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almighty番外編
5. 臭いばっかり
しおりを挟む登りの道を五人は進む。
草原の小山の向こうに麓の町並みが見える。
シャンソナ「 あー、いい眺め」
スズカ「 おまえ、のんきね!」
ハチは景色より鼻につく においが気になった。
ハチ「 なんか臭いねぇ💦」
ユキホ「 牛だよ! さっきもいただろ! 牧場なんだな! 」
ユキホは遠くを指差す
言われて見ると、山道の横は ずっと向こうまで柵が施してあり、向こう側には、黒光りした大柄な牛が パラパラといて、のんびり草を食べている
グリーウェ「 ( ゚д゚)ハッ!!💦キャー~ー! 」
グリーウェは、足を上げたり伸ばしたりして暴れ出す
ハチ「 Σまさか! あんた、あれを踏んだのかい!」
“ あれ ” とは、もちろん、牛の置き土産 うんころべー。
ユキホは、その様子を見て 手を叩いて 大笑い
グリーウェ「 やだ !! どうしよう! も~ ブーツがぁ💦 いったいなんなのよ~~💢(`Δ´)」
スズカ「 ちょっと!汚ならしいわねっっ 足を振り回さないでよ!」
靴底を気にして、跳ね回るグリーウェから、慌てて離れるスズカ
シャンソナ「…どうやって柵の外にしたのかしらねぇ 」
シャンソナは、そっちの方が気になるらしい
ユキホ「 やーい、うんこっ!
うんこっ! 」キャハハ❗️
ハチ「 あはははっ! サイテーだね 」
グリーウェ「 うるさい! 💢怒」
シュルルルルル~ー
バチン!バチン!
特殊高機能樹脂で出来た軟鞭ゼオスウィッパーが雄叫ぶ!
切ることも、飛ばすことも、裂くことも、縛ることも出来る 耐油性、耐熱性、 耐候性、耐薬品性、難燃性に優れた変幻自在のムチは、グリーウェのお馴染みの武器だ!
ハチ「 💢 ふん! それなら、こっちは 亀虫攻撃だよ!! 」
ちょっとでも叩いてみな! おしまいさぁ~😁
ぶぉぉぉぉーーん!!!
パレポロスの大群かー!
いや、悪臭を放つ亀虫だ~~!
迫力には 欠けるが、この数で、あの においを放たれたなら、辺り一帯は、くさんど地獄と化すだろう!!
シャンソナ「 💦 それって、うんこと、亀虫のダブるパンチじゃない!! 」
ユキホ「 ギャハハハ! 」
大喜びのユキホ
スズカ「 バカじゃないの!
グリーウェがムチを振り回して、あいつを刺激したら、みんな一気に くさく なるだけでしょーがよ!!💢 」
わいわーい!
そんな こんなと、臭いもので 戯れながら、楽しく進んだ
ユキホ「あれ?道路に出ちゃったよ。」
へんだなぁといった顔で、立ち止まるユキホ
それを追い越し、ずんずん進む四人
ハチ「 ここ! まっすぐいきゃーいいんだよ! 」
シャンソナ「 あぁベンチがあるわ 」
疲れたのか、とりあえず座るシャンソナ
スズカ「 時間無くなるじゃない」
といいつつ自分も座る
ミーン ミーーーン ミーーーン
蝉のうるさいくらいの鳴き声で、余計に暑さを感じてしまう
ハチ「 やかましいねっっ!」
カッと目を見開く!
グワッッーン
空気を震わすGR波を放つ!
蝉はピタリと鳴き止んだ。
しかし、今度はアブが、ベンチのまわりをうるさく飛び回る
スズカ「 しっ!しっ! ちょっと、ハチ!これも追っ払ってよ!」
スズカは必死に払いのけるが、ハチはニヤリとしているだけ
シャンソナ「 ねぇ、背中を向き合って…」
シャンソナはスズカに背中を向けて近づいた。
ガタッと立ち上がるスズカ
スズカ「 なんなのっ!お前と背中の皮、剥き合うのなんて!
ごめんだわっ!」
シャンソナ「 💧 汗(;´゚д゚)ゞ
だれが皮ってっ。」
背中を向き合って、アブを撃退しましょうって言いたかったのに。
道路は、また二股に別れており、直進すると牧場の事務所があるらしい
右は研究センターだ
ハチ「 診療所はどこなのさっ!」
ハチはキョロキョロする
シャンソナ「 山頂いかなきゃ」
スズカ「 山頂いくの?!」
シャンソナ「 ミキゾーノパックは、高いところに設置しなくちゃいけないのよ!」
どんどんまっすぐ進んだが、山頂ではなく、なぜか 古ぼけたトイレが、ポツンっと あった。
グリーウェ「 やっぱり右の道だったじゃない!」
トイレの前に立ちつくす五人…
スズカ「 じゃ、とりあえず…」
ハチ「 とりあえず、なんだい?」
スズカ「 とりあえず、トイレあるからいってくるわ!」
みんなは、お約束のようにガクッとなった
そして、とりあえず みんなで行ってみることにした!
ユキホ「 うわ~!昔ながらのトイレだな」
ユキホは中を覗いて興味津々だ
スズカ「 汚いトイレっ💦 」
ハチ「 まったく、臭いね!」
そう なんだか、臭いことばっかりだ
グリーウェ「 ちょっと!!
もう、トイレ見学なんかしてる場合じゃないでしょ! 」
シャンソナ「 スズカ! 虫が たかってる…」
スズカ「 えっ!やだっ、とってよ、」
スズカは慌てて後ずさる
ハチ「 いたっ! あたいの足、踏んでんだよ!(`Δ´)」
スズカ「 もう、中、気持ち悪いから外でするわっ!」
グリーウェ「 トイレの意味ないじゃない!」
ユキホ「 ( =^ω^)やーい!スズカが 野しょんだぁ 笑」
ユキホはうんこや野しょんなど、真性 下ネタ系が大好きなようだ!
シャンソナも周辺を見回している
ハチ「 ?… あんたも野しょんかい? 」
シャンソナ「 違うわよ💦 もう、この辺に一つ、取り付けようかと思って いい場所ないか、探してたのよっ! 」
そして、 少し高台になっている雑木林に、ミキゾーノパックを設置したのだった
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