バグでレベル100と表示される件について。

jeajin

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貧血編

プロローグ

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『あの~すみません。公式冒険者登録をしたいのですが』
『かしこまりました!まず、名前と年齢の方を教えてください』
『フェル・アルジュナ 18歳です..』
『初めて聞く名前ですね。今までは何を?』
『あ、えっと....。鍛治職人の知り合いがいて素材集めに協力してました』
『そーなんですね!ならモンスター討伐の経験もあるのですね』
『まぁ、一応...』
『ならレベルも計らないとかな!もしかしたら10レベルくらいは行ってるのかも。それと一度表示されたデータは変更できないけど名前は フェル・アルジュナだよね?』
『はい!』
『それで、登録認定が後日になるからとりあえずレベルだけ調べておく??』
『んー、、そうですね!お願いします』
『ちょっと待っててね!レベル更新してくるから』


僕の横のカウンターで僕と同時に公式冒険者登録をしてる人がいたのだが、レベルの更新も含め終わっていた。

そしてまた次の人。また次の人。僕が待ってる間に横のカウンターでは次々と登録が完了している。

そして横のカウンターが空いた


『あのー、、冒険者登録をしていてレベルの更新をお願いしたのですがなかなか帰ってこなくて...』
『そーなんですねっ!担当は....シーちゃんか!ちょっと確認してくるね~』
『お願いします』
確認しに行った直後叫び声が聞こえた


『えーーー!!!うっそぉー!!』
『わ、私だって原因がわからないのよ!』
僕は大きめな声で言った
『あのー!!どうかしましたかー?』
『イ、イマソッチイクー』
すると2人が帰ってきた。

『あ、、オ、オマタセー』
『シーチャンー。私はトイレイッテクル』
『ちょっと!!』
『あのー、なんでカタコトなんですか?』
『な、なんでもないからね!それでレベルの更新が終わったわ!』

実はモンスター討伐などした事がない
だからレベル1だと知っていた。

『やっぱりレベル1とかですよね、、』
『あの、、あのね。えー、、』
『どうしました?』
『結論から言いますね..』
『驚かないでください...』





『ああああ貴方のレベルは100と表示されましたー!!!』
『はい?』
人生で一番驚いた。

『私も原因はわからないんですよ!本当に!けど一度作った冒険者ファイルだから修正も効かなくて、、』
『ちょっ、、ちょっと待ってくださいよ!ってことは今後ずっと周りからはレベル100の冒険者と認識されるわけですか?!』
『はい、、』
『魔法もスキルも使えないのに?!』
『はい、、』
『実際レベル1なのに?!』
『はい、、』
『嫌だぁー!!』 
『はい、、。本当にすいません!!』
『せめてこの事はまず内緒でお願いしますよ』
『もちろんです!』
『はぁー、、一度家に帰って頭整理してきます、、』
『本当にすいません!』
『はい...』


こうして不便極まりない異世界生活が始まるのであった
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