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第1章 辺獄妄執譚
第44話 海神の怒りを臆さぬ騎士
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皆がホバーバイクでそれぞれの戦艦に向かった後、
サイドワインダーは、甲板に乗り込みSF鎧の戦士達と戦っていた。
SF鎧の戦士達はサイドワインダーを見ると一斉に短機関銃型のレーザー銃でサイドワインダーを攻撃してきたが、サイドワインダーは、船の艦橋に左手から出したワイヤーを射出して固定すると、ワイヤーを引き戻し体を上昇させてレーザーを避けた。
SF鎧の戦士達はそれに対し、急いで銃口を上に向けサイドワインダーを狙ったが、サイドワインダーは、右手からワイヤーを伸ばしそれを回転させ、円形の盾の様にしてレーザーを弾き兵士達から身を隠す為に艦橋の裏まで避難した。
兵士達は、サイドワインダーを追おうと、銃口を下げて走り出そうとした所でサイドワインダーは、再び姿を現し巨大な網状にしたワイヤーを兵士達に被せるように射出した。兵士達がそれに捕らわれると、サイドワインダーは、武装のギミックを発動して網から高圧電流を流して兵士達を倒した。
兵士達を倒すと、サイドワインダーは、再び艦橋に降りると、そこを狙ってサイドワインダーに紅く輝く矢が飛んできた。
サイドワインダーは、それをワイヤーを鞭のようにして紅く輝く矢を叩き弾くと
「何者だ!
出てこい!」
と、叫んだ。サイドワインダーがそう言うと他の兵士達の鎧と比べて少し武装が追加され豪華になっているSF鎧を着た兵士が姿を表した。兵士は、機械的な見た目の弓を下ろしサイドワインダーに近づくと
「我が名は、オドゥッセスの息子テレマコス!貴様を倒しこの船を守る為に参考した!煉獄の矮小な自殺者どもめ、父の手を借りるまでも無く、この俺が成敗してくれる!」
と、高らかに名乗りを挙げ、鎧の両腕から紅く輝く50cm程の刃を出してサイドワインダーに襲いかかってきた。
サイドワインダーは、それに対し左手のワイヤーを鞭の様にしてテレマコスの足元を叩いて動きを止めると右手のワイヤーを槍の様に固定してテレマコスの腹に向かって射出した。
テレマコスは、それを刃で払い足元のワイヤーを踏み越えてサイドワインダーまで走るとサイドワインダーは右手からワイヤーを伸ばしテレマコスの右手の刃に絡めた。ワイヤーを絡めるとサイドワインダーは、武装のギミックで強化された筋力でワイヤーを引っ張りテレマコスを宙に浮かせて振り回した。
「うおおおおッ!
クソッ!貴様、小癪な!」
テレマコスがそう叫びながらワイヤーを左手の刃で切断しようとすると、サイドワインダーは、それを笑って
「無駄だ
クリエイターの武装で強化された俺のワイヤーは絶対に切れねえ!
くらいな!」
と、言い武装のギミックを発動させてテレマコスに電流を流した。
「あああああああっ!」
テレマコスがそれに苦しむと、サイドワインダーは、ワイヤーを手から切り離しテレマコスを投げ飛ばした。
投げ飛ばされたテレマコスは、サイドワインダーを睨みながら、武装に収納されている聖遺物に祈り
「我が親族を救い給え
死の壁に滴る聖なる血!」
と、叫ぶとテレマコスは、黄金の粒子に覆われ背中に黄金の翼を作ると羽ばたいてサイドワインダーの元へと戻って行った。
それを見たサイドワインダーは、ワイヤーで近くに転がっている短機関銃型のレーザー銃を拾い上げ、手に持つとテレマコスに向かって連射した。
テレマコスは、それを手から伸びる刃で弾きながら、変わらぬ速さでサイドワインダーに迫る。
それを見たサイドワインダーは銃を捨て、ワイヤーを網状に射出してテレマコスを捕らえようとした。
「はっ!
そんな物!
