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#14
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「ウィル、起きろ。出掛けるぞ。」
「…… …… ……え?」
何故か、朝日に照らされる、僕の目の前のルイスはいつもの威厳と風格を醸し出すスーツ姿ではなく、僕にとっては懐かしくて馴染み深い、麻でできた木綿のシャツとそれに似通ったズボン、チラリと見える組んだ足からは薄ぺらいローファーを身につけていることが見て取れた。
なんで、そんな格好してるんだ?
……あ、これは夢か。僕も平民、ルイスも平民になったっていう夢、か……。
「夢ではないぞ。」
「へ?」
心を読まれてたみたいで、びっくりして目が覚めた。
「ルイス……?なんでそんな格好を……?」
「今日は珍しく休息日だから、出かけると昨日言っただろ。」
「…… …… …… ……ごめんなさい記憶に無いです……。」
きっとそれをルイスが伝えている頃にはもう僕は眠っていただろう。
「まあ良い。お前も早く着替えて食事をとれ。」
ベッドの脇に畳んで置いてあったのは、いかにも平民らしい平凡な服だった。
大して超人的でもない僕の予感が働く。
「これってまさか」
「平民に紛れて城下町へと赴く。」
予想的中。眠気はぶっとび、王室にはええええええええええええええええええええええええ!!!!と僕の叫びが響き渡った。
遅れて食事をとる僕を、冷たいジャスミンティーを飲みながらルイスは眺めている。
「昨夜、自分は側妻なのか、と言ったな。」
サラリとそう言った。まるで、今日どこ行く?みたいなノリで。
「……言いました。」
食事を絶えず口に運び続けた。これもまた、一般庶民的なレタスとハムエッグ、今日はどうしたんだろう……。これらはルイスが作ったのだろうか。
「今日はそれについてウィルに話しておきたくてな。」
イマイチ自分の中で話が繋がらない。一体城下町に出て何するつもりなんだ……?
僕は朝食を取り終え、歯磨きをして、もう王室の扉に半身を挟みながらルイスが「早く来い」と言う。昨日に引き続き、ルイスは上機嫌だ。
僕とルイスが乗ったエレベーターが静かに動き出す。
「ちなみに、今日城下町へ赴くことは極秘だ。ノアと特定の衛兵以外誰も知らない。」
「えっお、お忍びってことですか……?!」
そうだ、と返して、オッドアイの紅い方の眼を隠すように長めの前髪を流した。人柄はこんなにも厳格溢れる、誰も近づけないようなのに、それ身につけている服装は質素極まりなくてそのアンバランス具合がちょっと笑えた。
いつもはあまり止まらない階にエレベーターが着いた。
「行くぞ、ウィル。」
ほとんど来たことがない階だったから、僕はただルイスについて行く他無かった。
だんだん人気が少なくなり、豪華な装飾はされなくなっていく。木の扉を開けると、レンガがむき出しな壁が続く。この城にもこんな所があるんだなあ、と歩きながら思った。
それから何度か扉を潜り、最後はしっかりと施錠された扉、というより門のようなところにたどり着いた。まあまあ古い門で、下の方からすきま風が入って来た。
いくつもぶら下げられたかぎの中から器用に1つを鍵穴に差し込み、その門から出た。
「城の、裏側?」
いつも賑やかにに広がっている市場は無かった。ちょっぴり寂しい雰囲気が漂っている。
「そうだ。今日はさっきも言ったように極秘的に行動する。城の馬を使っては身元がばれてしまうから歩いて行くぞ。」
古めかしい石でできた階段を降り、中年の衛兵の前を通って城の敷地を出た。
その時、衛兵は小さく会釈し、「行ってらっしゃいませ。」といった。僕達の正体を知っている人なんだろう。
ちょっと歩くとすぐ郊外へ出た。城が遠ざかって、平地や畑なんかが増えていく。
そうか。アルヴァマー帝国は国内での自給自足率が結構高い国で、国土の3分の1は牧場や畑なんだ、と思い出した。中央棟に呼ばれた日から、身の回りのものや食料、生活に必要な物はほとんど全部揃っているから城から1歩も出なくてもなんの問題もない日常を送っていたけど、平民だった頃はよく直売して貰いにでっかい畑やってるおじちゃんのとこに行ってたなあ……。
