鬼手紙一過去編一

ぶるまど

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登場人物一過去編一

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双葉家*登場人物

双葉 祈里
秋人達の幼馴染み。伊萬里の双子の姉。
《古代の鬼巫女》【双葉  氷見子】の血を色濃く受け継いでいる。不老不死のような状態でもある。
《氷見子の声》により《鬼灯六人衆》の先祖の名も把握している。
《鬼の眼》によって各家で起こった悲劇を視ることも出来る。
氷見子の想い人であった《復讐鬼の先祖》に償い続ける為に、双鬼村に留まることを誓っている。
《現代~過去、過去~未来》に留まり続けている《鬼巫女》であり、《守護鬼》を宿している。
想い人である秋人からもらった《手紙》を肌身離さず持っている。




双葉 伊萬里(いまり)
祈里の双子の妹。見た目は祈里と瓜二つのため、他人が見ても祈里のように見える。見分けられるのは両親と秋人だけである。
姉の覚悟を知っており、《夜刀神》の正体や《鬼神》の恐ろしさも知っている。
密かに秋人へと想いを寄せていたが、姉も同じく想いを寄せていることを知り、諦めることになった。




双葉 遊糸
(本性・翠堂)
祈里と伊萬里の父親。
幼い頃に、両親を事故で亡くした為《翠堂家》の叔父に養子として育てられた。
《古代の鬼巫女》や《鬼人》の事を探るために志津子と結婚した。
叔父の命令で、スパイ活動をしていたが、志津子や祈里と伊萬里に愛情が芽生えてしまい、スパイ失格だと思いつつも、双鬼村に留まり続けている。
五十嵐 力也や鏡野 泰斗とも親しくなり、友人関係となっている。
遠野博士と共に、秋鳴達を《鬼人》として監禁し、狂わせ、壊した張本人でもある。


双葉 志津子
祈里と伊萬里の母。遊糸の妻。
優しく、物静かな性格で祈里と伊萬里の事を可愛がり、遊糸のことを愛していた。
先祖代々から受け継いできた《鬼神》の侵食に耐えられず、精神崩壊してしまう。



***

淡月家*登場人物

淡月 夕日
幼い頃から《傍観鬼》として使命を受ける。
両親は《刻鬼》として使命を受けた優璃によって殺害される。
秋鳴達とは幼馴染みで遊んでいたので、仲がよかった。特に秋鳴とは仲がよかった。
《鬼人》として監禁された秋鳴達を救おうと奔走するが…



淡月 優璃
夕日の弟。
紫色の手紙を受け取ったことで《刻鬼》として使命を受ける。
両親は《刻鬼》として使命を受けた優璃によって殺害した。
気分屋で、人を傷付けることに何のためらいも感じていないが、兄の夕日のことは愛しているため、夕日を傷つけられたら、怒るときがある。


***

神城家*登場人物


神城   愛桜
秋鳴達の幼馴染み。伊環の姉。
《原初の鬼》を宿し、声が聞こえていた。
秋鳴達が監禁されたと同時に、愛桜と父も《鬼神の祟り》によって神隠しされてしまう。


神城 伊環
秋人達の幼馴染み。愛桜の妹。
緋都瀬に想いを寄せていた少女。
鬼を裁き、魂を繋ぐ者である《裁鬼》の役目を持つ。


神城 由実子
愛桜と伊輪の母親。
《鬼神の祟り》によって神隠しされてしまった夫の伊吹と愛桜を探している。


***
五十嵐家*登場人物

五十嵐 力也
秋鳴と秋人の父親。
五十嵐家当主であり、《復讐鬼の先祖》の血を色濃く受け継いでいる。
泰斗達とは幼馴染みで、仲がよかったが、自分が病弱であるために迷惑をかけたことを気にしている。
遊糸とも仲が良いため、双鬼村の今後のことについて、話し合っていたりもしている。
秋鳴と秋人のことを可愛がっていた。
妻の秋世ことも愛しており、いつまでも傍にいたいと願っている。



五十嵐 秋世
秋鳴と秋人の母親。力也とは幼馴染みで、幼い頃からずっと想いを寄せていた。
力也の母・美智代に厳しく接せられていたが、自分のためと思って、学ぶことも多かった。
息子達にも恵まれ、幸せの絶頂にいたのだが…



