少年兵士の逆異世界転生物語

そして誰も居なくなった

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召喚の儀

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放課後、魔王と2人、昨日の公園に来ていた

通行人やジョギングしている人をチョイチョイ見かけるが端っこにいれば近づいてくる事は無いだろう

何かあったとしても、避難できる・・と思う


「・・あのね、何か物騒な事を考えてないかしら?警戒しなくても大丈夫よ、お昼にも言ったように今の私には力なんてないから」


「確かに、今まで攻撃を仕掛けてくる様な様子は無かった・・が!それを信じられるかは別問題だ!」


「そう・・・」
 

何でちょっと悲しそうな顔するんだよ


「そ、それで全部説明をして貰えるんだよな?」


「えぇ、全ての始まりは  "召喚の儀"よ」


「召喚の儀?」


「そう、元々ルー大陸にはいくつかの国があってファルド王国もその中の1つだったの」


「そんな事聞いた事ないぞ?」


「そうね、もう600年も昔の事だから」


「へ?」


「その頃の魔物は数もそこまで多くなくて冒険者ギルドと国の兵士で対処出来ていたの

魔物が脅威では無い時代、貴族や国王の考える事はどこも同じ

'隣の国の土地は穀物がよく実る' 

 'あの国は海に面している' 

 '我が国が大陸の覇者なのだ'

必然的に人間同士の争いが起こっていたわ」

「そんなっ!?人間同士が争うなんて馬鹿げている!」


「そうね・・・でも過去には実際に人間同士で争っていたのよ
けれど、当時ファルド王国に勤めていた筆頭魔導師は戦争自体を忌避していたの。そして国王にも進言出来る立場にいたわ

・・・でも、それを良く思わなかった貴族達が彼の家族を罠に嵌めて彼を陥れたのよ。

彼の奥さんは暗殺者にやられて、2人には7歳だった1人娘がいたんだけど、その暗殺者に攫われたわ」

「・・・なんで・・そんな」

「貴族の連中は戦争で得た利益が大きくて戦いに駆り出されるのは下民、もしくは戦闘奴隷だったから、いくらでも補充がきいたのよ」

「その・・攫われた女の子は?」

「攫われて数ヶ月の後、首から上だけが彼の下に届いたそうよ」

「!!?    ひ、酷過ぎる・・」

「そうね、そして彼は人類そのものを恨む様になった。当時彼以上の魔導の天才は存在しなかったから筆頭であり続けていたのだけれど、どんどん狂気に満ちていったわ

"戦争が無ければ、人が争わなければ、人が居なくなれば"


そして、なにより1人娘だけでも生き返らせたいと願った彼は"召喚の儀"を生み出したの」


「え?召喚の儀って勇者を召喚するものじゃなかったの?」


「違うわ、、召喚の儀とは


『大切な者の魂を呪う代償に儀式者の願望を叶える力を召喚する儀式よ』


代償と言っても、私の場合は魂を輪廻に縛られて魔物を召喚する装置にされたのだけど」


「え??私の場合?」


「そうよ、私は最初の"召喚の儀"で召喚されたの。当時の筆頭魔導師で開発したのは私の父、サイモン・ベネット」
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