71 / 147
新しいルール
道路交通法が改訂され、新法規が追加された。
信号無視や路地から飛び出しなどの歩行者や自転車を撥ね飛ばそうが轢き殺そうがお構いなしとなったのだ。
交通法規を守らない側の過失をなぜ巻き込まれた側が背負わなければならないのか。
事故の際に傷ついた自動車の修理までも請求できる保険まで出来た。
それでも路地からの飛び出しや車道の真ん中を堂々と走る自転車や道路を横切る歩行者など後を絶たない。
やるほうは自分だけはそんな目に合わないとでも思っているのか。
だが、歩行者や自転車だけでなく、スクーターや大型バイクなども通行の邪魔になれば煽られてぶつけられ、道路から排除される対象になり、より大きな乗り物が幅を利かせるようになった。
新法規はあくまで違反者の自業自得。法を守っている側が違反者側のせいで責任を負わされないようにと作られたもの。なのにその根幹を理解せず、履き違えた者たちがどんどん続出した。
国産大型SUV車に乗ったこの夫婦もそんな一組だった。
不法に横切る歩行者、飛び出し自転車の撥ね飛ばしはもちろんのこと、法定速度以下でゆっくり走行する四つ葉マークの車があればぶつけて道路から排除する。
それを楽しむため、わざわざ高齢者の多い田舎道までドライブを決め込むほどだ。
今も曲がった腰に籠を背負った野良着の老女を撥ね飛ばしたところだ。
杖を突き、側道をぎりぎり寄っているにも関わらず、夫の運転するSUV車はスピードを上げて幅寄せし撥ねた。
妻が背後を確認すると、道路の真ん中まで飛ばされ倒れている老女が見えた。杖は折れ、背負い篭はわずかな野菜をまき散らして彼女の近くに転がっている。
手を叩いて喜ぶ妻と共にルームミラーで確認した夫も歓声を上げた。
美しい稜線の重なる山深い田舎道。森と渓流に挟まれた道には大きなカーブ。
喜ぶのに夢中で、センターラインをはみ出していることに二人は気づかない。
カーブミラーの確認もせず、前方にダンプカーが対向して来た時にはもう遅かった。
違反者を見つけたダンプドライバーの嬉々とした顔を、夫婦はその瞬間見た。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。