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私の彼は、愚弟でした
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「・・・一花、誰の入れ知恵?6賢者?それとも兄の陛下かな?」
隣で私に抱きつく様に横になっていたラヴィニスは、私が母ニースの名を出した途端に、私の肩を掴んでベッドに押し付けた。そして私の顔を覗き込む様に、嘘を見抜く様に真上から見つめた。
ラヴィニスにとっては触れたくも無い名前だったのだろう。
私は嘘をつくつもりは無いが、ラヴィニスの母ニースに対しての心情を考えると、このままニースの事を話すのは得策では無かったと思うと、中々言葉が出てこなかった。
「わたし・・・」
「わたし?何?一花?」
更にラヴィニスの目が細く鋭く突き刺さる様な視線に変わるのが鈍感な私でも分かった。
ラヴィニスは話そうとはしない私を辛抱強く待っていた。
罠を仕掛けた獣の様にジッと待つ。
一花!どうしてくれようか?とラヴィニスの心の中が聞こえる様だった。
痺れを切らしたのは私だった。
ラヴィニスの怖いくらいの視線に耐えられなかった。
もう無理!
「ラヴィニス・・あのね・・この前転移魔法陣で私帰ろうとしたでしょ?」
『転移魔法陣』『帰る』この言葉も今のラヴィニスには、禁句だった。
ラヴィニスの指に力が入る。
「まさか、又・・・また、ここから出て行こうとするつもりなの?」
さっきまでの鋭く突き刺さる瞳は、大きく見開いき私の肩を更にベッドに押し付け、私の肩がミシミシと悲鳴を上げる。
とんでもない馬鹿力です。
「痛い、ラヴィニス痛い!手を離して!」
「一花・・離れないよね?俺から離れないよね?答えて、一花!」
『ハイ』以外は手の力を抜いてくれないでしょう?ラヴィニス!だから答えは1つです。
ウンウンと私は頷きましたよ。
ニースと話をしたおかげで今ではラヴィニスから離れるという選択肢はありません!
ニースお母様!ありがとう!
誤解が解けたのは、お母様のおかげです。
ラヴィニスと一緒に挨拶に行きたいのですが出鼻くじいてしまいました。
どう説明をしたらいいのでしょうか?
ラヴィニスはと言うと、私の頷きに満足したのか、ホッとした様にさっきまで私の肩を掴んでいた手はユックリと頬を撫でています。
こそばゆいです。
顔がみるみる赤くなります。
そんな私の事を知ってかラヴィニスの顔が近付いて。
「一花、誰の入れ知恵?」
振り出しに戻っています。
あれ?
隣で私に抱きつく様に横になっていたラヴィニスは、私が母ニースの名を出した途端に、私の肩を掴んでベッドに押し付けた。そして私の顔を覗き込む様に、嘘を見抜く様に真上から見つめた。
ラヴィニスにとっては触れたくも無い名前だったのだろう。
私は嘘をつくつもりは無いが、ラヴィニスの母ニースに対しての心情を考えると、このままニースの事を話すのは得策では無かったと思うと、中々言葉が出てこなかった。
「わたし・・・」
「わたし?何?一花?」
更にラヴィニスの目が細く鋭く突き刺さる様な視線に変わるのが鈍感な私でも分かった。
ラヴィニスは話そうとはしない私を辛抱強く待っていた。
罠を仕掛けた獣の様にジッと待つ。
一花!どうしてくれようか?とラヴィニスの心の中が聞こえる様だった。
痺れを切らしたのは私だった。
ラヴィニスの怖いくらいの視線に耐えられなかった。
もう無理!
「ラヴィニス・・あのね・・この前転移魔法陣で私帰ろうとしたでしょ?」
『転移魔法陣』『帰る』この言葉も今のラヴィニスには、禁句だった。
ラヴィニスの指に力が入る。
「まさか、又・・・また、ここから出て行こうとするつもりなの?」
さっきまでの鋭く突き刺さる瞳は、大きく見開いき私の肩を更にベッドに押し付け、私の肩がミシミシと悲鳴を上げる。
とんでもない馬鹿力です。
「痛い、ラヴィニス痛い!手を離して!」
「一花・・離れないよね?俺から離れないよね?答えて、一花!」
『ハイ』以外は手の力を抜いてくれないでしょう?ラヴィニス!だから答えは1つです。
ウンウンと私は頷きましたよ。
ニースと話をしたおかげで今ではラヴィニスから離れるという選択肢はありません!
ニースお母様!ありがとう!
誤解が解けたのは、お母様のおかげです。
ラヴィニスと一緒に挨拶に行きたいのですが出鼻くじいてしまいました。
どう説明をしたらいいのでしょうか?
ラヴィニスはと言うと、私の頷きに満足したのか、ホッとした様にさっきまで私の肩を掴んでいた手はユックリと頬を撫でています。
こそばゆいです。
顔がみるみる赤くなります。
そんな私の事を知ってかラヴィニスの顔が近付いて。
「一花、誰の入れ知恵?」
振り出しに戻っています。
あれ?
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