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異世界ライフ
一花
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何てことでしょう!
目の前の男に怒りしか覚えません!
当たり前です。
あんな、あんな、キスをされたら腰が抜けます。
・・・いいえ!聞かなかった事して下さい!
私は、何を言っているのでしょうか?
腰が抜けるほど、気持ちが良かったなんて!
恥ずかしい。
知らない人にキスされて、気持ちが良いだなんて!
淫乱女ですか!ーーーーワタシ!
知りませんでした・・・・。
ホント、知りたくありませんでした・・・。
それに、この男は、私の唇を貪るだけでは飽き足らず・・・顔を舐めなわします。
私が何か話そうとすると、すぐに口を塞がれる様にキスをされ、余りの気持ちよさに、頭がボーッとしてキスに答える始末です。
こんな淫乱女のワタシ・・・元の世界に戻ったら、尼になります。
俗世とは、縁を切った、生活を送ります。
南無阿弥陀仏と、お経を唱える人生よ!
!!WELCOME!!
※※
・・・・・一花。
まるで、夢の様だ。
覚えていた?
ここが、初めて会った場所だよ・・・・。
俺が初めて、一花を見たのは、紅蓮を連れ戻すために異世界に行った時だと紅蓮は、思っているが、一花に逢ったのは、もっと前からだった。
それは、一花が、最初にこちらの世界に紛れ込んだのが、初めての出会いだった。
・・・不本意ながら、あの時までの俺は、本当にどうしようもない、下半身だけで生きていた愚か者だった。
一花にだったら、罵られても良いが、ほかの奴だったら・・・社会的抹殺だ。
ーーーーー俺にはその力がある!
俺にとって、一花は特別な存在。
今まで、大事に守ってきた、一花に手を出した紅蓮は半殺しの目にあわせてやった。
俺が、二度目は無いと言った時の、紅蓮の青ざめた顔を思い出す。
脅えるのは当然だろう、右手に、青白い炎が暴れる魔力を貯めた球体を作り。
左手には、紅蓮から奪った、剣を握って・・・。
そして、俺の目は、真っ赤に血走っていたのだから・・・・
・・・あれで、紅蓮も懲りただろう。人の大事な一花に手を出すどうなるかを!
二度と、一花に手を出すな!!
・・・・・・・一花・・・・・・・
一花に初めて会った、あの時も迷路の東屋で、女の体を貪っていた。
誰だったかな、良く覚えていない女を抱いていた。
「ああ・・ぁん・・、あん、・・あぁ・・ん・・・んっ・・いぃぃ・・のぉ~、でん・・でんかぁ~いっ、いくーーーーーー」
女は、ラヴィニスの腰が動くたびに奇声が、強く、弱く、まるで、歌を歌っているかのように・・。
女なんて、みんな同じだ。こっちが笑えば、すぐに、股を開く、バカな生き物だ。
その日まで、俺はずっとそう思って生きてきた。
俺も、そろそろ限界が来たので、体を激しく打ち付け、すぐに女の体から、己の竿を抜きとると、そのまま、女の顔に、白濁をかけた。
女は呆然と、何をされたか分からないと言った風に、惚けていた。
「きっ、きゃぁぁぁぁぁぁ、でっ殿下、なんて酷い事をするのですか?わたし、わたし・・どうすれ・・・ば・・酷い・・酷い・・・」
恨みがましそうに見る女の目が、イラつく。
「いい気味だ・・・」
「えっ?」
「いい気味だって言ったんだよ」
「・・・でっ、殿下?・・・嘘ですよね?殿下はそんな事を言いませんわよね?」
「飽きた・・お前の体・・飽きた。もうおここに来なくて良いよ、今度は違うのを誘うから・・・誰にするかなぁ~」
「えっ?でも・・殿下は、私を・・愛しておいでですよね?あ、あれはウソなんですか?」
「愛してる?・・・・あぁあ、愛していたよ、きみの体は、良い弾力の胸だったよ、尻もよかってね、そこだけは、愛していたさ…それ以外は・・・・どうでもいいかな?」
「わ・・わたし、私は殿下を信じて・・・すべてをささげたというのに…酷すぎます」
「酷い?どっちが酷いのかな?君がささげたのは、『王弟の妻』と言う肩書が、欲しかっただけだろ?残念だったね、当てが外れて・・・・まあ、お互い気持ちが良かったんだから、あとくされがないでしょう?それじゃ、さよなら、もう二度と俺の前に現れないでくれる?」
「わ・た・し・・お父様に叱られてしまいます・・・どうしよう・・そうしよう・・・殿下の妻にならないと、お父様に・・・・」
方悪心状態の女は、ぶつぶつと、自分の保身について、考えている様だ。
ちっ!父親の、入れ知恵か・・・俺も舐められたのんだな・・・
「正直に、言ったらいいさ、あんたのお父様って奴に!」
「・・・そんなこと言えません・・・言えるわけが、ないでしょう…そんなこと言ったら・・・わっ私、…修道院に入れられる・・・そんなの…そんなのいやよ!そんなの、絶対いやよ!!私は言われた通りに・・・・」
女は自分の発言にハッとした。
「言われた通りにね!たいした女だよ、あんたは、娼婦顔負けだ!」
「で、殿下・・・私は・・・私は…どうなるのでしょうか・・・・?」
「好きにすればいいよ・・・俺より、お父様にでも相談したら?」
「そんな・・・助けてください・・殿下・・」
「・・・・女はこれだから嫌なんっだ・・・目の前から消えてくれないと、不敬罪で、ここで、切り殺すか?・・それとも牢にでも入る?」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
女は転げるように、走ってにげていった。
「・・・・・・・・」
ドカッと、東屋の奥のベンチに座り込んだ。
疲れた・・・・。
「ねえ、おじちゃん」
「・・・・・・・」
「ねぇ、おじちゃん」
まさか・・俺の事か?
