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幼少期編
38 今日の授業は前途多難(上)
しおりを挟む「さあ、行きましょう!リュサリネラ様!」
そう言って突然入ってきたのは暴走癖のあるバイロン先生。
「行くって何処に?」
「あれ?言ってませんでしたか?まあ行けばわかるので行きましょう」
と強引に連れてこられたのは度々ブレイディと合同授業をしている草原だった。馬車を降りるとブレイディの馬車の他に王家の馬車があった。嫌な予感がしつつバイロン先生の後に続いて行くと案の定。お花畑の王子様がいらっしゃいましたよ。
「リラン!遅かったね~」
「レイ。僕何も聞いてないんだけど、どういう事?」
「え?リランの提案じゃないの?」
「違うよ?まあ久々にレイに会えて良かったけど」
「僕は君に会えて嬉しいよ、リュサリネラ」
「……お久しぶりです。カミール殿下」
鳥肌が立ったのは内緒ね。なんか目が笑ってなくて怖いんだけど…。
「それで、これはどういう事なの?」
「王子殿下が僕たちと合同授業をしたいんだって。僕はリランがいいならいいよって言ったらお城からのお使い?の人がリランからの提案だって言ってたんだけど…」
「僕はそんな提案した事ない」
「何を言ってるんだい?3歳の時に提案してくれたじゃないか」
(……いや、なん年前の話だー)
「記憶にありませんが…」
「まあいいじゃないですか!同じ歳なんですから。それでは生活魔法の復習をしましょうか」
「僕が手本を見せてあげるよ。リュサリネラの為にね」
顔合わせの時からそうだけどなんでちょくちょく僕に絡んでくるのかな。それはともかく、王子達以外僕が生活魔法どころか無詠唱で使えるのを知ってるから周りが気まずい雰囲気になってしまった。どうしてくれんの……。王子はもう長い詠唱し始めてるし。
(!心へし折ってやる。《火種》)
「《火種》」
僕のやろうとしてる事に気付いたブレイディも詠唱を省略して魔法を使った。少し遅れて王子が魔法を使ってこちらを向く。
「「………」」
「??????」
ドヤ顔でこっちを向いた王子が僕たちの手を見て目を丸くさせるのが面白すぎて笑いそう。隣でブレイディがプルプルしてるから尚更。でも大丈夫。笑ったら不敬になるからちゃんと堪えたよ!
「はい皆さん出来ましたね。次は洗浄をしましょう。出来たら乾燥も連続でやりましょう!」
「連続でするのか?…ぼ、僕は大丈夫だけど、リュサリネラは……!!」
チラチラ僕の方を見てきてうざったらしいので僕の方を見た瞬間にやってやりました。もう驚いた顔が面白いのなんの。顔が綺麗な人はどんな顔しても綺麗っていうけど実際そんな事ないんだね、顔面崩壊していらっしゃる。すぐに終わった僕とブレイディは休憩と称し走って馬車の裏に隠れた。1番遠い僕の馬車の所まで。そのあとはご想像の通り爆笑しましたよ!
序盤からこれって腹筋崩壊の予感しかしない。
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