「それにしても、平民の服とはこんなにも動きやすいものなのだな。」
ルイスは試しに腕やらを奮って見せた。どこからか幼い子供のような雰囲気を感じさせられて微笑ましいな、とおもった。
「そうでしょう?平民もそれなりに楽しいですよ。」
ルイスが知らないことを僕が知っている。そんな下らない優越感に浸った。
「確かに、そうかもしれないな。」
彼の表情は穏やか、その一言だ。こんなふうにルイスと一緒の時間をゆったりと過ごすのは初めてだ。
「ウィル、着いたぞ。」
「…… ……ここって……。」
・・・
「ようこそ。……正直、貴方がこの地へ訪れるだなんて……思ってもみなかったわ。」
「ふふ、それは私もですよ。……お時間が限られています為、本題へ入らせて頂きます。」
「ええ。構わないわ。」
「我が国で開催しました某舞踏会では、ルイス・アードラースヘルム国王が貴女に多大なる無礼と恥辱を与えてしまったことをお詫び申し上げます。」
「……。」
「アルヴァマー帝国国民と、主に中央棟職員は彼の非人道さ、一切衆生の人らしい感情を捨てた冷酷不動な振る舞いに不信感と不安感を確かに感じており、尚且つ、彼の理不尽極まりない絶対命令に振り回されるという過酷な日々を送っております……。」
「貴方は彼とは1番親しげにしているように見て取れたけれど……。そんな裏があったのね。それは大変だこと。」
「……私は皮肉にも彼の専属執事でありますから……。そこで、アルヴァマー帝国に次ぐ軍事力と経済力を持つ貴国の女帝殿に折り入って力を貸して欲しいのです。」
「…… ……具体的な策はあって?」
「もちろんでございます。彼、ルイス・アードラースヘルムは、アードラースヘルム家の血を継ぐ唯一の男でありながら、現在側妻達の誰ひとりにも子を成していません。」
「つまり、あのアードラースヘルムの血を根絶やしにするには、今が絶好のチャンスだという事ね。」
「……その通りでございます。……エレナ・ルスティカーナ女帝。」
「……ふふっ…… ……ふふふふふふふっアハハハハハハハハハハハハ!!!!……あの!あの卑しいルイス・アードラースヘルムをこの私が処刑する日が来るだなんて!!愉快たわ!とっても愉快!!……はあ……良い報告を感謝するわ、ノア・ヘルツシュ。」
「滅相もございませんこちらこそ、国王をあの世へ送っていただけること、感謝致します、エレナ女帝。」
「…… …… ……え?」
何故か、朝日に照らされる、僕の目の前のルイスはいつもの威厳と風格を醸し出すスーツ姿ではなく、僕にとっては懐かしくて馴染み深い、麻でできた木綿のシャツとそれに似通ったズボン、チラリと見える組んだ足からは薄ぺらいローファーを身につけていることが見て取れた。
なんで、そんな格好してるんだ?
……あ、これは夢か。僕も平民、ルイスも平民になったっていう夢、か……。
「夢ではないぞ。」
「へ?」
心を読まれてたみたいで、びっくりして目が覚めた。
「ルイス……?なんでそんな格好を……?」
「今日は珍しく休息日だから、出かけると昨日言っただろ。」
「…… …… …… ……ごめんなさい記憶に無いです……。」
きっとそれをルイスが伝えている頃にはもう僕は眠っていただろう。
「まあ良い。お前も早く着替えて食事をとれ。」
ベッドの脇に畳んで置いてあったのは、いかにも平民らしい平凡な服だった。
大して超人的でもない僕の予感が働く。
「これってまさか」
「平民に紛れて城下町へと赴く。」
予想的中。眠気はぶっとび、王室にはええええええええええええええええええええええええ!!!!と僕の叫びが響き渡った。
遅れて食事をとる僕を、冷たいジャスミンティーを飲みながらルイスは眺めている。
「昨夜、自分は側妻なのか、と言ったな。」
サラリとそう言った。まるで、今日どこ行く?みたいなノリで。
「……言いました。」
食事を絶えず口に運び続けた。これもまた、一般庶民的なレタスとハムエッグ、今日はどうしたんだろう……。これらはルイスが作ったのだろうか。
「今日はそれについてウィルに話しておきたくてな。」
イマイチ自分の中で話が繋がらない。一体城下町に出て何するつもりなんだ……?