周りを、キョロキョロと見回しても、人影が見えない・・・・。
幻聴か?疲れてるのか?
「ねぇってば、お・じ・ちゃん!ってば」
後ろを振り向くと、緑の壁にお面の様な、子供の顔があった。
「うぉぉ!」
「チョット、おじちゃん、人の顔を見るなり、驚かないでくれる?『れでい』に対してしつれいよ!」
プイと、緑のお面が横を向く。
「普通、驚くだろ~、ところでお前、何で、そんなとこから顔を出してるんだ?それに、『れでい』じゃなくて、『レディ』だろ?」
「そう!そう!それが言いたかったの、ありがとう、おじちゃん」
緑のお面が、嬉しそうにしゃべった。
何がそんなに、嬉しいのか?
それにしても良くコロコロと、表情が変わるな。
「それで、ここで何をしていた?」
「ん?おじちゃん達をジッと見ていたよ、だって、道に迷っていたら声が聞こえてきたのだもの、覗くわよ」
「・・・一体、いつからだ・・・」
おいおいジッとって・・・・聞いちゃいけないような気がするが・・・。
「あのね、このベンチが邪魔で、良く見えなかったけど・・・プロレスをしてたと思うの?…当たっているでしょう?」
えっへんと胸を張っているのだろうが、緑の壁で全然わからないが・・・・。
「そっ、そうか、ベンチで、見えなかったか・・・・良かった」
さすがに不味いだろう、大人の『あれ』や『これ』を子供の前ではしちゃいけない、今度はよく周りを確認してから、しよう。
「ねえ、おじちゃん、こっちに来てかがんで」
「屈めばいいのか?これで、いいか」
「うん、いいよ、このまま動かないでね」
「えっ?」
ぐうぉおぉおぉん
「’&%#ー*+‘?#”」
目の前が、豪華な火花が散った。
思わず、あたまを抱えた、頭突きをされたのはすぐに分った。
「何する、クソガキ」
「ガキじゃありません、一花、一の花と書いて一花、『れでい』じゃなかった、おじちゃん、なんって言うんだっけ?」
「『レディ』だ、クソガキ」
「そうそう、『レディ』に対して、クソガキ、はあんまりです。訂正を要求します」
「それより、なんで、頭突きなんだ」
「それはね、おじちゃんが、女の人を泣かせたから、『おしおき』をしたの」
「それは、向こうも悪いんだぞ」
頭がいまだにガンガンする、クソ。
「それでも、男は、じっと耐えるものだって、お父さんが言っていた。でもね、『おしおき』は、お母さんとプロレスをした後なの、お父さん『おしおき』をされた後は必ず「ふたばやりすぎた。俺を許してくれ」って言ってるわ、それから、『ふたば』って、お母さんの名前よ」
「・・・・・・・・」
子供に何てこと教えてるんだ・・・・。
「おじちゃん、もう一度、屈んで」
「・・・いやだ」
「おじちゃん!」
「はぁぁぁぁぁぁ・・・一回だけな」
「チュッ」
痛くない、それどころか、おでこが柔らかくて、暖かい・・・・
「もう一回」
俺は自然と、催促していた。もう一回と・・あり得ないだろう?子供相手に何を催促しているんだ俺は・・・・今言ったことは無かった事に・・・やっぱり、もう一回欲しい。
「もう一回?してほしいの?おじちゃん」
「・・・・うん・・・もう一回」はずかしいが、あの気持ちよさには勝てない。
「ごめんね、おじちゃん、2回は、しちゃだめなんだ」
「どうして・・」
「だって、おじちゃんは、私の、一つの花じゃ無いから」
「それは、そういう事なんだ?」
「私の名前はね、一花、一つの花と書いて、一花なの」
「それで」
「それでね、チュウの2回以上するにはね、おじちゃんが、一花の、たった一つの花にならないといけないの」
