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6. 逃れられない予言
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志乃と話をトキツレ草に見せられたイメージの話をしてから1週間程経っただろうか。志乃の周りではこれといって変わったことも起きずに誰かが亡くなることもなかった。
僕、弥、志乃の3人は久しぶりに広場に集まることになった。
集合時間の時間より早くに着いたはずだが2人は既に集まっていた。
『2人とも集まるの早いな。僕もいつもより早めに出たんだけど』
『煜はいつも1番最後だな。もっと早く出ないと1番には着けないぜ。
それより煜! 志乃にお前が見たイメージのことについて話したんだってな。なんで俺にも言ってくれなかったんだ』
『悪いな。あまりに言いづらい内容だったし、あまり心配かけないようにと思ってたんだ』
『なんだ水くさい。俺だって何かあったら力になるぜ。友達が悲しむってのに何もしない方が辛いぞ。何か力になれることあったら言ってくれ』
『ありがとう弥。煜も周りにあまり心配かけたくなかったんだよ。元々私に関する問題だし』
できる限り周りに迷惑掛けたくなかったということもあるが、信じてもらえるかどうかという不安があったのであまり公に言えなかった。
『志乃に1番関係する問題かもしれないけど、友達なんだし何かできることがあれば力になる。弥も言ってくれてるしな』
でも1週間経った今、本当に誰かが死ぬのか。志乃が悲しむことが起きるのか実は料理がピタッと当たったのは偶然で何も起きないのではないかと思うようにもなってきていた。
弥も同じことを思っていたらしく
『でもあれから1週間なんだよな。本当に何か起きるんだったら何か起こってもおかしくない時だよな?』
『まあそうだな。何も起きないなら起きないのが1番だけど』
『私も周りのみんなにいつも以上に目を向けているけど特に変わった様子はないかな』
……分からない。もう一回トキツレ草に触れば何か分かるかもしれないが志乃のこと以来触ることが怖くなってしまった。
『まあ2人もそんな考えすぎると頭沸騰しちゃうよ。今日久しぶりに集まったんだから早く遊ぼうよ!ほら行こ?』
志乃の笑顔に僕の悩みも吹っ飛んでしまう勢いだ。本当にお前の明るさには助けられることは多いな。
『よし遊ぶか。煜も早く行くぞ』
それから僕らは日が落ちるまで遊び尽くした。そして明日また集まろうと約束した後解散し、それぞれの家に帰った。
自分の家に帰り、お風呂に入っている時に僕は考えごとをしていた。
…本当にもう何も起こらないのだろうか?誰が死ぬことを防ぐことができたのだろうか?なんにせよもう少し様子を見といた方がいいかもしれない。
…トキツレ草にもう一回イメージを見せてもらうか…?
そうすれば何か分かるかもしれない。
そんなことを考えていた僕は、お風呂に入りすぎたのだろうか。のぼせてしまっていたらしく、いつのまにか自分の布団に寝込んでいた。
『お兄ちゃん大丈夫?お風呂でのぼせてしまうなんてそんなドジキャラだっけ?しっかりしてね』
あーそんな長い間考えごとしてたのか。
『悪いな。ちょっと長く考えごとをしてしまったいたらしい』
『前に言ってた志乃さんに関する話?心配になるのは分かるけど、未来を見せてもらったんだったら、なるようにしかならないんじゃないかな。運命はそう簡単に変えれるものじゃないと思うよ』
『そうだよな。なるようにしかならないか…。また明日にトキツレ草に触れてみるよ。何か変わってたらラッキーだと思っとく』
『うん。それがいいと思う。見た未来をどう受け止め、今をどうするか考えていこ!』
何か妹が僕より大人に見える。こんなになんでも受け入れることができる性格だっけかな?