容易く叩き切ってくれる!」
と、テレマコスが黄金の粒子を刃に集め網を斬り裂いた。すると、テレマコスが網を斬り裂いた瞬間、網から高圧電流が流れ白い光がテレマコスを襲った。
「うあッ!」
白い光にテレマコスが、目を眩ませるとサイドワインダーは、テレマコスに向かってワイヤーを槍の様にして射出し
「聴けッ!
光が欲しいと
陽光仰ぎ
落ちては、沈む憧れは、
儚く俯き動きを止める
憧れが暮れる時」
と、魔法を唱えた。サイドワインダーが魔法を唱えるとテレマコスへ向かって氷の向日葵が伸びてテレマコスの体に巻きついた。
「ぐあッ!
なんだこれは!
離せ……」
テレマコスは、氷の向日葵に捉われるともがいて向日葵を引き裂こうとしたが、もがけばもがく程に体が重くなり、暫くして動かなくなった。
サイドワインダーは、テレマコスが動かなくなるとワイヤーを槍の様にしてテレマコスの武装をガンガンと叩いて砕き、中に入っている聖遺物を回収すると自分の武装に収納した。そして、テレマコスの武装に付いている刃を出す装置を剥ぎ取って自分の武装の脈所に取り付け、近くに転がっている短機関銃型のレーザーを二丁拾うと両手に持って船内に押し入ろうとした。
サイドワインダーが、船内に入ろうと船内へ通じる扉の場所を探していると、突如船が揺れ始め大波が甲板へと押し入った。
サイドワインダーは、それに対し艦橋にワイヤーを伸ばして体を上昇させてそれを防ぐと、それを見越した様に白い甲冑に大きな紅い十字架が描かれた鎧を着た兵士がロングソードを携えて、艦橋の窓を蹴り割ってサイドワインダーに向かって飛び降りてきた。
「なんだ?
うあッ!」
サイドワインダーは、突如降ってきた兵士に剣を突き立てられ、それを防ぐ為にワイヤーを切り離して落下した。自由落下する速度は同じなので落ちている最中ずっと下にいるサイドワインダーは、上空の兵士に向かって両手に持った短機関銃型のレーザーを連射した。
それに対し、白い甲冑の兵士は、凄まじい剣技でレーザーを全て切り裂くと自分の所まで海の水を柱の様に伸ばした。すると、甲冑の兵士は水の柱に乗って剣を腰に収めると背中に付けた大弓を持ち、水の柱から水を矢の様にして取り出し硬化させてサイドワインダーを射った。
サイドワインダーは、迫り来る矢を短機関銃型のレーザーで撃って破壊すると、先程奪った聖遺物の力で黄金の翼を生やし飛び上がって水の柱に乗った白い甲冑の兵士の周りを飛びながら短機関銃型のレーザーを連射した。
すると、白い甲冑の兵士は水の柱から水を巨大な薔薇の花の様な形で自分の周りを覆い、レーザーを防いだ。そして、白い甲冑の兵士は、レーザーが止んだ後、周りの花弁をもいで先程の矢と同じ様に硬化させてサイドワインダーを射った。
すると、サイドワインダーは、銃弾を撃ち尽くした銃を捨てワイヤーを鞭の様にして矢を砕き、魔法を唱えた。
「そんな所でカッコつけてると、簡単にやられるぞ?
聴けッ!
