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2日目 午前 俺は剣を手に入れた
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朝起きると、周りには女しかいなかった。
「あら、あなたは確か....」
「虚だ。男はどこに行ったんだ。」
「リーダー達は狩りに行きました。獣達の寝起きを襲うんだそうですよ。虚さんは来たばかりでまだ無理はさせられないと置いていっちゃいました。うふふ、」
あの女の人。綺麗だったな。
リーダー達はすぐに帰って来て沢山の食料を調達してきたんだ。
「ほら虚、食え。ただし、働かざるもの食うべからずだ。次からは働いてもらうからな。」
「わかった。」
朝飯を食べ終わった俺はリーダーに呼ばれてリーダーのテントに入った。
「お前も次から狩りに参加してもらうからな。好きな武器を選べ。いくら持って行ってもらっても構わないが、荷物が多すぎて走れなくなったりするなよな。」
「じゃあ、小太刀を二本と太刀を一本。それと弓と矢を貰おう。」
その時貰った武器は今でもとても役に立っている。その後俺は山の中を散歩していた。それで川を見つけたんだ。その川でスイと出会った。
「君は誰?俺は虚だ。」
「私はスイ。虚、私はあなたの剣になる。」
「なんでそうなる。俺はただ名を尋ねただけだ。」
「私がそうしたいの。だめ?」
そう言って俺はスイとともに滅炎軍のテントのある場所に向かった。テントが見えて来るとそこには武装した男達に捉えられたリーダー達がいたんだ。
「リーダー。そいつら誰だ。」
「山賊だ。」
「敵か?」
「そうだ。」
「殺して良いか?」
「無茶するな。お前一人で何ができる。」
「じゃあどうすればいい。」
「そのお嬢さんを連れて逃げろ。」
「嫌だ。俺はもう2度と大切なものを、大切な場所を失いたく無い。」
「おいゴルァ!てめえら俺様のことを無視して会話してんじゃねーよ。殺すぞ。」
「虚。お前に出来るのか。」
「余裕だね。」
俺は強い。確信はなかったけど、その時の俺の中には、俺は戦えるという形の無い何かがあったんだ。
「かっこつけてんじゃーねーよ。本気で殺すぞ。」
「スイ、お前、戦えるのか。」
「私は虚の剣。主人が剣を離さない限り、剣はあなたから離れない。」
俺とスイは二人で戦った。俺が太刀を一振りするごとに一人が倒れていった。ただ一つ、その時に驚いたのはスイの強さだ。スイは刃渡り十cm位の剣で一人一人を確実に殺していった。
「お前、強いんだな。」
「私は虚の剣。主人が死なない限り、剣は主人と共に戦う。」
残った山賊は荷物を置いて山の奥に逃げ帰っていった。
気付けば、もう昼だった。
「あら、あなたは確か....」
「虚だ。男はどこに行ったんだ。」
「リーダー達は狩りに行きました。獣達の寝起きを襲うんだそうですよ。虚さんは来たばかりでまだ無理はさせられないと置いていっちゃいました。うふふ、」
あの女の人。綺麗だったな。
リーダー達はすぐに帰って来て沢山の食料を調達してきたんだ。
「ほら虚、食え。ただし、働かざるもの食うべからずだ。次からは働いてもらうからな。」
「わかった。」
朝飯を食べ終わった俺はリーダーに呼ばれてリーダーのテントに入った。
「お前も次から狩りに参加してもらうからな。好きな武器を選べ。いくら持って行ってもらっても構わないが、荷物が多すぎて走れなくなったりするなよな。」
「じゃあ、小太刀を二本と太刀を一本。それと弓と矢を貰おう。」
その時貰った武器は今でもとても役に立っている。その後俺は山の中を散歩していた。それで川を見つけたんだ。その川でスイと出会った。
「君は誰?俺は虚だ。」
「私はスイ。虚、私はあなたの剣になる。」
「なんでそうなる。俺はただ名を尋ねただけだ。」
「私がそうしたいの。だめ?」
そう言って俺はスイとともに滅炎軍のテントのある場所に向かった。テントが見えて来るとそこには武装した男達に捉えられたリーダー達がいたんだ。
「リーダー。そいつら誰だ。」
「山賊だ。」
「敵か?」
「そうだ。」
「殺して良いか?」
「無茶するな。お前一人で何ができる。」
「じゃあどうすればいい。」
「そのお嬢さんを連れて逃げろ。」
「嫌だ。俺はもう2度と大切なものを、大切な場所を失いたく無い。」
「おいゴルァ!てめえら俺様のことを無視して会話してんじゃねーよ。殺すぞ。」
「虚。お前に出来るのか。」
「余裕だね。」
俺は強い。確信はなかったけど、その時の俺の中には、俺は戦えるという形の無い何かがあったんだ。
「かっこつけてんじゃーねーよ。本気で殺すぞ。」
「スイ、お前、戦えるのか。」
「私は虚の剣。主人が剣を離さない限り、剣はあなたから離れない。」
俺とスイは二人で戦った。俺が太刀を一振りするごとに一人が倒れていった。ただ一つ、その時に驚いたのはスイの強さだ。スイは刃渡り十cm位の剣で一人一人を確実に殺していった。
「お前、強いんだな。」
「私は虚の剣。主人が死なない限り、剣は主人と共に戦う。」
残った山賊は荷物を置いて山の奥に逃げ帰っていった。
気付けば、もう昼だった。
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