五十嵐   秋鳴
秋人の双子の兄。
中学一年生の時に、双鬼村の地下牢に灯都与達と共に監禁される。
灯都与達の中ではリーダー的存在で、幼馴染み達の事を大切に思っている。
秋人とは仲が良く、可愛がっていた。
休日には家族揃って、山登りやキャンプ、遊園地などに出掛けた時もあった。



五十嵐   美智代
力也の母親。双鬼村全体のことを取り仕切っている。
昔からの掟を守り、祭りの経営なども担当している。力也を当主とするために厳しく育ててきた。
嫁である秋世とは良好な関係を結んでおり、力也に相応しい者と思っている。
村人達からは『大婆様』と呼ばれ、恐れられていると同時に尊敬もされている。
秋鳴と秋人にも厳しく接してきたが、心の奥底では二人のことを愛していた。
突然やって来た夜神達に不信感を抱いている。



***
鏡野家*登場人物

鏡野  泰斗
灯都与と緋都瀬の父親。
力也と信哉とは幼い頃から仲が良かった。
双鬼村では村唯一の医者であった為、小さな診療所を行っていた。
妻の雛瀬とは幼馴染みであり、妻と共働きをしている。





鏡野  雛瀬
灯都与と緋都瀬の母親。
夫が経営する診療所で、看護師として働いている。
幼い頃から未来予知の夢を見ることがあり、ある未来で自分が死ぬことを知った雛瀬はある決意をすることになる。



鏡野 灯都与
緋都瀬の双子の兄。
両親が共働きであった為、仲が良い五十嵐家に預けられていた。
その為秋鳴とは幼馴染み達の中で一番仲が良いと自負している。



***
真戸矢家*登場人物

真戸矢 信哉
宗弥と信司の父親。
気が弱く、臆病な性格で《罪鬼の先祖》の影に怯えていた。
依存心が高く、愛奈のことを深く愛していた為、愛奈が亡くなってしまってからは精神不安定になっていた。
泰斗に心配され、診療所に入院することも考えたが、力也に励まされ、愛奈の代わりに宗弥と信司を育てていく決意をする。
宗弥を遠野博士に取り上げられてからは、真っ先に息子と秋鳴達を助け出そうとしていたのだが…




真戸矢  愛奈
宗弥と信司の母親。故人。
秋世、雛瀬、美以奈、結花、緑子とは仲が良いため、婦人会を結成し、集まっていた。
宗弥のことを可愛がり、夫のことを愛していた。
産まれてくる信司のことも会えるのを楽しみにしていた。
幼い頃から重い心臓病を患っており、信司を産むことは難しいと言われていた。
信弥と相談した結果、産むことを決意した。
信司を出産し、命名したあとに容態が急変し亡くなってしまう。


真戸矢 宗弥
信司の双子の兄。
秋鳴達の幼馴染み。父と似て、臆病だったが、優しい性格をしていた。
愛奈のことを愛しており、母が無事に出産できるように毎日双鬼神社にお参りをしていた。



***
篠原家*登場人物

篠原 蓮叶
麗牙と玲奈の父親。
力也たちの幼馴染み。
無口で冷静沈着な性格だったが、麗牙と玲奈、妻の美以奈のことは愛していた。
ただ、感情を表に出すのが苦手だった為、玲奈には『能面つけてるみたい!』と笑われてしまったことがあった。
秋鳴達を救うため、夕日と共に奔走していたのだが…



篠原   美以奈
麗牙と玲奈の母親。
気が強く、しっかり者(玲奈の気の強い性格は母親譲りでもある)
秋世達とは幼馴染み。物事はハッキリさせないと気が済まない。
麗牙が監禁された時も真っ先に反対し、助けに行こうとしたのだが…



篠原  麗牙
玲奈の双子の兄。
秋鳴達の幼馴染み。
父と似て、冷静沈着な性格をしていた。玲奈と共に宝鬼の森に宝探しに行くことを楽しみにしていたのだが…



***
奈多野家*登場人物

奈多野 美弦
羽施那と羽華の父親。
力也達とは幼馴染みで、一人で宝鬼の森で宝探しをしていた。
普段からおっとりとしていて、のんびり屋な性格だった。
羽施那と羽華のことを可愛がっていた。




奈多野  結花
羽施那と羽華の母親。
美以奈と同様に気が強く、羽華のことを甘やかす夫をよく叱っていた。
困っている人を助けたいという思いで看護師の資格をとり、鏡野診療所で泰斗と雛瀬の手伝いをしている。
羽施那と羽華には厳しく接していた時もあったが、心の底では二人のことを深く愛していた。



