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この展開は妹の小説で読んだやつです!
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--ああ、この展開は知っている。
確か中世ヨーロッパのような部屋と、ベビーピンクに統一された家具や小物たち。主人公の少女が目を覚ました時に見る光景だ。
寝落ちる前に妹の部屋で適当に借りてきた小説「転生したら女の子になってしかも超金持ちの公爵家だった件」だ。
なんだそのタイトル。
そんなことを思いながら、その時他に興味を引くものが無かったから手に取った一冊だった。
自室に戻り、最後まで読んだ、と思う。思うというのはつまり、寝落ちたと思われるからだ。だって小説に出てきた主人公の部屋の内装が目の前に広がっているのだから。
なんて可愛い部屋なのだろう。妹の本棚に入りきれない本だらけの部屋とは違う。
自分の、ものの少ない無骨な部屋とも大違いだ。そもそも細かいレースの天蓋なんてものを目にしたのは生まれて初めてだ。
それにしても、なんて鮮明な夢なのだろうか。天井に描かれた天使はまるで本物かのように美しく繊細なタッチで描かれていた。
まあ、実物の天使なんて見たことないけど。
今更だがベッドも心地いい。これこそ天上にいるような心地だ。天上も知らんけど。
肌触りも、最上と謳うタオルのそれとも比べ物にならない。そもそもベッドで寝落ちた記憶はないので、本当だったら硬い机の感触を感じているのではないだろうか。母親がベッドに移動してくれたのか?
……そんなはずはない。だって今日看護師をしている母親は遅番で、妹だって学校の修学旅行でいないのだ。父親は海外赴任中で論外である。
触感のある夢なんて初めてだった。パジャマもまるで触れてないような肌心地で……肌心地で……は?
ここでようやく気がついた。
自分の手が小さいことに。
小説の主人公の部屋を俯瞰として見ているものだと思っていた。違う、これは自分自身が主人公の少女となっている。そんな夢もあるんだ?こんな展開は多分初めてだ。
今まで天井を見上げていただけだったが、ふと起き上がってみた。
なんだか眩暈がするような気がした。確か小説では主人公の少女は高熱で数日間うなされ、ようやく目が覚め、ちょうど起き上がった時に水差しを手に持ったメイドのメイが部屋に入ってきてこう叫ぶ。
「イリーナお嬢様!お目覚めになったのですね!」
わあ、びっくりした。セリフそのままだ。すごい、夢って声まで聞こえるんだな。鮮明に。
「すぐ旦那様方と侍医を呼んで参りますわ!」
そう言ってメイはバタバタと部屋を飛び出して行った。
小説のまんまだった。すごい、ここまで覚えていた自分もすごい。
さっきからびっくりしすぎてすごいしか出てこない。元々拙い語彙力しか持ち合わせていないから許されたい。
「イーナ!!」
男性の大声と共にバタンと重厚なドアが壊れそうなくらい音を立てて開き、それはそれは美しい成人男性、それから世界一の美女、それと人形かと思わんばかりの美しい一人の少年が入ってきた。
これは小説の挿絵で見た、イリーナの家族だ。
ちなみにイーナとは、主人公の少女の愛称である。
「イーナちゃん、もう目覚めないかと本当に……グスッ。母は大層心配をいたしました。こうやってまたイーナちゃんの美しい空色の瞳を見ることができて、本当に幸せですわ」
「イーナ、本当に心配したんだ。風邪を甘く見てしまった私の責任だ。今期の冬は本当に厳しい。イーナが眠っている間に屋敷の施設を見直したから、春がくるまで絶対に屋敷から出てはならないぞ!」
「イーナ、僕がいけないんだ。お外で遊ぼうなんて……僕の体力と小さく愛らしいイーナの体力が同じはずはないのに、何時間も無理をして僕に付き合って遊んでくれたんだね……グスッ、本当にごめんね!!!」
圧っっっ倒。
美男美女とその美声の圧がすごくて目玉飛び出るかと思った。
それにしても本当に小説のままだ。主人公の少女は、それはそれは家族と屋敷中の使用人たちに愛されていた。
「……イーナちゃん?もしかして喉が痛いの?侍医がイーナちゃんのために特別な薬を用意してるからもう少し待ってくれる?
