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【天界編】
【23】選別される捨て子
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この勇者学校において人間年齢なと関係無いものである。
実際にケッツァーの同期で人間年齢25歳になるものもいるのだ。
何が求められるか、結局の所ただ1つ。
《勇者としての資質があるか》
ただそれだけなのである。
そして今、その資質を図る試験が始まろうとしていた。
『はーい、着席。全員出席、ご苦労さん。
これから君たちを指導する3人の先生を紹介するぞ。
まずは俺、大天使ガブリエルだ。
次、右から順に大天使ミカエルと大天使ウリエルだ。
これから何年、何十年、何百年掛かるか分からんが、勇者になるための訓練を行う。
今から行うのは、端的に言えばクラス分けだ。
この魔法石に手をかざしてもらう。その出た数字でクラスをS~Bに分ける。
はーい、さっさとやっちゃってー』
3教師の子以外の生徒が順番に魔法石へ手をかざしていく。
『お前はBだな。君はAだ。
判別が出た者は各クラスに行け。
そこには、お前達に相応しい担当天使がいる。必死で学びSクラスまで上がってこいよ』
その内に数名のSクラス入りをする生徒が出てくる。
『今回はレベル高いね。
私たちの子供達はどのくらいの数値が出るんだろうね!』
『Sは確定だろう』
"今回はレベルが高い" それもそのはずだ。この勇者学校設立以来、500年の間Aクラス入りがMAXだったのだ。
やっとケッツァー達の番に回ってきた。
『測定するから手をかざせ』
" ピピピ "
………………
…………
……
《測定不能》
『ん?故障か?
ケッツァー、もう1回だ』
" ピピピ "
………………
…………
……
《測定不能》
仰天するガブリエル。
『え?なにこれ?ちょ、ミカエル!あれを持ってきなさい!』
別の魔法石を持ってくるようにと指示を出すガブリエル。
『ハァハァ……持ってきました!』
『では、再度手をかざしなさい』
ゆっくりと手をかざすケッツァー。
その横でウリエルとミカエルが話している。
『ミカエル、これどういうことなの?』
『単純に従来の魔法石では彼の能力を計れないって事なんじゃないかな?
しかし、こんなこと初めてだよ。』
" ピピピ "
………………
…………
……
《SSS》
大天使一同は眼が飛び出るような驚き方をする。
『トリプルSだと!?いやいや!とんでもねー化け物やないか!』
続いてフール、ヴィスキも計測する。
同じくトリプルS。
奇しくも大天使自ら育てた捨て子たちは全員が超勇者級の潜在能力を持っていた。
それがまだ開花していない状況にも関わらず、この数値を出してしまったことにより、勇者学校でも親が自らの子を育てる事になる。
" クラス分け "
それは単純なものではなく、勇者の資質を図ったものである。
ゆえに、別けられたクラスの者が同期になる。
ゆえに、ケッツァーの同期は本来20人近く居たとしても、3人しかいないのだ。
『お前達3人は俺たちが徹底的に勇者としての資質を教える。頑張れよ!』
『はーい』
『やる気を出さんかー!』
『じゃあ、祝いに乾杯といきますか?』
『ヴィスキ、違う、タイミング違う!!と、とにかく最終テストクリアまで頑張りなさい!』
逃げるように退室していくガブリエルであった。
そんな感じで俺は最上級クラスのトリプルSクラスに入る事になるのである。
実際にケッツァーの同期で人間年齢25歳になるものもいるのだ。
何が求められるか、結局の所ただ1つ。
《勇者としての資質があるか》
ただそれだけなのである。
そして今、その資質を図る試験が始まろうとしていた。
『はーい、着席。全員出席、ご苦労さん。
これから君たちを指導する3人の先生を紹介するぞ。
まずは俺、大天使ガブリエルだ。
次、右から順に大天使ミカエルと大天使ウリエルだ。
これから何年、何十年、何百年掛かるか分からんが、勇者になるための訓練を行う。
今から行うのは、端的に言えばクラス分けだ。
この魔法石に手をかざしてもらう。その出た数字でクラスをS~Bに分ける。
はーい、さっさとやっちゃってー』
3教師の子以外の生徒が順番に魔法石へ手をかざしていく。
『お前はBだな。君はAだ。
判別が出た者は各クラスに行け。
そこには、お前達に相応しい担当天使がいる。必死で学びSクラスまで上がってこいよ』
その内に数名のSクラス入りをする生徒が出てくる。
『今回はレベル高いね。
私たちの子供達はどのくらいの数値が出るんだろうね!』
『Sは確定だろう』
"今回はレベルが高い" それもそのはずだ。この勇者学校設立以来、500年の間Aクラス入りがMAXだったのだ。
やっとケッツァー達の番に回ってきた。
『測定するから手をかざせ』
" ピピピ "
………………
…………
……
《測定不能》
『ん?故障か?
ケッツァー、もう1回だ』
" ピピピ "
………………
…………
……
《測定不能》
仰天するガブリエル。
『え?なにこれ?ちょ、ミカエル!あれを持ってきなさい!』
別の魔法石を持ってくるようにと指示を出すガブリエル。
『ハァハァ……持ってきました!』
『では、再度手をかざしなさい』
ゆっくりと手をかざすケッツァー。
その横でウリエルとミカエルが話している。
『ミカエル、これどういうことなの?』
『単純に従来の魔法石では彼の能力を計れないって事なんじゃないかな?
しかし、こんなこと初めてだよ。』
" ピピピ "
………………
…………
……
《SSS》
大天使一同は眼が飛び出るような驚き方をする。
『トリプルSだと!?いやいや!とんでもねー化け物やないか!』
続いてフール、ヴィスキも計測する。
同じくトリプルS。
奇しくも大天使自ら育てた捨て子たちは全員が超勇者級の潜在能力を持っていた。
それがまだ開花していない状況にも関わらず、この数値を出してしまったことにより、勇者学校でも親が自らの子を育てる事になる。
" クラス分け "
それは単純なものではなく、勇者の資質を図ったものである。
ゆえに、別けられたクラスの者が同期になる。
ゆえに、ケッツァーの同期は本来20人近く居たとしても、3人しかいないのだ。
『お前達3人は俺たちが徹底的に勇者としての資質を教える。頑張れよ!』
『はーい』
『やる気を出さんかー!』
『じゃあ、祝いに乾杯といきますか?』
『ヴィスキ、違う、タイミング違う!!と、とにかく最終テストクリアまで頑張りなさい!』
逃げるように退室していくガブリエルであった。
そんな感じで俺は最上級クラスのトリプルSクラスに入る事になるのである。
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