだろう。
「じゃあ、とりあえず軽く打ち合わせしようか」
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「問題ないです」
「じゃあよろしく」
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ゲームマスターからの発表。始まりの広場にある。巨大なスクリーンにトーナメント表が表示される。自分のチーム名がわからなくては困るので、情報の欄から確認する。
チーム風車。
?
まぁ名前なんてなんでもいいのだが、なぜに風車なんだ。ちょっときになるな。
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「謎だね」
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「まぁしょうがない。対戦相手でも確認しとくか。一回戦目だから、どんな名前か確認するだけなんだけど」
巨大なスクリーンから風車の名前を探す。えっ~と。風車。風車。
「あった、相手の名前は………チーム人間ドック?」
「………人間ドック」
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うん、ですよね。
「まぁいいや、一応確認ね」
「はい、3階で待機して、誘導してきた敵を撃破。そのあと2人目に備える感じですよね」
「そう、よろしくね」
「はい。じゃあ頑張りましょう。」
「やってやりますかね」
一回戦目 風車vs人間ドック
僕 攻撃 230 宵風 攻撃 350
防御 100 防御 300
敏捷 250 敏捷 150
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僕は知らなかった。彼女の実力を。そしてそれは初戦で痛いほど身にしみることになる
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