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第1話 不思議な出来事
しおりを挟む春は、暖かくて、ポカポカして、
うつらうつらしてしまいそう…ってダメダメだめ!
こんなところで寝たりしたら、瑠美花にからかわれる。
そしたら1ヶ月以上もこのことを
言われるに決まってる。それだけは絶対に避けないと。
瑠美花、か…
私も瑠美花みたいになれたらな。
あ、紹介が遅れちゃってごめんなさい。
私の名前は花咲 優美花。この春からピカピカの中学1年生!
楽しみだなぁ、これからの中学校生活!
…………………………………
と、思えたらよかったんだけど、
現実はそうはいかないもの。
みんなの中にもいると思うな。
「友達いない。陰キャです…」っていう感じの人。
私も、そうなんだ。好きで陰キャになったわけじゃないんだけど、
これにも理由があって…
「友達、つくりたくてもつくれません。」
友達をつくる気がないんじゃないの?と言われることもある。でも、私だって保育園の時や、小学校低学年の時は、仲がいい友達はいた。ただ小学校高学年になると、話は変わってくる。分かってくれるかな?私の言ってること。
じゃあ、私の友達づくり失敗談を
言うね。
1. 友達をつくろうとする
2. 友達にできそうな人を
思い浮かべる
(2.で、男子は除外される)
3. 友達になるために
近づこうとする
4. 近づけずに終了
(高学年になると、女子は仲の
いい子でかたまる。話しかけた
くても話しかけられない。)
こんな感じ。
だけど、姉がこんなに友達づくりに苦労しているのに、なんで妹にはたくさんの友達がいるの?
(はい。みんなが言う通り私の気が弱いからです。)
しかも、最悪なことに私が通う
ことになった中学校は、「私立
光羽学園」という、セレブが通うようなところ!
どうして、私なんかがエリート校に通うことになったかって?
それは、ママが超一流の
『スタイリスト』
であり、
『メイクアップアーティスト』
でもあるから。
世界的に有名な、〈RARA-ZU〉っていうファッションコンテストで、優勝したことがある実力者。
他には、〈ALVA〉っていう世界中のVIPたちが鑑賞したりする、
モデルコンテストで、メイク部門最優秀賞を獲得した。
今では、服のブランドを作ったり
有名なモデルのメイクをして、
その収入で家族は生活している。
我がママながら尊敬しちゃうんだけど、結局そのせいでこの中学に通うことになってしまった。
ママが、
「優美花、遠慮しなくていいのよ
お金なら充分あるから。
ママがこの中学に入学届けを
出しておくわね。」
と言った時、私は生まれて初めてママを恨んだ。
別に、おしとやかになんてならなくてよかったし、今まで通り公立の学校でよかったのに…
「はぁ~」
ため息も、今日で100回以上は
ついてるんじゃないかな。
「あっ、ヤベェ」
と声が聞こえた気がした。
横から何かが近づいてくる気配を感じて、私はとっさによけた。
ゴツッ
………公園から飛んできたボールが
電柱に当たって、跳ね返った。
「すいませーん。そのボールこっちにくださーい。」
公園には、小学生くらいの男子が数名いて、手を振っている。
また……
「はい。次は気をつけてね。」
男の子たちにボールを渡し、また
通学路を歩き始める。
最近は、こんなことが多い。
運がいいのか悪いのか、災難が
起きるけど、結局は大丈夫というような出来事が春休みごろから
続いている。
例えば 庭で草抜きをしていたら
ベランダから落ちてきた
植木鉢に当たりそうに
なったけど避けたとか、
大切に使っていたゴム
をなくしたと思ったら、
なぜかママの部屋から
見つかったりとか、
そんなところ。
大丈夫なら、災難が起きたとは
言わないんだろうけど、本当に
いつもギリギリで大丈夫だから、
いつもハラハラする。
と、いろいろ考え事をしていた時
ふと時計に目をやると…
「え?」
私は目を疑った。
「なんで、4時になってるの?」
気がつくと、あたり一面も夕焼けが広がっていた。
おかしい。絶対におかしい。
今日は入学式だったから、午後
2時下校だった。光羽学園から
私の家までは、徒歩10分ほど
だ。(だから自転車じゃない)
それなのに、なんで2時間も
かかっているの?
頭が混乱したけれど、落ち着いて
一度家に帰ろうと思い、足早に
歩き始めた。
家に着いた私は、玄関のドアを
開けた。
「ただいま~」
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