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今回も修行回!
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「ふむぅ……」
どうしたもんかと唸る私。
と言っても、これから行う経験値稼ぎをする為の狩場の候補地について思案しているだけである。
しかも悩んでも意味はないので、最初から適当に空を飛んで探すつもりである。
ちょっと唸ってみたかっただけなのです。
なのでヨークとシリューを呼び出して空の散歩と洒落込む。
「何処かに良さそうな場所はあるかなー?」
村の近くの森以外で、戦いやすい場所……
そして【誘体】を使っても森の魔物には影響が無い程度には離れている……くらいかな、条件としては。
もしくは、森のかなり深い場所。
まぁ、同じ場所で狩り続けても色々と問題あるだろうし、転々と狩場を変えるのが無難かな。
近場にダンジョンとかあれば、あまり考えなくても良いんだけどなぁ……
「グルルゥ」
「おっ、良さげな場所あった?」
シリューが鳴いて知らせてくれる。
森を抜けて、木々がまばらになってきていた。
うん。もう少し進めば森への影響は少ないはずだ。
ザクっと雪を踏み鳴らしながら地面へと降り立つ。
【竜鱗(剣)】が【竜鱗(剣・氷)】に変化してから、少し寒さに強くなった気がするなー。
慣れただけかもだけど。
ヨークは私の隣に、シリューは上空で待機。
「よしっ! いくよー」
「わふんっ」
「【誘体】!」
ヨークの返事を聞いてからスキルを発動させる。
ザワリと周囲の空気が変わった気がした。
きっと周囲の魔物の意識が私に向けられているからなのだと思う。
すぐに魔物が近付いてくるはずなので【熱源感知】と【側線】を併用して魔物の接近に備える。
まず姿が見えたのはスノーウルフ。
でも見えている姿以外にも気配が近付いて来ているのが分かる。
あとは私が、この状態でどのくらい戦えるか……だ。
ずっと意識してスキルを使っているので、咄嗟に攻撃スキルを出せないかもだし、逆に【熱源感知】と【側線】が切れる可能性もある。
身体強化系のスキルは身体を動かす延長みたいな感じで使えるんだけどなぁ……
とはいえ……
「なにかあったらフォローよろしくね。ヨーク、シリュー」
「わふっ!」
「グルッ!」
私は二人に声をかけてから【竜気】と【剛体】の身体強化スキルと防御の為に【鎧皮】を発動させる。
防御用なら【竜鱗(剣・氷)】を常に全身に纏っていても良いんだけど、それだと身体の動きを阻害するからね。
「それじゃっ、いっくよー!」
私は声をあげてスノーウルフに突っ込んで行き――
「【爪撃】!」
ザクっと爪でスノーウルフを切り裂く。
うん。これくらいの動きならスキルは維持できそうだ。
乱戦になったら分からないけど。
そんな事を考えていると足下に気配を感じた。
多分、青白いトカゲの魔物アイスリザードだ。
雪の中に潜っているから反応が遅れたけど、十分に対処できるっ
そう判断しジャンプして【鎌撫】を発動してから足を振り下ろす。
アイスリザードが居るであろう場所に、ザクっと私の足が雪に埋まるとその場が赤く染まる。
すぐに飛び退くが動きがないので仕留めたっぽい。
さて、お次は……と思っていると不意に大きめな気配を感じたので、気配がした方向に視線を向けようとしたところで、何かが飛んでくるのを察知した。
「うわっ」
「ギギャッ!」
咄嗟に、その場から跳ねて移動すると、直前まで私が立っていた場所にアイスリザードがスッ飛んできた。
コイツ特攻してくる事もあるの!?
とも思ったけどアイスリザードは雪を大きく抉り、その後に何度か跳ねながら転がっていき動かなくなった。
どうも、お亡くなりになっているみたいだ。
今のが自爆特攻でなければ、飛んできた方向に何かが居る、と思い至りすぐに視線を向けると、オークと同じくらいの体格をした人型の魔物が立っていた。
でもオークとは違って、かなり筋肉質だ。
身体の色は緑だけど、頭には二本の角も生えているし……鬼?
