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しおりを挟む……でも、慣らしもしないままいきなりお尻に指突っ込まれて感じちゃうって…流石に少し不自然じゃないか……?
一体どうしちゃったんだ俺の体……!
ーーはっ!
その時、俺は思い出した。
「サキュバスに噛まれた者は呪いが掛かっている間、体液に催淫効果が加わる」と……。
ああ、そっか、首筋を舐められた時だ!
あの時の勇者の唾液に俺の体は催淫されてしまったんだ!
それで俺の体はこんなになっちゃったのか……!
サキュバスの呪いはじわじわと体を侵食していく。
つまり、時間が経てば経つほど激しく欲情してしまうということだ。
呪いを解く方法は一つ。体液を出す……つまり、たくさんイくことだ。
……そして、俺は今、痺れ薬が効いていて体に力が入らない。
つまり…………………………!!
「ぅっ、ふっ……うぇええええぇ……!」
つまり、それは勇者に触ってもらわない限りどうにもならないということ。
情けないのは分かっているけど、また涙が溢れ出してしまった。
「ッどうしたんだ!? どこか痛むのか!?」
「ち、ちがいまひゅっ! ぁ、あの……っ……その……ヒック……」
「どうした?」
「……っあの、おれ、からだ、あつくて……ふぅっ……くびしゅじ舐められてかりゃ……」
「……!」
「でも、おれ、しびれて動けなくて……っ……どうしよもなくて……その……」
「………」
勇者は黙って考え込んでいるようだった。
そして、ようやく口を開いた。
「俺はつい先ほど、君に乱暴した男だ。それは、重々承知している。君は俺が怖いだろう。だが……」
勇者は再度、俺に覆いかぶさった。
「悪い夢を見ていると思って耐えてくれ……」
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