とりあえず異世界を生きていきます。

狐鈴

文字の大きさ
98 / 144

ランクについて

しおりを挟む
 どうしよう……
 いや……まだ、魔物が森から出てくるのが私達のせいだと決まったわけではない。

 なら普通に調査を行うのが最適解なのでは?
 うん、それだ。
 その方向性でいこう。


「あ、そうだ。シラハ!」

 私が一人で勝手に焦って、勝手に解決しているとディアンさんが、何かを思い出したのか私に話しかけてきた。

「お前、さっきさ…突きでウッドゴーレムを真っ二つにしただろ? あれって俺にもできるのか?」
「突きって……その子、武器持ってないじゃん。――あ、拳闘か……」
「そうなんだよ! コイツこんなに小さいのに、すんげえ威力の突きでウッドゴーレムをだなぁ……」

 ディアンさんが、何やら興奮しながら語り出した。

 あれかぁ……

 あれは、ちょっとそれっぽく見せるために正拳突きの真似をしただけなんだよね……

 実際は力任せに殴って、拳が減り込んだところで竜鱗を何枚も出して、その場に置いていっただけの攻撃なんですよ。
 その後に弾けさせるっていう、なかなか凶悪な攻撃方法だとは自分でも思うけど。

 だから、格闘技とか教えられる事なんて何もないんだよねぇ。私、力と速さがあるだけで完全に素人だし。

「あー……えっと、私では技を教える事はできないと言いますか…何というか……」
「駄目かぁ……やっぱり、アレだけの技となると簡単には教えられないもんな」

 どうやって断ろうかと悩んでいたけど、ディアンさんは思ったよりもあっさりと引き下がってくれた。
 ビックリだよ。

「そうだ。シラハは俺達よりも早く魔物の気配に気付いたみたいだけど、それは祝福か別の何かで察知してるのか?」
「あ、鼻が利くんですよ。そのおかげで魔物に囲まれる前に逃げられます」
「便利だな」

 ライオスさんも、私のいつもの設定ですんなりと納得してくれた。いつもコレなら楽なんだけどなぁ。


「私も聞きたい事があったんですけど、ライオスさんの手がピカッと光るのは魔法か何かですか?」
「見てたのか」
「その光が見えたおかげで、皆さんに気付けたんです」
「ああ、なるほどな……」

 私の事ばかり聞かれるのもアレなので、私も気になっていた事を聞いてみた。
 アレは、もしかしなくても雷……電撃だったと思う。

「俺のコレは祝福だよ、雷閃って言うんだ」

 ライオスさんは、何てこともないかのように教えてくれた。

「祝福……ですか」
「それがどうかしたのか?」
「あ、いえ……最初にライオスさんの祝福を見た時に、魔法では雷属性なんて聞いた事がないな、と思っていたので……」
「そう! そうなんだよ!」
「ひぅ…!?」
「ライオス、落ち着いてください。シラハさんが驚いてます」

 私が雷魔法を話題に出すと、ライオスさんが食い気味に声を張り上げた。
 そして、それをルーアさんが止めている。
 いつもの事なのかもしれない。ビックリした……

 ライオスさんは、ルーアさんに止められて我に返ったのか、ちょっと照れ臭そうにしている。

「んんっ! すまない。その話になるとついね……」
「ああ、いえ……好きなモノの話になると、食いついちゃいますよね」
「だよな! 実は俺、魔法の研究をしたくてさ! 冒険者になったのも、研究費を稼いで魔導都市に行く為なんだよ!」

 また知らない場所が出てきたなぁ……
 どこかに世界地図とかあれば楽なんだけど……

「魔導都市って……?」
「魔導都市は……!」
「あー、それは僕が説明するよ。ライオスに任せると長くなるから」

 サシャさんがライオスさんの説明を遮って、説明をしてくれた。

 魔導都市ミルズ・ヴァルナ
 帝国領のさらに西にある中立地帯で、色んな国から集まった学者やら研究者達が日夜、魔法や魔法薬や魔道具の研究に勤しんでいるらしい。

「錬金も盛んなんですか?」

 たしか魔法薬は錬金ギルドの領分だったはずで、魔道士ギルドとは仲が悪いと聞いた覚えがある。
 そんな人達が一緒にいたら喧嘩が絶えない気がするんだけど……

「錬金もやってるみたいだよ。個人で研究している所もあれば、色んな派閥同士で足を引っ張り合っている所もあるらしいよ」
「そんな所に、よく行こうなんて思いますね……」
「僕達も説得したんだよ? でもライオスには、説得するだけ無駄でね……」
「だから俺らも付いていく事にしたんだよな!」
「まぁ…ライオスだけでは不安ですしね」
「そういう事だね」
「俺……そんなに頼りないかなぁ」
「それだけ大切に想われているんですよ」

 四人のやり取りを見ていて、ホッコリとしてしまう。
 いつか、私にもこんな仲間が出来るのかな……と、そこまで考えて、それを打ち消した。
 隠し事ばかりの私に、仲間なんて出来るはずないのにね。

 もし仲間が出来るとしたら、それは自分の力の全部を教えられる覚悟が私にできた時だ。……そんな時がいつか来るのかな?