「たった一つって?」
「お父さんが言ってたの、一花の名前は、相手にとって、唯一無二の花、『一花』なんだって」
「おれが、一花の、唯一無二の花、『一花』になれば、また、おでこにチュウをしてくれるという事か?」
「うん、そうだよ!でもね、一花には、紅蓮がいるから、おじちゃんは、むりかな~」
「えっ、紅蓮て・・・どういうことだ・・一花は紅蓮が好きなのか?」
「うん、好き!大好き!!」
「いちか~。どこだ~おじさんも、おばさんも、帰るってよ~」
「あっ!紅蓮の声だ、それじゃ、バイバイ、おじちゃん」
「まって、一花・・名前は」
「皆月 一花」
緑の壁から一花の顔が消えた・・・・・。
そのあとは、言うまでもない、俺は一花を探しまくって、やっと気がついた。
一花は、異世界の住人だと・・・・・。
俺は、紅蓮と入れ替わり、異世界にトリップした。
一花の好きな、紅蓮として・・・。
※※
そう、ここで今と同じ様に、小さな一花が垣根から、顔を出していたね。
そんな姿をみて、小さい頃の一花を思い出す。
俺は、嬉しくて、嬉しくて、一花にキスをして、キスだけでは、物足りなくて一花の顔を舐めまわした。それに、一花が何かを話そうとしても、どうせ、俺にとっては、良いことは1つも無いので、キスで、口を塞いだ。
嬉しかった。
一花は、口を塞いだ時に・・・舌を絡めてきた。
求められてると思うだけで、抱きたくなる、垣根が邪魔で、一花の元に直ぐに回り込みたかったが、一花から、離れたくも無い。
俺にとって、唯一無二の花『一花』
目の前の男に怒りしか覚えません!
当たり前です。
あんな、あんな、キスをされたら腰が抜けます。
・・・いいえ!聞かなかった事して下さい!
私は、何を言っているのでしょうか?
腰が抜けるほど、気持ちが良かったなんて!
恥ずかしい。
知らない人にキスされて、気持ちが良いだなんて!
淫乱女ですか!ーーーーワタシ!
知りませんでした・・・・。
ホント、知りたくありませんでした・・・。
それに、この男は、私の唇を貪るだけでは飽き足らず・・・顔を舐めなわします。
私が何か話そうとすると、すぐに口を塞がれる様にキスをされ、余りの気持ちよさに、頭がボーッとしてキスに答える始末です。
こんな淫乱女のワタシ・・・元の世界に戻ったら、尼になります。
俗世とは、縁を切った、生活を送ります。
南無阿弥陀仏と、お経を唱える人生よ!
!!WELCOME!!
※※
・・・・・一花。
まるで、夢の様だ。
覚えていた?
ここが、初めて会った場所だよ・・・・。
俺が初めて、一花を見たのは、紅蓮を連れ戻すために異世界に行った時だと紅蓮は、思っているが、一花に逢ったのは、もっと前からだった。
それは、一花が、最初にこちらの世界に紛れ込んだのが、初めての出会いだった。
・・・不本意ながら、あの時までの俺は、本当にどうしようもない、下半身だけで生きていた愚か者だった。
一花にだったら、罵られても良いが、ほかの奴だったら・・・社会的抹殺だ。
ーーーーー俺にはその力がある!
俺にとって、一花は特別な存在。
今まで、大事に守ってきた、一花に手を出した紅蓮は半殺しの目にあわせてやった。
俺が、二度目は無いと言った時の、紅蓮の青ざめた顔を思い出す。
脅えるのは当然だろう、右手に、青白い炎が暴れる魔力を貯めた球体を作り。
左手には、紅蓮から奪った、剣を握って・・・。
そして、俺の目は、真っ赤に血走っていたのだから・・・・
・・・あれで、紅蓮も懲りただろう。人の大事な一花に手を出すどうなるかを!
二度と、一花に手を出すな!!