光が欲しいと
陽光仰ぎ
落ちては、沈む憧れは、
儚く俯き動きを止める
憧れが暮れる時」
サイドワインダーが、魔法を唱えると白い甲冑の兵士の周りに氷の向日葵が伸びて白い甲冑の兵士を捕らえようと伸びた。すると、白い甲冑の兵士は、弓を捨てて剣を抜き氷の向日葵を切り裂くと水の柱から飛び降りて別の水の柱を自分の足元まで伸ばし、それに乗ってサイドワインダーに斬りかかった。
サイドワインダーは、両手から二本の刃を出してそれに応戦した。
白い甲冑の兵士は、まず上段からサイドワインダーに斬りかかり、サイドワインダーは、それを左手の刃で防ぐと右手の刃で白い甲冑の兵士の腹を突き刺した。だが、白い甲冑の硬度が創造以上だった為に刃は刺さらなかった。白い甲冑の兵士は、刃が刺さらず戸惑うサイドワインダーの一瞬の隙を付いてサイドワインダーを蹴り飛ばし、体勢を崩させると、すかさず剣でサイドワインダーの右肩を突き刺した。
サイドワインダーは、慌てて体勢を左肩を前に出し剣を左肩に突き刺すと、左手のワイヤーをL字に伸ばして白い甲冑の兵士の甲冑に武装に搭載された設置式の小型爆弾を取り付け、白い甲冑の兵士の腹を蹴って離れ飛び上がって爆弾を起爆させた。
サイドワインダーは、ナノマシン発生装置を再起動させながら
「どうだ!
煉獄の能力者を舐めるなよ!」
と、叫んだ。サイドワインダーが取り付けた爆弾は、C4爆薬3.5kg分が凝縮されビー玉程の大きさになった物でオレンジ色の閃光が白い甲冑の兵士を包み込み即死と思われた。
だが、白い甲冑の兵士の甲冑から白馬が描かれた魔法陣が飛び出し、黄金の粒子がそこから飛び出して白い甲冑の兵士を覆い、白い甲冑の兵士は、無傷となった。
「現代の人間はやわだと聞いていたが、やるではないか、この俺、オデュッセウスをここまで追い込むとは褒めてやる。
褒美に俺も全力を出してやろう」
オデュッセウスは、そう言うと自分が乗っているのと同じ様な水の柱を船の周りから幾つも伸ばし、先端を矢の様に鋭くして硬化させ、サイドワインダーに向かってそれを伸ばした。
サイドワインダーは、それを防げぬと思い上昇して暫く逃げた。すると、それを見たオデュッセウスは 、笑いながら
「ふははははっ!
そうだろう、逃げるしかあるまい!
この俺の水を征する能力の前では、あの海神ポセイドンすらも震えるだろうからな!
はははははっ!」
サイドワインダーは、飛び続ける最中どんどん距離を詰める水の柱を見て意を決し両手から自分の体にワイヤーを伸ばしミイラの様に体を覆うと魔法を唱えた。
「聴けッ!
歴史に名高い兵士達
語り継がれる英雄譚
それに付随する数多の名工の妙技を此処に
鎚ふる匠は永遠に」
黒い魔法陣が火花を放ってサイドワインダーの前に現れると、サイドワインダーはその魔法陣を通り抜けた。すると、サイドワインダーの体を覆うワイヤーが、緑と黒を基調とした色のゴシック式甲冑に変り、兜は髑髏の顔になった。
鎧に身を包んだサイドワインダーは、オデュッセウスにどんどん迫って生き、オデュッセウスは、
「なんだ?
自滅覚悟の突撃か?
面白い、受けてたってやる!」
と、言って剣を構えた。すると、それに対しサイドワインダーは、
「自滅なんかしないさ
何故ならば、俺には神から授かった力があるからな!神の怒りを退けたその傲慢に鉄槌を下してやるぞ!オデュッセウス!」
と叫び、サイドワインダーは、魔法を唱えた。
「聴けッ!