「さて……結構休めたな。魔法の話は街に帰ってからするとして、もう少し進もうか」

 ライオスさんが立ち上がると、他の人達も動きだす。

「シラハも、それで構わないか?」
「大丈夫ですよ」

 焚き火を消して移動を再開する。
 洞窟に辿り着いた時に比べると、皆の動きは良くなっている気がする。
 やっぱり慣れているんだね。


 歩いていると何度か魔物の動きを察知したので、それを回避するように誘導する。

「これだけ歩いていても魔物に遭遇しないなんて凄いね……僕の仕事がないよ」
「ああ、サシャには悪いが、これはシラハの方が上手だな」
「森の中は慣れているので……」

 そんなに褒められると照れちゃうので程々でお願いしますー。

「その慣れている森で迷子になったのか……凄いんだか分からないな!」

 ディアンさんは黙っててください。

「シ、シラハさんは、冒険者を始めてどれくらい経つんですか? ランクとか……」
「Eランクですよ。冒険者も、始めてから一年経ってないですね」
「えっ?!」

 ルーアさんが心底驚いたように素の声を上げる。
 ですよね。
 私の経歴がおかしいのは自覚してますとも……

「あれだけ戦えてEランク? 冒険者ギルドは何考えてるんだ?」
「いえ、私は、まだ13ですし、ランクが上がっていたら絶対に他の冒険者に絡まれてますよ。実際、Fランクになった時は絡まれましたし……」
「そういうのは、ぶっ飛ばしてこそ冒険者だろ?」
「そんな当然だろ? みたいに言われましても……」

 私は注目されるよりは、穏便に静かに暮らしたい人なので、そんな事態になる事が嫌なんですー

「って言うか君って13歳なの? もっと上だと思ってたよ」
「年齢詐称はしてないつもりですけど……」

 というより、そんな事を言われたのが初めてだよ。
 大抵が、幼い! みたいな反応なのに……

「いやー……俺も、もう少し上かと思ってたぜ! 口説かなくて良かったぜ」
「ディアンは、さっき普通に誘ってませんでしたか?」
「最初は、本当に腕っ節の強い嬢ちゃんだと思ってただけなんだよ、だから口説いた」
「そんな当たり前のように言わないでください」
「だけどよ? いざ話してみれば、なんか大人っぽいじゃん? だから、ああ…ドワーフかな? なんて思ってたわけよ。待たなくても、イケるかと期待しちまったぜ」

 いや、期待しないでください。
 お断りですよ。

「ドワーフと思われていたんですね……なるほど」
「ごめん……気を悪くしたら謝るよ」
「いえいえ! 今度から幼いと侮られないように、ドワーフと名乗るのもアリかなぁ……と」

 サシャさんが申し訳なさそうにしているけど、全然気にならないですよ。
 それより良い誤魔化しが見つかったかもしれぬ。

「あー、シラハ? 種族の詐称はやめた方がいいぞ。もしドワーフの耳に入ったら確実に怒られるからな」
「そうなんですか?」
「ああ。ドワーフは力自慢ではあるが、背が低い事を気にしている種族だからな。そこを利用したとバレたら、殴られても文句は言えない」
「そこまでですか……」

 よし、ドワーフを名乗るのは封印だね。
 大丈夫! 私だって日々成長しているんだから!


「あ……」
「どうした?」

 森の中を歩いて、どれくらい経っただろうか……
 私は、とある所を目指して歩いていたのだけれど、目的地に近付いたのに困ったことが起きてしまい、声が出てしまった。
 それをライオスさんが、警戒しながら尋ねてくる。

「ああ、すみません。大した事ではないんですけど……」
「構わない。些細な事でも相談してくれ。小さな異変が冒険者を死に至らしめる事だってあるからな」

 さすがAランク冒険者だな……なんて考えながら頷く。

「このまま進めば川があるみたいなんですけど、どうもそこに魔物が来ちゃったみたいで……」
「なるほどな……。素材目当てじゃないから普段なら無視するが、川があるのなら押さえておきたいところだな」
「だな」
「早く行って、水を飲みたいね」
「ですね」
「というわけで、案内頼めるか?」

 魔物がいる事を全然気にしないのは、実力と今までの経験からなのかな。
 ベテラン冒険者か……いつか私も、と言いたいところだけど、今はコソコソしてる事が多いからなあ……

 私が頼れる冒険者になれるのは、まだまだ先の事なんだろうね……
 そもそもソロだし!

