勇者と小悪魔の魔物退治

プロローグ

　[あるところに、一人の魔術師がいました。
　彼は魔術師の頂点、「四大魔術師」の一人でした。]

　[しかしある日、彼は腐りきった魔界に革命を起こすため、「魔術の力」で数多あまたのカイブツ「魔物」を生み出していきました。]

　[他の三人の魔術師は彼を止めるため戦いを挑み、死闘の末に彼を地獄の底に封印しました。
ひとまず魔界は安静に包まれたと思いましたが、それから間もなくして、魔界中の魔物が理性を失い無差別に人 
人間を襲うようになりました。]

　[四大魔術師 改め三大魔術師は困り果てました。
　そんな中、魔物に立ち向かい狩る者が各地で現れ始め、それを見た魔術師は、大昔魔界に突然現れたカイブツ「ドラゴン」を倒した者の名前にちなんで、魔物を倒すための「勇者協会」を設立しました。]

　[報酬制の魔物退治屋「セイバー」の中には「職業」や「階級」が存在しました。]



　[そしてそれから2000年もの時が経ち、
　現在は「超上級スーパーエリート」のとある「大賢者」がセイバーの頂点にいました。]

　[彼女はたくさんの部下を従えており、勇者協会からも大いなる信頼を得ていますが、彼女に会ったことのある者はセイバーの中でも数えられるほどだそうです。]


 　[この伝説は、そんな大賢者が頂点に立つ勇者協会に属する「四級」のとある「剣士」が、「超上級スーパーエリート程度」の「小悪魔リトルデビル」に「憑依」されるところから始まりました。]