生を叫ぶ厳格な棘、
己に触れるなと主張する妖艶な復讐は、
群衆を遠ざけ、
独立を高らかに嘆く
これで満足だと、
諦めを持って
真の生を知れ
吝嗇な愚者は絶えず伸びる俗物を嗤うッ!」
サイドワインダーが、魔法を唱えると紫色の炎で出来た薊がサイドワインダーの胸元に浮かび上がり、強力な熱波を放った。そして、その薊から炎を伝わらせ、刃に紫色の炎を纏わせると、サイドワインダーは両手でオデュッセウスに斬りかかった。
「くたばりやがれェッ!」
サイドワインダーが、自分の考える現状最強の攻撃手段を用いてオデュッセウスに斬りかかると、オデュッセウスは、それを剣で受け止め
「神の鉄槌なんぞに屈する物かァッ!」
と、叫んだ。すると水の柱が二人の周りを覆うように突き刺さり、魔法の熱で強力な水蒸気爆発が起こった。
一瞬で霧に包まれた船に落ちる二つの影、
どちらも力なく甲板に激突し、息絶えたかの様に見えた。
だが、両者共に刃は砕かれ塵と化し、身に纏う鎧には幾つも亀裂が入っている。だが、二人は静かに立ち上がり、武器も無いなか己の拳を頼りに眼前の敵に迫った。
白と黒の鎧が激しい音を立てながらぶつかり合い、両者共に限界を超えた中、白い鎧の拳が黒い鎧の腹に突き刺さり、黒い鎧を砕いた。だが、黒い鎧の下のナノマシンで構成された武装にまでは届かず、その隙に黒い鎧の拳が黒い鎧の兜を砕いた。
白い鎧は、硝子の様に砕け散り黒い鎧の拳は、オデュッセウスの頭蓋を砕くと、オデュッセウスは、静かに倒れた。
勝ち残ったサイドワインダーは、オデュッセウの甲冑の紅い十字架の部分を剥ぎ取り、武装に収納するとワイヤーを槍の様にして出し、杖代わりにしながらクリエイターに連絡した。
「聖遺物を回収した。解析を頼む」
それを聞いたクリエイターは、
「よくたってくれた。智慧、解析を頼む」
と、言い。
「解析完了しました!
回種した聖遺物は、死の壁に滴る聖なる血
能力は、空を飛ぶ能力
もう一つは、龍を屠りし騎士の証
能力は、水を操る能力です!」
と、智慧が言うと、クリエイターは、
「良くやってくれたが、お前達は無茶をする所がある。回復するまで休んでくれ」
と、言うとサイドワインダーは、微笑んで
「はいはい、了解」
と、言う通信を切り他の仲間に連絡して
「敵将 テレマコス
敵将 オデュッセウス
サイドワインダーが、討ち取った!」
と、得意げに叫んだ。
サイドワインダーは、甲板に乗り込みSF鎧の戦士達と戦っていた。
SF鎧の戦士達はサイドワインダーを見ると一斉に短機関銃型のレーザー銃でサイドワインダーを攻撃してきたが、サイドワインダーは、船の艦橋に左手から出したワイヤーを射出して固定すると、ワイヤーを引き戻し体を上昇させてレーザーを避けた。
SF鎧の戦士達はそれに対し、急いで銃口を上に向けサイドワインダーを狙ったが、サイドワインダーは、右手からワイヤーを伸ばしそれを回転させ、円形の盾の様にしてレーザーを弾き兵士達から身を隠す為に艦橋の裏まで避難した。
兵士達は、サイドワインダーを追おうと、銃口を下げて走り出そうとした所でサイドワインダーは、再び姿を現し巨大な網状にしたワイヤーを兵士達に被せるように射出した。兵士達がそれに捕らわれると、サイドワインダーは、武装のギミックを発動して網から高圧電流を流して兵士達を倒した。
兵士達を倒すと、サイドワインダーは、再び艦橋に降りると、そこを狙ってサイドワインダーに紅く輝く矢が飛んできた。
サイドワインダーは、それをワイヤーを鞭のようにして紅く輝く矢を叩き弾くと
「何者だ!