・・・・・・・一花・・・・・・・
一花に初めて会った、あの時も迷路の東屋で、女の体を貪っていた。
誰だったかな、良く覚えていない女を抱いていた。
「ああ・・ぁん・・、あん、・・あぁ・・ん・・・んっ・・いぃぃ・・のぉ~、でん・・でんかぁ~いっ、いくーーーーーー」
女は、ラヴィニスの腰が動くたびに奇声が、強く、弱く、まるで、歌を歌っているかのように・・。
女なんて、みんな同じだ。こっちが笑えば、すぐに、股を開く、バカな生き物だ。
その日まで、俺はずっとそう思って生きてきた。
俺も、そろそろ限界が来たので、体を激しく打ち付け、すぐに女の体から、己の竿を抜きとると、そのまま、女の顔に、白濁をかけた。
女は呆然と、何をされたか分からないと言った風に、惚けていた。
「きっ、きゃぁぁぁぁぁぁ、でっ殿下、なんて酷い事をするのですか?わたし、わたし・・どうすれ・・・ば・・酷い・・酷い・・・」
恨みがましそうに見る女の目が、イラつく。
「いい気味だ・・・」
「えっ?」
「いい気味だって言ったんだよ」
「・・・でっ、殿下?・・・嘘ですよね?殿下はそんな事を言いませんわよね?」
「飽きた・・お前の体・・飽きた。もうおここに来なくて良いよ、今度は違うのを誘うから・・・誰にするかなぁ~」
「えっ?でも・・殿下は、私を・・愛しておいでですよね?あ、あれはウソなんですか?」
「愛してる?・・・・あぁあ、愛していたよ、きみの体は、良い弾力の胸だったよ、尻もよかってね、そこだけは、愛していたさ…それ以外は・・・・どうでもいいかな?」
「わ・・わたし、私は殿下を信じて・・・すべてをささげたというのに…酷すぎます」
「酷い?どっちが酷いのかな?君がささげたのは、『王弟の妻』と言う肩書が、欲しかっただけだろ?残念だったね、当てが外れて・・・・まあ、お互い気持ちが良かったんだから、あとくされがないでしょう?それじゃ、さよなら、もう二度と俺の前に現れないでくれる?」
「わ・た・し・・お父様に叱られてしまいます・・・どうしよう・・そうしよう・・・殿下の妻にならないと、お父様に・・・・」
方悪心状態の女は、ぶつぶつと、自分の保身について、考えている様だ。
ちっ!父親の、入れ知恵か・・・俺も舐められたのんだな・・・
「正直に、言ったらいいさ、あんたのお父様って奴に!」
「・・・そんなこと言えません・・・言えるわけが、ないでしょう…そんなこと言ったら・・・わっ私、…修道院に入れられる・・・そんなの…そんなのいやよ!そんなの、絶対いやよ!!私は言われた通りに・・・・」
女は自分の発言にハッとした。
「言われた通りにね!たいした女だよ、あんたは、娼婦顔負けだ!」
「で、殿下・・・私は・・・私は…どうなるのでしょうか・・・・?」
「好きにすればいいよ・・・俺より、お父様にでも相談したら?」
「そんな・・・助けてください・・殿下・・」
「・・・・女はこれだから嫌なんっだ・・・目の前から消えてくれないと、不敬罪で、ここで、切り殺すか?・・それとも牢にでも入る?」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
女は転げるように、走ってにげていった。
「・・・・・・・・」
ドカッと、東屋の奥のベンチに座り込んだ。
疲れた・・・・。
「ねえ、おじちゃん」
「・・・・・・・」
「ねぇ、おじちゃん」
まさか・・俺の事か?
周りを、キョロキョロと見回しても、人影が見えない・・・・。
幻聴か?疲れてるのか?
「ねぇってば、お・じ・ちゃん!ってば」
後ろを振り向くと、緑の壁にお面の様な、子供の顔があった。
「うぉぉ!」
「チョット、おじちゃん、人の顔を見るなり、驚かないでくれる?『れでい』に対してしつれいよ!」
プイと、緑のお面が横を向く。
「普通、驚くだろ~、ところでお前、何で、そんなとこから顔を出してるんだ?それに、『れでい』じゃなくて、『レディ』だろ?」
「そう!そう!それが言いたかったの、ありがとう、おじちゃん」
緑のお面が、嬉しそうにしゃべった。
何がそんなに、嬉しいのか?
