側妻になった男の僕。

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#6

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拍手が止まない中、ルイス国王は高台に設置された豪華な金の椅子に腰掛け、堂々と足を組み頬ずえを着いた。……まじか。
国王が席に着くと次第に拍手は消えていき、やがてアナウンスが入った。
「皆様、遠方からお足をお運び頂き、誠にありがとうございます。本日は、本自国アルヴァマー帝国のリスポネス海戦の勝利を祝う当舞踏会にご参加いただき、感謝を申し上げます。今夜は、ごゆっくり舞踏会をお楽しみくださいませ。」
この国の外務大臣的な人がそう言い終えると、また大きな拍手喝采が会場を包んた。
そうか。先日の宴は、敵地から国王が無事国へ帰ってきた事に対する宴で、この舞踏会はリスポネス海戦に勝った事を祝うためのものだったのか。
チラリと国王の方を見る。
「……!?」
さっきのノアさんと3人で一緒にいた時のような少しばかりの柔らかさは一切消えて、不機嫌を押し殺したような、またあの凍てつく瞳に戻っていた。
「……おい、ウィル。どう思う?」
低く芯があり、呆れ蔑むような声の調子で国王は僕に聞いた。
「何が、でしょうか……?」
高台の下には音楽隊による華やかな音が溢れていて、人々は踊ったり、会場の端に置かれたテーブルで食事を楽しんでいる人達もいる。よって、高台にいる僕達の話し声は誰にも聞こえていなかった。
「ここに居る各国の王達の中には、かつて私を馬鹿にしコケにした者がわんさかいる。……しかし、リスポネス海軍を踏みにじったらこれだ。」
それから、愚痴を吐き捨てるように国王は続けた。
「私はあいつらと仲良しごっこをするつもりは一切ない。……お前は、夫であり一国の統率者であるこの私の待遇、行動をどう思う?」
視線は僕に向けられた。しかし、なぜだか必要以上に緊張はしなかった。これも感覚が麻痺してしまったせいなのか。
「僕は」と言いかけたところで誰が高台を登ってきた。
「ルイス・アードラースヘルム国王!息災でございますわね。」
「!!」
登場したのは褐色の肌に、銀髪を高い位置で2つに括って、派手なビキニのトップスと大きなパニエ、歩くことが困難そうな高いピンヒールを身にまとった女帝。南に属するルスティカーナ帝国のエレナ・ルスティカーナだ。
その派手極まりない民族衣装は世界的に有名で、平民であった僕でもそれを知っていた。
エレナ・ルスティカーナ女帝の後ろには、彼女と同じような服装をした女性が並んでいた。……見た限り部下か、それに似た身分の人達らしい。
「リスポネス海戦の勝利を讃えますわ。是非今後も我が国との友好関係を更に築いてゆきたいと心から願っております。」
僕は2人の顔色を交互に見合わせた。
……これ、絶対に今まで友好関係きずけてなかっただろ。
エレナ女帝のエメラルドグリーンの瞳と、ルイス国王のオッドアイからは目に見えないイナズマが絶えず走り続けているように見えた。
エレナ女帝はスっとルイス国王に握手の手を差し伸べた。
それに対し国王は足を組み椅子に腰掛けたまま、しかも白い手袋をはめたまま、その握手の手を取った。握手は、何が特別な理由がない限り、手袋などは取ってするのが礼儀だ。僕自身もそれは死んだ親父から教わった。
このやり取りを見て、僕はが感じていた両方のイナズマは疑惑から確信へと変わった。
それから、ふとエレナ女帝の視線がこちらへむけられた。え、僕?!?!
「今晩は。ルスティカーナ帝国、第17代女帝エレナ・ルスティカーナでございますわ。……ことろで、貴方様のお名前を伺ってもよろしいでしょうか?あまり拝見したことの無い方でしたので……。申し訳ございません、私の勘違いでしたでしょうか?」
ルスティカーナ帝国の女帝に、僕は敬語で話されることが人生の中に1度でもあるとは思っていなかった。
それよりも、僕を見つめるエレナ女帝の視線はどこか挑発的で、僕とエレナ女帝のやり取りを睨みつけるルイス国王の視線は酷いくらい痛かった。
「エレナ女帝。下手な詮索はお控え願いたい。」
その声にはあきらかに怒りの色が染み付いていた。
「……あら嫌だ。詮索だなんて、これっぽっちもしていませんわよ?」
イナズマの威力が格段に跳ね上がった。比喩ではなく、もはや僕の目にはそのイナズマが見えるような勢いだ。……まずい、このままては戦争になるんじゃ……?!
「要件があるなら早急に済ませて頂きたい。こちらも時間を持て余している訳では無いのだ……。」
この高台の上だけ、温度が急激に下がったように感じた。
「相変わらずルイス・アードラースヘルム国王は鋭いですわね……。本日は貴国と平和条約を結ぼうと足を運んだのですが……。」
顔を上げたエレナ女帝の丸くキレ上がった瞳の形が。恐ろしく変形していた。
鬼ー。その一言だ。
僕は1人で立っていられなくなる程の恐怖を感じた。もう今にでもこの場から逃げ出したい。
そう思ううちに、無意識に僕の身体はルイス国王の座る椅子の後ろに隠れるように後ずさっていた。
「その気は失せましてよ。」
「ふん、もともと結ぶ気などなかっただろうが。」
「ひっ……」
僕は思わず小さく悲鳴を上げた。
その瞬間、ルイス国王がやっと立ち上がった。白いマントがはためき、エレナ女帝の部下達が少しザワついた。
国王は、ピンヒールを履いた女帝をも見下すような背の高さから静かにこう言った。
「今日はお引き取り頂く。エレナ・ルスティカーナ女帝。」
その言葉が女帝の鼓膜を震わせ、その言葉の意味を噛み砕いたのがわかった。
彼女の怒りがピークに達したようだ。
「……そう言われなくとも、引き取るつもりでいてよ?……この国は冷たすぎる。」
帰り際の挨拶も何も無く、彼女たちは背を向けて高台から姿を消して行った。
女帝はこの国は、、ではなくと表現した。その意味は、酷く深いと思った。
高台から降りたエレナ女帝は、ほかの各国の王国に短く挨拶を済ませながら、出口へと向かっていった。
……先程の怒りはまったく表情に残っていなかった。
「ウィル、来い。」
「……舞踏会は、もうよろしいんですか?」
ルイス国王は素早く身を返して会場を後にした。
「つまらん催しだ。私には向いていない。」
僕はそれ以上何も聞けなかった。