出てこい!」
と、叫んだ。サイドワインダーがそう言うと他の兵士達の鎧と比べて少し武装が追加され豪華になっているSF鎧を着た兵士が姿を表した。兵士は、機械的な見た目の弓を下ろしサイドワインダーに近づくと
「我が名は、オドゥッセスの息子テレマコス!貴様を倒しこの船を守る為に参考した!煉獄の矮小な自殺者どもめ、父の手を借りるまでも無く、この俺が成敗してくれる!」
と、高らかに名乗りを挙げ、鎧の両腕から紅く輝く50cm程の刃を出してサイドワインダーに襲いかかってきた。
サイドワインダーは、それに対し左手のワイヤーを鞭の様にしてテレマコスの足元を叩いて動きを止めると右手のワイヤーを槍の様に固定してテレマコスの腹に向かって射出した。
テレマコスは、それを刃で払い足元のワイヤーを踏み越えてサイドワインダーまで走るとサイドワインダーは右手からワイヤーを伸ばしテレマコスの右手の刃に絡めた。ワイヤーを絡めるとサイドワインダーは、武装のギミックで強化された筋力でワイヤーを引っ張りテレマコスを宙に浮かせて振り回した。
「うおおおおッ!
クソッ!貴様、小癪な!」
テレマコスがそう叫びながらワイヤーを左手の刃で切断しようとすると、サイドワインダーは、それを笑って
「無駄だ
クリエイターの武装で強化された俺のワイヤーは絶対に切れねえ!
くらいな!」
と、言い武装のギミックを発動させてテレマコスに電流を流した。
「あああああああっ!」
テレマコスがそれに苦しむと、サイドワインダーは、ワイヤーを手から切り離しテレマコスを投げ飛ばした。
投げ飛ばされたテレマコスは、サイドワインダーを睨みながら、武装に収納されている聖遺物に祈り
「我が親族を救い給え
死の壁に滴る聖なる血!」
と、叫ぶとテレマコスは、黄金の粒子に覆われ背中に黄金の翼を作ると羽ばたいてサイドワインダーの元へと戻って行った。
それを見たサイドワインダーは、ワイヤーで近くに転がっている短機関銃型のレーザー銃を拾い上げ、手に持つとテレマコスに向かって連射した。
テレマコスは、それを手から伸びる刃で弾きながら、変わらぬ速さでサイドワインダーに迫る。
それを見たサイドワインダーは銃を捨て、ワイヤーを網状に射出してテレマコスを捕らえようとした。
「はっ!
そんな物!
容易く叩き切ってくれる!」
と、テレマコスが黄金の粒子を刃に集め網を斬り裂いた。すると、テレマコスが網を斬り裂いた瞬間、網から高圧電流が流れ白い光がテレマコスを襲った。
「うあッ!」
白い光にテレマコスが、目を眩ませるとサイドワインダーは、テレマコスに向かってワイヤーを槍の様にして射出し
「聴けッ!
光が欲しいと
陽光仰ぎ
落ちては、沈む憧れは、
儚く俯き動きを止める
憧れが暮れる時」
と、魔法を唱えた。サイドワインダーが魔法を唱えるとテレマコスへ向かって氷の向日葵が伸びてテレマコスの体に巻きついた。
「ぐあッ!
なんだこれは!
離せ……」
テレマコスは、氷の向日葵に捉われるともがいて向日葵を引き裂こうとしたが、もがけばもがく程に体が重くなり、暫くして動かなくなった。
サイドワインダーは、テレマコスが動かなくなるとワイヤーを槍の様にしてテレマコスの武装をガンガンと叩いて砕き、中に入っている聖遺物を回収すると自分の武装に収納した。そして、テレマコスの武装に付いている刃を出す装置を剥ぎ取って自分の武装の脈所に取り付け、近くに転がっている短機関銃型のレーザーを二丁拾うと両手に持って船内に押し入ろうとした。
サイドワインダーが、船内に入ろうと船内へ通じる扉の場所を探していると、突如船が揺れ始め大波が甲板へと押し入った。
サイドワインダーは、それに対し艦橋にワイヤーを伸ばして体を上昇させてそれを防ぐと、それを見越した様に白い甲冑に大きな紅い十字架が描かれた鎧を着た兵士がロングソードを携えて、艦橋の窓を蹴り割ってサイドワインダーに向かって飛び降りてきた。
「なんだ?