それにしても良くコロコロと、表情が変わるな。
「それで、ここで何をしていた?」
「ん?おじちゃん達をジッと見ていたよ、だって、道に迷っていたら声が聞こえてきたのだもの、覗くわよ」
「・・・一体、いつからだ・・・」
おいおいジッとって・・・・聞いちゃいけないような気がするが・・・。
「あのね、このベンチが邪魔で、良く見えなかったけど・・・プロレスをしてたと思うの?…当たっているでしょう?」
えっへんと胸を張っているのだろうが、緑の壁で全然わからないが・・・・。
「そっ、そうか、ベンチで、見えなかったか・・・・良かった」
さすがに不味いだろう、大人の『あれ』や『これ』を子供の前ではしちゃいけない、今度はよく周りを確認してから、しよう。
「ねえ、おじちゃん、こっちに来てかがんで」
「屈めばいいのか?これで、いいか」
「うん、いいよ、このまま動かないでね」
「えっ?」
ぐうぉおぉおぉん
「’&%#ー*+‘?#”」
目の前が、豪華な火花が散った。
思わず、あたまを抱えた、頭突きをされたのはすぐに分った。
「何する、クソガキ」
「ガキじゃありません、一花、一の花と書いて一花、『れでい』じゃなかった、おじちゃん、なんって言うんだっけ?」
「『レディ』だ、クソガキ」
「そうそう、『レディ』に対して、クソガキ、はあんまりです。訂正を要求します」
「それより、なんで、頭突きなんだ」
「それはね、おじちゃんが、女の人を泣かせたから、『おしおき』をしたの」
「それは、向こうも悪いんだぞ」
頭がいまだにガンガンする、クソ。
「それでも、男は、じっと耐えるものだって、お父さんが言っていた。でもね、『おしおき』は、お母さんとプロレスをした後なの、お父さん『おしおき』をされた後は必ず「ふたばやりすぎた。俺を許してくれ」って言ってるわ、それから、『ふたば』って、お母さんの名前よ」
「・・・・・・・・」
子供に何てこと教えてるんだ・・・・。
「おじちゃん、もう一度、屈んで」
「・・・いやだ」
「おじちゃん!」
「はぁぁぁぁぁぁ・・・一回だけな」
「チュッ」
痛くない、それどころか、おでこが柔らかくて、暖かい・・・・
「もう一回」
俺は自然と、催促していた。もう一回と・・あり得ないだろう?子供相手に何を催促しているんだ俺は・・・・今言ったことは無かった事に・・・やっぱり、もう一回欲しい。
「もう一回?してほしいの?おじちゃん」
「・・・・うん・・・もう一回」はずかしいが、あの気持ちよさには勝てない。
「ごめんね、おじちゃん、2回は、しちゃだめなんだ」
「どうして・・」
「だって、おじちゃんは、私の、一つの花じゃ無いから」
「それは、そういう事なんだ?」
「私の名前はね、一花、一つの花と書いて、一花なの」
「それで」
「それでね、チュウの2回以上するにはね、おじちゃんが、一花の、たった一つの花にならないといけないの」
「たった一つって?」
「お父さんが言ってたの、一花の名前は、相手にとって、唯一無二の花、『一花』なんだって」
「おれが、一花の、唯一無二の花、『一花』になれば、また、おでこにチュウをしてくれるという事か?」
「うん、そうだよ!でもね、一花には、紅蓮がいるから、おじちゃんは、むりかな~」
「えっ、紅蓮て・・・どういうことだ・・一花は紅蓮が好きなのか?」
「うん、好き!大好き!!」
「いちか~。どこだ~おじさんも、おばさんも、帰るってよ~」
「あっ!紅蓮の声だ、それじゃ、バイバイ、おじちゃん」
「まって、一花・・名前は」
「皆月 一花」
緑の壁から一花の顔が消えた・・・・・。
そのあとは、言うまでもない、俺は一花を探しまくって、やっと気がついた。
一花は、異世界の住人だと・・・・・。
俺は、紅蓮と入れ替わり、異世界にトリップした。
一花の好きな、紅蓮として・・・。
※※
そう、ここで今と同じ様に、小さな一花が垣根から、顔を出していたね。
そんな姿をみて、小さい頃の一花を思い出す。
俺は、嬉しくて、嬉しくて、一花にキスをして、キスだけでは、物足りなくて一花の顔を舐めまわした。それに、一花が何かを話そうとしても、どうせ、俺にとっては、良いことは1つも無いので、キスで、口を塞いだ。
嬉しかった。
一花は、口を塞いだ時に・・・舌を絡めてきた。
求められてると思うだけで、抱きたくなる、垣根が邪魔で、一花の元に直ぐに回り込みたかったが、一花から、離れたくも無い。
俺にとって、唯一無二の花『一花』
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