そう思いつつ、おやすみの挨拶を交わし、明日に備えて就寝した。
✳︎
次の日いつもの集合場所に行くとまだ誰も居なかった。
よし!やっと1番にきてやったと思っていた。遠くの方から弥の姿が見えて、呼びかけてやろうと思ったが、弥が何か言いたげに猛ダッシュしてくる。
『なんだ?!』
渉は僕の目の前まで走ってきて、僕を仰天させる一言を言ってきた。
『よく聞け煜。志乃……志乃のばあちゃんが今朝亡くなった』
その時の背筋が凍るような冷たい感覚を僕は忘れることはないだろう。
僕、弥、志乃の3人は久しぶりに広場に集まることになった。
集合時間の時間より早くに着いたはずだが2人は既に集まっていた。
『2人とも集まるの早いな。僕もいつもより早めに出たんだけど』
『煜はいつも1番最後だな。もっと早く出ないと1番には着けないぜ。
それより煜! 志乃にお前が見たイメージのことについて話したんだってな。なんで俺にも言ってくれなかったんだ』
『悪いな。あまりに言いづらい内容だったし、あまり心配かけないようにと思ってたんだ』
『なんだ水くさい。俺だって何かあったら力になるぜ。友達が悲しむってのに何もしない方が辛いぞ。何か力になれることあったら言ってくれ』
『ありがとう弥。煜も周りにあまり心配かけたくなかったんだよ。元々私に関する問題だし』
できる限り周りに迷惑掛けたくなかったということもあるが、信じてもらえるかどうかという不安があったのであまり公に言えなかった。
『志乃に1番関係する問題かもしれないけど、友達なんだし何かできることがあれば力になる。弥も言ってくれてるしな』
でも1週間経った今、本当に誰かが死ぬのか。志乃が悲しむことが起きるのか実は料理がピタッと当たったのは偶然で何も起きないのではないかと思うようにもなってきていた。
弥も同じことを思っていたらしく
『でもあれから1週間なんだよな。本当に何か起きるんだったら何か起こってもおかしくない時だよな?』
『まあそうだな。何も起きないなら起きないのが1番だけど』
『私も周りのみんなにいつも以上に目を向けているけど特に変わった様子はないかな』
……分からない。もう一回トキツレ草に触れば何か分かるかもしれないが志乃のこと以来触ることが怖くなってしまった。
『まあ2人もそんな考えすぎると頭沸騰しちゃうよ。今日久しぶりに集まったんだから早く遊ぼうよ!ほら行こ?』
志乃の笑顔に僕の悩みも吹っ飛んでしまう勢いだ。本当にお前の明るさには助けられることは多いな。
『よし遊ぶか。煜も早く行くぞ』
それから僕らは日が落ちるまで遊び尽くした。そして明日また集まろうと約束した後解散し、それぞれの家に帰った。
自分の家に帰り、お風呂に入っている時に僕は考えごとをしていた。
…本当にもう何も起こらないのだろうか?誰が死ぬことを防ぐことができたのだろうか?なんにせよもう少し様子を見といた方がいいかもしれない。
…トキツレ草にもう一回イメージを見せてもらうか…?
そうすれば何か分かるかもしれない。
そんなことを考えていた僕は、お風呂に入りすぎたのだろうか。のぼせてしまっていたらしく、いつのまにか自分の布団に寝込んでいた。
『お兄ちゃん大丈夫?お風呂でのぼせてしまうなんてそんなドジキャラだっけ?しっかりしてね』
あーそんな長い間考えごとしてたのか。
『悪いな。ちょっと長く考えごとをしてしまったいたらしい』
『前に言ってた志乃さんに関する話?心配になるのは分かるけど、未来を見せてもらったんだったら、なるようにしかならないんじゃないかな。運命はそう簡単に変えれるものじゃないと思うよ』
『そうだよな。なるようにしかならないか…。また明日にトキツレ草に触れてみるよ。何か変わってたらラッキーだと思っとく』
『うん。それがいいと思う。見た未来をどう受け止め、今をどうするか考えていこ!』
何か妹が僕より大人に見える。こんなになんでも受け入れることができる性格だっけかな?
そう思いつつ、おやすみの挨拶を交わし、明日に備えて就寝した。
✳︎
次の日いつもの集合場所に行くとまだ誰も居なかった。
よし!やっと1番にきてやったと思っていた。遠くの方から弥の姿が見えて、呼びかけてやろうと思ったが、弥が何か言いたげに猛ダッシュしてくる。
『なんだ?!』
渉は僕の目の前まで走ってきて、僕を仰天させる一言を言ってきた。
『よく聞け煜。志乃……志乃のばあちゃんが今朝亡くなった』
その時の背筋が凍るような冷たい感覚を僕は忘れることはないだろう。
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