うあッ!」
サイドワインダーは、突如降ってきた兵士に剣を突き立てられ、それを防ぐ為にワイヤーを切り離して落下した。自由落下する速度は同じなので落ちている最中ずっと下にいるサイドワインダーは、上空の兵士に向かって両手に持った短機関銃型のレーザーを連射した。
それに対し、白い甲冑の兵士は、凄まじい剣技でレーザーを全て切り裂くと自分の所まで海の水を柱の様に伸ばした。すると、甲冑の兵士は水の柱に乗って剣を腰に収めると背中に付けた大弓を持ち、水の柱から水を矢の様にして取り出し硬化させてサイドワインダーを射った。
サイドワインダーは、迫り来る矢を短機関銃型のレーザーで撃って破壊すると、先程奪った聖遺物の力で黄金の翼を生やし飛び上がって水の柱に乗った白い甲冑の兵士の周りを飛びながら短機関銃型のレーザーを連射した。
すると、白い甲冑の兵士は水の柱から水を巨大な薔薇の花の様な形で自分の周りを覆い、レーザーを防いだ。そして、白い甲冑の兵士は、レーザーが止んだ後、周りの花弁をもいで先程の矢と同じ様に硬化させてサイドワインダーを射った。
すると、サイドワインダーは、銃弾を撃ち尽くした銃を捨てワイヤーを鞭の様にして矢を砕き、魔法を唱えた。
「そんな所でカッコつけてると、簡単にやられるぞ?
聴けッ!
光が欲しいと
陽光仰ぎ
落ちては、沈む憧れは、
儚く俯き動きを止める
憧れが暮れる時」
サイドワインダーが、魔法を唱えると白い甲冑の兵士の周りに氷の向日葵が伸びて白い甲冑の兵士を捕らえようと伸びた。すると、白い甲冑の兵士は、弓を捨てて剣を抜き氷の向日葵を切り裂くと水の柱から飛び降りて別の水の柱を自分の足元まで伸ばし、それに乗ってサイドワインダーに斬りかかった。
サイドワインダーは、両手から二本の刃を出してそれに応戦した。
白い甲冑の兵士は、まず上段からサイドワインダーに斬りかかり、サイドワインダーは、それを左手の刃で防ぐと右手の刃で白い甲冑の兵士の腹を突き刺した。だが、白い甲冑の硬度が創造以上だった為に刃は刺さらなかった。白い甲冑の兵士は、刃が刺さらず戸惑うサイドワインダーの一瞬の隙を付いてサイドワインダーを蹴り飛ばし、体勢を崩させると、すかさず剣でサイドワインダーの右肩を突き刺した。
サイドワインダーは、慌てて体勢を左肩を前に出し剣を左肩に突き刺すと、左手のワイヤーをL字に伸ばして白い甲冑の兵士の甲冑に武装に搭載された設置式の小型爆弾を取り付け、白い甲冑の兵士の腹を蹴って離れ飛び上がって爆弾を起爆させた。
サイドワインダーは、ナノマシン発生装置を再起動させながら
「どうだ!
煉獄の能力者を舐めるなよ!」
と、叫んだ。サイドワインダーが取り付けた爆弾は、C4爆薬3.5kg分が凝縮されビー玉程の大きさになった物でオレンジ色の閃光が白い甲冑の兵士を包み込み即死と思われた。
だが、白い甲冑の兵士の甲冑から白馬が描かれた魔法陣が飛び出し、黄金の粒子がそこから飛び出して白い甲冑の兵士を覆い、白い甲冑の兵士は、無傷となった。
「現代の人間はやわだと聞いていたが、やるではないか、この俺、オデュッセウスをここまで追い込むとは褒めてやる。
褒美に俺も全力を出してやろう」
オデュッセウスは、そう言うと自分が乗っているのと同じ様な水の柱を船の周りから幾つも伸ばし、先端を矢の様に鋭くして硬化させ、サイドワインダーに向かってそれを伸ばした。
サイドワインダーは、それを防げぬと思い上昇して暫く逃げた。すると、それを見たオデュッセウスは 、笑いながら
「ふははははっ!
そうだろう、逃げるしかあるまい!