僕は朝食を取り終え、歯磨きをして、もう王室の扉に半身を挟みながらルイスが「早く来い」と言う。昨日に引き続き、ルイスは上機嫌だ。
僕とルイスが乗ったエレベーターが静かに動き出す。
「ちなみに、今日城下町へ赴くことは極秘だ。ノアと特定の衛兵以外誰も知らない。」
「えっお、お忍びってことですか……?!」
そうだ、と返して、オッドアイの紅い方の眼を隠すように長めの前髪を流した。人柄はこんなにも厳格溢れる、誰も近づけないようなのに、それ身につけている服装は質素極まりなくてそのアンバランス具合がちょっと笑えた。
いつもはあまり止まらない階にエレベーターが着いた。
「行くぞ、ウィル。」
ほとんど来たことがない階だったから、僕はただルイスについて行く他無かった。
だんだん人気が少なくなり、豪華な装飾はされなくなっていく。木の扉を開けると、レンガがむき出しな壁が続く。この城にもこんな所があるんだなあ、と歩きながら思った。
それから何度か扉を潜り、最後はしっかりと施錠された扉、というより門のようなところにたどり着いた。まあまあ古い門で、下の方からすきま風が入って来た。
いくつもぶら下げられたかぎの中から器用に1つを鍵穴に差し込み、その門から出た。
「城の、裏側?」
いつも賑やかにに広がっている市場は無かった。ちょっぴり寂しい雰囲気が漂っている。
「そうだ。今日はさっきも言ったように極秘的に行動する。城の馬を使っては身元がばれてしまうから歩いて行くぞ。」
古めかしい石でできた階段を降り、中年の衛兵の前を通って城の敷地を出た。
その時、衛兵は小さく会釈し、「行ってらっしゃいませ。」といった。僕達の正体を知っている人なんだろう。
ちょっと歩くとすぐ郊外へ出た。城が遠ざかって、平地や畑なんかが増えていく。
そうか。アルヴァマー帝国は国内での自給自足率が結構高い国で、国土の3分の1は牧場や畑なんだ、と思い出した。中央棟に呼ばれた日から、身の回りのものや食料、生活に必要な物はほとんど全部揃っているから城から1歩も出なくてもなんの問題もない日常を送っていたけど、平民だった頃はよく直売して貰いにでっかい畑やってるおじちゃんのとこに行ってたなあ……。
「それにしても、平民の服とはこんなにも動きやすいものなのだな。」
ルイスは試しに腕やらを奮って見せた。どこからか幼い子供のような雰囲気を感じさせられて微笑ましいな、とおもった。
「そうでしょう?平民もそれなりに楽しいですよ。」
ルイスが知らないことを僕が知っている。そんな下らない優越感に浸った。
「確かに、そうかもしれないな。」
彼の表情は穏やか、その一言だ。こんなふうにルイスと一緒の時間をゆったりと過ごすのは初めてだ。
「ウィル、着いたぞ。」
「…… ……ここって……。」
・・・
「ようこそ。……正直、貴方がこの地へ訪れるだなんて……思ってもみなかったわ。」
「ふふ、それは私もですよ。……お時間が限られています為、本題へ入らせて頂きます。」
「ええ。構わないわ。」
「我が国で開催しました某舞踏会では、ルイス・アードラースヘルム国王が貴女に多大なる無礼と恥辱を与えてしまったことをお詫び申し上げます。」
「……。」
「アルヴァマー帝国国民と、主に中央棟職員は彼の非人道さ、一切衆生の人らしい感情を捨てた冷酷不動な振る舞いに不信感と不安感を確かに感じており、尚且つ、彼の理不尽極まりない絶対命令に振り回されるという過酷な日々を送っております……。」
「貴方は彼とは1番親しげにしているように見て取れたけれど……。そんな裏があったのね。それは大変だこと。」
「……私は皮肉にも彼の専属執事でありますから……。そこで、アルヴァマー帝国に次ぐ軍事力と経済力を持つ貴国の女帝殿に折り入って力を貸して欲しいのです。」
「…… ……具体的な策はあって?」
「もちろんでございます。彼、ルイス・アードラースヘルムは、アードラースヘルム家の血を継ぐ唯一の男でありながら、現在側妻達の誰ひとりにも子を成していません。」
「つまり、あのアードラースヘルムの血を根絶やしにするには、今が絶好のチャンスだという事ね。」
「……その通りでございます。……エレナ・ルスティカーナ女帝。」
「……ふふっ…… ……ふふふふふふふっアハハハハハハハハハハハハ!!!!……あの!あの卑しいルイス・アードラースヘルムをこの私が処刑する日が来るだなんて!!愉快たわ!とっても愉快!!……はあ……良い報告を感謝するわ、ノア・ヘルツシュ。」
「滅相もございませんこちらこそ、国王をあの世へ送っていただけること、感謝致します、エレナ女帝。」
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