「えっ……あっ、いや、しゃべれる」
「……イーナちゃん?」
世界一、どこを探してもこんな美人はいないだろうと思われるイリーナの母の表情が曇った。しまった、イリーナはこんな喋り方をしない。
「あっ……えっ……と、“お喋りできますわ。お母様”」
「イーナ、もう今日は薬を飲んだらすぐに寝なさい。父様はお城の仕事に戻るが、すぐに終わらせて帰ってくるから。寒かったらすぐメイに言いなさい」
「イーナ!起きたばかりだから体がびっくりしてるんだよ!早くゆっくり休んで、明日は僕と一緒に朝食を食べようね!」
「う、じゃない、“ええ。イーナとっても嬉しいわ!”」
“イリーナ”がそう言うと、家族3人は部屋から出て行った。
今、自分は“イリーナ”なのだ。自分で言うのも何だが、声がとてつもなく可愛かった。いや、それはどうでもいい。
「意思」を持って会話をしていた。
夢なら勝手に進展しないか?こんなに鮮明な夢、生まれて初めてだ。
現実の「俺」は高校2年生。厨二病は卒業している。とはいえ妹のいわゆる「異世界転生」系の小説は定期的に借りて面白おかしく読ませてもらっていた。
「……なんで?」
自分が発する声にびっくりする。壮絶可愛い。
いや、今はそれは置いといて、意思のまま喋れるし、手足も動かせる。
さっきは咄嗟に小説の内容の通りに喋ってみたものの、今となっては本当に合っていたかどうか自信が無くなってきた。
ふと、部屋に鏡があることに気がついた。大きい男性の姿が優に映るほどのサイズだ。
俺はベッドから降りて、自分の姿を確認することにした。
ベッドが高い。いや、おそらくこれは自分が小さいのだ。
--ああ、この展開を知っている。
この後自分の姿を見た、主人公の挙動を--。
ふわ、ふわ。床に張り巡らされたふわふわの絨毯の上を一歩ずつ歩く。
ふわ、ふわ。あまりのふわふわさに足をとられそうになる。
ようやく鏡の前に辿り着いた。小さい足、小さい歩幅。小さい手、ベッドから降り立った時に気づいた、とても長くウェーブのかかった髪。
気のせいかと思った。髪の色が、ピンク色に見えた。
鏡の前に立った時、確かに髪色はピンク色で、先ほど母が言っていた通り瞳の色は空色、肌の色は透き通らんばかりの真珠のような煌めきを放っていた。
小説の挿絵で見た主人公の少女そのままだった。
鏡をぺたりと触る。触れる感触がある。
髪に触れる。絹のような肌触りだった。
手に、腕に、顔に触れる。すべすべとした幼児特有のフニフニ感だった。
「“これは、夢?……じゃない?”」
小説そのままのセリフが、無意識のまま口から出てしまった。
信じられない。嘘だと言ってくれ。だってあの小説は「男子高校生が異世界転生して美しい少女となり、最終的に同国の王子と結婚して……隣国との戦いで負けて、閉じ込められていた部屋に火を放たれ逃げられずに焼死する」主人公がバッドエンドとなる物語なのだから……。
「“どうするんだ、どうやって回避する?”」
ああ、小説と同じセリフだ。このままどうにもならないのだろうか。
そもそもどうしてこんなことになったのか。あの小説には何かヒントは書いてなかっただろうか。
「“あ……そうだ……あの時急に家が揺れて……”」
地震だ。おそらく小説を読み終わった直後に大型地震が来て、家具か何かで頭を打って意識を失ってそのまま……。意識を失う前に煙のにおいを感じた気がしたから、あの時地震でどこかから火が出ていたのだろう。
「“あの時、俺死んだの?”」
無意識に全部小説通りに喋っている。こんな事、本当にあっていいのだろうか?