・・・

僕達は中央棟の最上階にに戻って、僕の部屋からベランダに向かった。
ここのベランダはただのベランダではなく、切りそろえられた芝生や木が生え、奥の柵の手前には人工的に作られた水深1メートルから2メートル程のプールが作られている。
今夜は無風。星空が波ひとつない水面に反射してとても美しかった。
芝生の上に、2枚の白い手袋が落ちる。
「ん?……わぶっ」
次に、僕の顔面に勢い良くマントが覆いかぶさってきた。
僕は訳の分からぬままマントを剥ぎ取り、ルイス国王?!と呼びかける、が反応は無い。
それから次々にジャケット、ネクタイ、ワイシャツ、靴と靴下を脱ぎ捨てた。
凄い形相で僕を睨む。
「え?!」
一瞬遅れて反応したが、もう遅かった。
「……あ~~~~~っ」
国王は地響きのような、潰れた叫び声のような声を発しながら僕を引っ張ってプールに飛び込んだ。
バシャン!!!!!!と言う水を割く激しい音が静寂の星空に響いた。
何が起こっているんだ……?!
僕はいつの間にかルイス国王に抱きかかえられていた。
国王は勢い良くプール内の壁を蹴り、僕らは水面から顔を出した。
「ぷはっ!!」
僕がむせていると、ルイス国王はさっきのおぞましい目付きではなく、ノアさんに向けていたような優しい瞳に変わっていた。
「……悪かった。」
それから、僕を正面から抱きしめた。
バラードに抱きしめられた、強く激しい感覚と少し違った。優しく、いたわる様な、温かい温もりを感じた。
国ひとつを滅ぼしてしまうような、冷たい人なのに。あの日、僕をあんな鋭い眼差しで刺したくせに。
プールの水に濡れて、冷たいはずなのにあったかくて、仕方ない。
僕の中で、ルイス国王に対する感情が、少しずつ、少しずつ変化していっている。

・・・

ルイス国王は脱ぎ捨てたマントを僕に被せた。僕が、国王がお使いください、とマントを差し出すと「命令だ、お前が使え。」と突き返された。
国王は、濡れて更に長くなったように見える前髪をゴツゴツとした指はの間でかき分けた。
僕は男だけど、その不意に見せた国王の新しい表情が新鮮で仕方なかった。
見つめていると、何故か「幻滅したか?」と聞いた。
「……いいえ。僕は、いつも無感情そうな国王の感情的な一面が覗けて……不思議と嫌悪感は……感じませんでした……。」
その後に、怖かったですけど。と付け加えた。
僕の、今の素直な気持ちだ。僕は初めて自分の気持ちを偽らず、国王を恐れずに意見を言えた。
「ふん……。こんな夫で済まなかったな。」
その言い草は、なぜか切なさを感じられた。
プールサイドの芝生にルイス国王は(やはり鍛えられていた)上半身裸のまま、ゆっくりと寝転んだ。
「……国王。僕、話聞きますよ。」
伏せられていた国王の目がじっと僕を横目で捉えた。
「くどい。ルイスで良い。」
「えっ……いいんですか?」
今日はノアさんといい、ルイス……(まだ慣れない)といい、親密度が爆上がりした感覚がある。
「はあ……あの女は俺の神経を逆撫でる事ばかりを並べる。なにが平和条約だ、親父の時は散々こちらの同盟やら条約やらの誘いを蹴ってきたというのに……。リスポネス海戦で勝った途端これだ、ふざけやがって。……ウィル、こっちへ来い。」
「えっ。」
「来いといったら来い。」
また僕は強引に引き寄せられた。
「お前は小さいな。」
ルイスの筋肉質な腕の中は心地よかった。人を何千人も殺めてきた人間だとは思えない。
「お前は私の癒しだ。」
僕はルイスの二面性が見えたような気がした。
一面は、冷酷な殺人王。国を平気で滅ぼし、無抵抗に殺す。残虐で非人道に生きるルイス・アードラースヘルム。
もう一面は、温かい愛情をもつ、わがままで、人間らしいルイス・アードラースヘルム。
……残念だけど、世の中に知れ渡るルイスの評価は前者だ。
ルイスの背中に腕を回した。
僕は、後者のルイスの一面を大切にしていきたいと思った。
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