奈多野 羽施那
羽華の双子の兄。
優しく、秀才と呼ばれており、将来の夢は民謡学者になりたいと思っていた。
羽華のことをとても可愛がっており、自分の勉強したことや知ったことはすぐに羽華に教えていた。
幼い頃から《喪鬼の先祖》の声が聞こえており、姿も半透明だったが見えていた。
遠野に監禁されてからは、何とか脱出し、秋鳴達を逃がそうと頭を巡らせていたのだが…




***
坂井家*登場人物


坂井 真人
真咲と真樹絵の父親。
代々双鬼村の歴史を守ってきた一族で、各家の先祖の名前も把握している。
また《鬼神》を鎮めることが出来るとされた《鎮鈴》と《鬼灯の宝珠》の管理を妻と共に行っていた。
いつか夜神町の人々と双鬼村の人々が手と手をとりあうことを願っていたのだが…




坂井   緑子
真咲と真樹絵の母親。
力也達の幼馴染み。両足が悪く、病弱だったが、自分のことを不幸な子だとは思うことはなかった。
愛情深く、優しい性格で真咲と真樹枝のことを可愛がっていた。
双鬼村に図書館を建てたいと夫と話していたこともあった。
先祖の代から続く仮面作りに積極的に取り組んでおり、お祭りの際は様々な仮面を子ども達の為に作っていたこともあった。
花や植物、小動物が好きだった為、動物園に行くのが夢だった。




坂井 真咲
真樹絵の双子の兄。
秋鳴達の幼馴染み。物静かな性格で外で遊ぶよりは家で読書をするのが好きな方だった。
医者であった泰斗を尊敬し、いつか自分も医者になりたいと思い、勉強をしていたのだが…



***
夜神町の人々

夜神 龍次郎
夜神町の町長。咲羽からは《表の支配者》と呼ばれている。浩希の父親。
鬼神の下部《鬼人》に強い関心を持っており、志津子に《鬼人》の研究を薦めた張本人でもある。


闇月(やづき)
全身を黒く覆われた細身の男。大鉈を常に持ち歩いており、ガスマスクを被っている。
首から小さな十字架をかけている。
《夜刀神》と同じく《極彩色の瞳》を持っている。秋鳴達の管理人でもある。
《月裏の世界》の管理者でもある。

秋人達の食事、排泄などを管理している。
身体能力に優れ、逃走しようとした者を容赦なく捕まえ、厳しい罰を与えるように龍次郎と遠野から命令されている。





竜舞  真奈美
浩希の妻。
泰斗の古い友人で、双鬼村のベビーラッシュ時には助産師として応援として駆けつけた。
特に雛瀬とは仲が良くなり、メールや電話で相談相手になっていた。




翠堂   咲羽
夜神町の《裏の支配者》
古代の争いでは、中立の立場となり《鬼神》と《夜刀神》《怨業の争いを静観していた。
先祖代々から受け継いできた《鈴鹿御前》を宿している。
齢16にして、当主の座についた少女。
《鈴鹿御前》の力によって、彼女の成長は止まっている。
祈里と同じく、不老不死状態でもある。
《咲見の眼》で未来を予見したり、相手を一瞬で洗脳することが出来たり、鬼人を退治することが出来るが、咲羽自身はあまり使いたがらない。
《鬼神》の下部である《鬼人》に強い関心を持っており、遠野博士に命令を下すことになるのだが…




翠堂 美津子
咲羽の母親。
娘や遠野に《鬼人研究》について意見が言えないことをもどかしく、感じている。
咲羽のことを《神》だと崇めている遠野のことを苦手と思っている。


翠堂  千歳
咲羽の父親。
遊糸を養子へと迎え入れ、双鬼村へと潜入させる為に育て上げた。
冷静沈着な性格で中々自分の感情を見せることがないが、妻や咲羽には愛情を示す時がある。
咲羽を《神の子ども》と思い込んでいる。双鬼村の《古代の鬼巫女》や《鬼人》に強い関心を持っているため、遠野と協力し、志津子や力也達を説得する役割を担っている。



遠野   潤一郎
遠野  美花の叔父。
両親が事故で亡くなった為に、男手一つで美花を育て上げた。
《鬼人》に強い関心を持っており、秋鳴達を使って実験をしてみたいと強く思っている。
咲羽のことを《神》として崇めており《姫ノ神様》と呼び、慕っている。
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