地震で死んで、次は首を切り落とされて死ぬ未来を知っているのだ。
どれだけ外見が愛らしく、美しい女性となる未来があったとしても、最悪の事態を免れないなんて絶対にあってはならない。
「“小説通りにはならない”」
これもまた小説通りの言葉だった。だけど少なくともその主人公がやろうとしたことは「読んだ」のだ。俺は別の道を、回避する方法を探さないといけない。
「絶対に、生きる」
この時初めて、自分の意思で喋れた気がした。
「“……まずはこの女の子の体に慣れないとな……”」
また小説通りだったが、かつての「俺」に妹がいたからといて、自分自身が女性ともなれば話は別だ。
受け入れ難い状況だが、変えられないならどうしようもない。
未来をどう変えられるかはまだ分からないが、今まで借りてきた妹の異世界転生系小説の知識をフル動員させ、生きる為の知恵を絞り出すことにする。
この後、俺が未来を変えていけたかは、また別のお話--。
確か中世ヨーロッパのような部屋と、ベビーピンクに統一された家具や小物たち。主人公の少女が目を覚ました時に見る光景だ。
寝落ちる前に妹の部屋で適当に借りてきた小説「転生したら女の子になってしかも超金持ちの公爵家だった件」だ。
なんだそのタイトル。
そんなことを思いながら、その時他に興味を引くものが無かったから手に取った一冊だった。
自室に戻り、最後まで読んだ、と思う。思うというのはつまり、寝落ちたと思われるからだ。だって小説に出てきた主人公の部屋の内装が目の前に広がっているのだから。
なんて可愛い部屋なのだろう。妹の本棚に入りきれない本だらけの部屋とは違う。
自分の、ものの少ない無骨な部屋とも大違いだ。そもそも細かいレースの天蓋なんてものを目にしたのは生まれて初めてだ。
それにしても、なんて鮮明な夢なのだろうか。天井に描かれた天使はまるで本物かのように美しく繊細なタッチで描かれていた。
まあ、実物の天使なんて見たことないけど。
今更だがベッドも心地いい。これこそ天上にいるような心地だ。天上も知らんけど。
肌触りも、最上と謳うタオルのそれとも比べ物にならない。そもそもベッドで寝落ちた記憶はないので、本当だったら硬い机の感触を感じているのではないだろうか。母親がベッドに移動してくれたのか?
……そんなはずはない。だって今日看護師をしている母親は遅番で、妹だって学校の修学旅行でいないのだ。父親は海外赴任中で論外である。
触感のある夢なんて初めてだった。パジャマもまるで触れてないような肌心地で……肌心地で……は?
ここでようやく気がついた。
自分の手が小さいことに。
小説の主人公の部屋を俯瞰として見ているものだと思っていた。違う、これは自分自身が主人公の少女となっている。そんな夢もあるんだ?こんな展開は多分初めてだ。
今まで天井を見上げていただけだったが、ふと起き上がってみた。
なんだか眩暈がするような気がした。確か小説では主人公の少女は高熱で数日間うなされ、ようやく目が覚め、ちょうど起き上がった時に水差しを手に持ったメイドのメイが部屋に入ってきてこう叫ぶ。
「イリーナお嬢様!お目覚めになったのですね!」
わあ、びっくりした。セリフそのままだ。すごい、夢って声まで聞こえるんだな。鮮明に。
「すぐ旦那様方と侍医を呼んで参りますわ!」
そう言ってメイはバタバタと部屋を飛び出して行った。
小説のまんまだった。すごい、ここまで覚えていた自分もすごい。
さっきからびっくりしすぎてすごいしか出てこない。元々拙い語彙力しか持ち合わせていないから許されたい。
「イーナ!!」
男性の大声と共にバタンと重厚なドアが壊れそうなくらい音を立てて開き、それはそれは美しい成人男性、それから世界一の美女、それと人形かと思わんばかりの美しい一人の少年が入ってきた。
これは小説の挿絵で見た、イリーナの家族だ。
ちなみにイーナとは、主人公の少女の愛称である。
「イーナちゃん、もう目覚めないかと本当に……グスッ。母は大層心配をいたしました。こうやってまたイーナちゃんの美しい空色の瞳を見ることができて、本当に幸せですわ」
「イーナ、本当に心配したんだ。風邪を甘く見てしまった私の責任だ。今期の冬は本当に厳しい。イーナが眠っている間に屋敷の施設を見直したから、春がくるまで絶対に屋敷から出てはならないぞ!」
「イーナ、僕がいけないんだ。お外で遊ぼうなんて……僕の体力と小さく愛らしいイーナの体力が同じはずはないのに、何時間も無理をして僕に付き合って遊んでくれたんだね……グスッ、本当にごめんね!!!」
圧っっっ倒。
美男美女とその美声の圧がすごくて目玉飛び出るかと思った。
それにしても本当に小説のままだ。主人公の少女は、それはそれは家族と屋敷中の使用人たちに愛されていた。
「……イーナちゃん?もしかして喉が痛いの?侍医がイーナちゃんのために特別な薬を用意してるからもう少し待ってくれる?