この俺の水を征する能力の前では、あの海神ポセイドンすらも震えるだろうからな!
はははははっ!」
サイドワインダーは、飛び続ける最中どんどん距離を詰める水の柱を見て意を決し両手から自分の体にワイヤーを伸ばしミイラの様に体を覆うと魔法を唱えた。
「聴けッ!
歴史に名高い兵士達
語り継がれる英雄譚
それに付随する数多の名工の妙技を此処に
鎚ふる匠は永遠に」
黒い魔法陣が火花を放ってサイドワインダーの前に現れると、サイドワインダーはその魔法陣を通り抜けた。すると、サイドワインダーの体を覆うワイヤーが、緑と黒を基調とした色のゴシック式甲冑に変り、兜は髑髏の顔になった。
鎧に身を包んだサイドワインダーは、オデュッセウスにどんどん迫って生き、オデュッセウスは、
「なんだ?
自滅覚悟の突撃か?
面白い、受けてたってやる!」
と、言って剣を構えた。すると、それに対しサイドワインダーは、
「自滅なんかしないさ
何故ならば、俺には神から授かった力があるからな!神の怒りを退けたその傲慢に鉄槌を下してやるぞ!オデュッセウス!」
と叫び、サイドワインダーは、魔法を唱えた。
「聴けッ!
生を叫ぶ厳格な棘、
己に触れるなと主張する妖艶な復讐は、
群衆を遠ざけ、
独立を高らかに嘆く
これで満足だと、
諦めを持って
真の生を知れ
吝嗇な愚者は絶えず伸びる俗物を嗤うッ!」
サイドワインダーが、魔法を唱えると紫色の炎で出来た薊がサイドワインダーの胸元に浮かび上がり、強力な熱波を放った。そして、その薊から炎を伝わらせ、刃に紫色の炎を纏わせると、サイドワインダーは両手でオデュッセウスに斬りかかった。
「くたばりやがれェッ!」
サイドワインダーが、自分の考える現状最強の攻撃手段を用いてオデュッセウスに斬りかかると、オデュッセウスは、それを剣で受け止め
「神の鉄槌なんぞに屈する物かァッ!」
と、叫んだ。すると水の柱が二人の周りを覆うように突き刺さり、魔法の熱で強力な水蒸気爆発が起こった。
一瞬で霧に包まれた船に落ちる二つの影、
どちらも力なく甲板に激突し、息絶えたかの様に見えた。
だが、両者共に刃は砕かれ塵と化し、身に纏う鎧には幾つも亀裂が入っている。だが、二人は静かに立ち上がり、武器も無いなか己の拳を頼りに眼前の敵に迫った。
白と黒の鎧が激しい音を立てながらぶつかり合い、両者共に限界を超えた中、白い鎧の拳が黒い鎧の腹に突き刺さり、黒い鎧を砕いた。だが、黒い鎧の下のナノマシンで構成された武装にまでは届かず、その隙に黒い鎧の拳が黒い鎧の兜を砕いた。
白い鎧は、硝子の様に砕け散り黒い鎧の拳は、オデュッセウスの頭蓋を砕くと、オデュッセウスは、静かに倒れた。
勝ち残ったサイドワインダーは、オデュッセウの甲冑の紅い十字架の部分を剥ぎ取り、武装に収納するとワイヤーを槍の様にして出し、杖代わりにしながらクリエイターに連絡した。
「聖遺物を回収した。解析を頼む」
それを聞いたクリエイターは、
「よくたってくれた。智慧、解析を頼む」
と、言い。
「解析完了しました!
回種した聖遺物は、死の壁に滴る聖なる血
能力は、空を飛ぶ能力
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と、智慧が言うと、クリエイターは、
「良くやってくれたが、お前達は無茶をする所がある。回復するまで休んでくれ」
と、言うとサイドワインダーは、微笑んで
「はいはい、了解」
と、言う通信を切り他の仲間に連絡して
「敵将 テレマコス
敵将 オデュッセウス
サイドワインダーが、討ち取った!」
と、得意げに叫んだ。
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