 とにかく、水場を確保する為にも魔物を倒さなきゃね。


 少し歩き、私達は茂みに隠れて魔物の様子を探る。
 川の近くには、ゴブリンが何匹も群れていた。
 でも、私の知っているゴブリンとは色が違う……なんか少し赤い。

「あれは、キリングゴブリンか……」
「マジかよ…! どうする?」
「数は七体……厳しいね」

 どうも、あれはキリングゴブリンというらしいけど、深刻な事態みたいだ。

「なにか問題があるんですか?」
「アイツらはBランクの魔物なんだよ」
「皆さんなら、問題ないのでは?」

 Aランクの冒険者でしたよね。
 なんで、そんなに自信なさげなんですか……

「ん……もしかして、ランクの事を知らないんじゃない? Eランクだし」
「ああ……そうか。確かに俺達もランクが上がるまで説明されなかったしな」

 サシャさんとライオスさんが、何やら納得している。
 ランク? いや、それくらい知ってますけど? と、ちょっと頬を膨らませてみる。

「あ、あのですね……同ランクの冒険者と魔物は、基本的には冒険者の方が強いとされていますが、BランクとAランクに限っては違うんです」
「なんでそんな分かり難くしたんですかね……」

 ルーアさんの説明に溜息を吐きたくなる。
 それを最初から知っていれば、いつぞやのハイオークなんかスルーしてやったものを……

「む、昔はランクがもっと細分化されていたらしいのですが……そそ、それだとランクが一つ二つ上の魔物に勝ててしまう事があったみたいで、それで勘違いをしてしまう冒険者が多かったと聞きました」
「それは今も変わらないような……」
「シ、シラハさんのような事は珍しいのだと思いますよ。街に戻ったらギルドに行ってランクアップの申請をしてみましょう」
「ランクアップって、ランクを簡単に上げられるんですか?」

 そんな制度があるなんて知らなかったよ。
 実はエレナさん、色々と説明を忘れているんじゃ……

「ランクアップはBランクかAランクの冒険者が、本当に該当するランクの魔物を倒したっていう証人になる必要があるからね。わざわざ立ち合ってくれる人がいないから、そういう意味では難しいよ」

 ああ、それは大変そうだ。
 つまり私がDランクになるには、その強さの魔物を証人の前で倒す必要があると……

 私、今のままのランクでいいやー

「話が逸れちまったが、魔物の強さとしてはBランクの魔物ならBランクの冒険者が三人は欲しい。Aランクの冒険者なら一人か二人だな。Aランクも同じようなもんだな」
「じゃあ……Sランクはどうなるんですか?」

 さっきからSランクを話に出してこないけど、冒険者ランクはSランクまであったはずだよね?

「あー……Sランクは冒険者なら、単純にAランクの上という認識だが、これが魔物のランクとなると話が変わってくるな」

 どう話が変わってくるんだろうか……
 ちょっとワクワクして聞いている私がいる。

「Sランクの魔物は、いわば災害だ。勝ち目がないと言われている化け物だ」
「でも今回の調査は、もしかすると竜と遭遇するかもなんですよね? Sランクの化け物がいたら、どうするんですか?」
「Sランクの竜って……属性竜の事だろ? あんなの伝説や御伽噺の存在だから気にする必要はないだろ」


 そっか……父さんは伝説の存在だったんだ……

 今度、帰ったら崇めてあげよう。そうしよう。
 そんな事を考えて、私はクスリと笑ってしまった。


 ちょっと家に帰るのが楽しみだ。











//////////////////////////////////////////////////////

後書き
シラハ「今回はランクについての勉強回だったね」
狐鈴「まぁ、細かい事を話すと長くなるから、こっちでは説明しないけどね」
シラハ「面倒なだけでしょ?」
狐鈴「まぁね」
シラハ「認めたっ?!」
狐鈴「本当の事だし。それと読んでる人が疲れそう……」
シラハ「そんな優しさを持っていたなんてっ」
狐鈴「わ、私いつも優しいし!」
しおりを挟む
感想 142

あなたにおすすめの小説

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

私と母のサバイバル

だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。 しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。 希望を諦めず森を進もう。 そう決意するシェリーに異変が起きた。 「私、別世界の前世があるみたい」 前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

コンバット

サクラ近衛将監
ファンタジー
 藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。  ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。  忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。  担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。  その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。  その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。  かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。  この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。  しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。  この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。  一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。

処理中です...