「えっ……あっ、いや、しゃべれる」
「……イーナちゃん?」
世界一、どこを探してもこんな美人はいないだろうと思われるイリーナの母の表情が曇った。しまった、イリーナはこんな喋り方をしない。
「あっ……えっ……と、“お喋りできますわ。お母様”」
「イーナ、もう今日は薬を飲んだらすぐに寝なさい。父様はお城の仕事に戻るが、すぐに終わらせて帰ってくるから。寒かったらすぐメイに言いなさい」
「イーナ!起きたばかりだから体がびっくりしてるんだよ!早くゆっくり休んで、明日は僕と一緒に朝食を食べようね!」
「う、じゃない、“ええ。イーナとっても嬉しいわ!”」
“イリーナ”がそう言うと、家族3人は部屋から出て行った。
今、自分は“イリーナ”なのだ。自分で言うのも何だが、声がとてつもなく可愛かった。いや、それはどうでもいい。
「意思」を持って会話をしていた。
夢なら勝手に進展しないか?こんなに鮮明な夢、生まれて初めてだ。
現実の「俺」は高校2年生。厨二病は卒業している。とはいえ妹のいわゆる「異世界転生」系の小説は定期的に借りて面白おかしく読ませてもらっていた。
「……なんで?」
自分が発する声にびっくりする。壮絶可愛い。
いや、今はそれは置いといて、意思のまま喋れるし、手足も動かせる。
さっきは咄嗟に小説の内容の通りに喋ってみたものの、今となっては本当に合っていたかどうか自信が無くなってきた。
ふと、部屋に鏡があることに気がついた。大きい男性の姿が優に映るほどのサイズだ。
俺はベッドから降りて、自分の姿を確認することにした。
ベッドが高い。いや、おそらくこれは自分が小さいのだ。
--ああ、この展開を知っている。
この後自分の姿を見た、主人公の挙動を--。
ふわ、ふわ。床に張り巡らされたふわふわの絨毯の上を一歩ずつ歩く。
ふわ、ふわ。あまりのふわふわさに足をとられそうになる。
ようやく鏡の前に辿り着いた。小さい足、小さい歩幅。小さい手、ベッドから降り立った時に気づいた、とても長くウェーブのかかった髪。
気のせいかと思った。髪の色が、ピンク色に見えた。
鏡の前に立った時、確かに髪色はピンク色で、先ほど母が言っていた通り瞳の色は空色、肌の色は透き通らんばかりの真珠のような煌めきを放っていた。
小説の挿絵で見た主人公の少女そのままだった。
鏡をぺたりと触る。触れる感触がある。
髪に触れる。絹のような肌触りだった。
手に、腕に、顔に触れる。すべすべとした幼児特有のフニフニ感だった。
「“これは、夢?……じゃない?”」
小説そのままのセリフが、無意識のまま口から出てしまった。
信じられない。嘘だと言ってくれ。だってあの小説は「男子高校生が異世界転生して美しい少女となり、最終的に同国の王子と結婚して……隣国との戦いで負けて、閉じ込められていた部屋に火を放たれ逃げられずに焼死する」主人公がバッドエンドとなる物語なのだから……。
「“どうするんだ、どうやって回避する?”」
ああ、小説と同じセリフだ。このままどうにもならないのだろうか。
そもそもどうしてこんなことになったのか。あの小説には何かヒントは書いてなかっただろうか。
「“あ……そうだ……あの時急に家が揺れて……”」
地震だ。おそらく小説を読み終わった直後に大型地震が来て、家具か何かで頭を打って意識を失ってそのまま……。意識を失う前に煙のにおいを感じた気がしたから、あの時地震でどこかから火が出ていたのだろう。
「“あの時、俺死んだの?”」
無意識に全部小説通りに喋っている。こんな事、本当にあっていいのだろうか?
地震で死んで、次は首を切り落とされて死ぬ未来を知っているのだ。
どれだけ外見が愛らしく、美しい女性となる未来があったとしても、最悪の事態を免れないなんて絶対にあってはならない。
「“小説通りにはならない”」
これもまた小説通りの言葉だった。だけど少なくともその主人公がやろうとしたことは「読んだ」のだ。俺は別の道を、回避する方法を探さないといけない。
「絶対に、生きる」
この時初めて、自分の意思で喋れた気がした。
「“……まずはこの女の子の体に慣れないとな……”」
また小説通りだったが、かつての「俺」に妹がいたからといて、自分自身が女性ともなれば話は別だ。
受け入れ難い状況だが、変えられないならどうしようもない。
未来をどう変えられるかはまだ分からないが、今まで借りてきた妹の異世界転生系小説の知識をフル動員させ、生きる為の知恵を絞り出すことにする。
この後、俺が未来を変えていけたかは、また別のお話--。
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