もしかしてオーガってヤツかな?
異世界では聞いた事ないけど前世では、ちょくちょく出てくるヤツだ。創作物で……
しかも、それなりに強いとも聞く。
いつだか戦ったハイオークはBランクって言ってたけどオーガさん(仮)は、どうなんだろう。
他の魔物を投げつけてくるくらいだし、弱い事はないと思うけど……
と、色々考えているとオーガさん(仮)が痺れを切らしたのかズンズンとこちらに向かって来た。
まぁ、この辺りに呼んだのは私だし、責任もって戦うとしますか。
「【瞬脚】!」
スキルの【瞬脚】を発動して、若干の溜めを経てオーガへと突撃する。
「ゴァ?!」
こちらの速度に驚いたのか、オーガがぎょっとしている。
隙ありだよっ!
ドゴっと腹部に拳が減り込んだけど、かなり硬い感触が返ってきた。まずいっ!
そう判断して、すぐさま離れるとドゴンと鈍い音がした。
どうもオーガは私の攻撃を気にした素振りもなく、私に殴りかかっていたらしい。
すぐに離れていなければ拳骨を落とされていたね……
それにしても【瞬脚】は、いつだったかマグナスさんを殴り飛ばせたのに、オーガは怯みもしなかった。
マグナスさんの時は油断しまくってたのもあるし、私もしっかりと力を溜められたっていうのもあるんだろうけども……だとしても効き目が薄過ぎるのでは?
とりあえず殴りつける為に、相手の懐に飛び込むのは控えて、父さん印の刀を使おう。
すぽっと皮袋に手を入れて刀を抜く。これでリーチの短さを補おう。
どのみち近づく必要はあるんだけど、こちらの攻撃が効かなかった場合が怖い。
「【竜鱗(剣・氷)】っ」
いくつか竜鱗を出して牽制する。
「ガァ!」
だけど、それもオーガが腕を振るう事で散らされる。
ほんとに硬いなアイツ!
腕を振るっているオーガの足下に近づき、足を刀で薙ぐ。
ゾリッと刀が肉を裂く感触がした。
「グギャーー!?」
オーガの悲鳴が聞こえた。
一旦距離を取って、オーガの動向を確認する。
「ガァァ……」
オーガが斬られた足を抱えて蹲っていた。
雪も赤く染まっている。
どうも足を切断したらしい。凄く痛そう……
そしてコッチを睨んでいる。こわっ
それにしても父さんの刀は斬れ味すごいなぁ……
変異種の頭を叩き割った時も思ったけど、なんでも斬れるんじゃないのだろうか……
などと感心しているとオーガの手元が青白く光る。
「ゴアァァァ!!」
「何をしてっ……」
何をしているのか、と聞いても答えが返ってくるはずはないのに言葉が出てしまうが、途中で理解した。
「足を焼いてる……」
オーガが火を使うのか……とか、肉が焼ける匂いがお腹を刺激するとか気になる事はあるけどっ!
スキル【疾空】!
即座に【疾空】を発動して、タタンっと空中を駆ける。
足を焼いているのは単純に止血なのか、それとも強化に繋がるかは分からないけど、次の動きをする前に……潰す!
雪に足をとられる事なくオーガの背後に回り込み、刀で頭から綺麗に真っ二つにし着地する。
「ふぅ……思わぬ行動で少し焦った。……ってスキルきれてるし」
動揺したせいなのか、戦闘開始前から使っていた【熱源感知】と【側線】がきれていた。
むぅ……まだまだ修行不足だなぁ。
周囲を見渡すとヨークとシリューが他の魔物を牽制したり倒したりしてくれていた。
なんて気が利く子達なんでしょう……
って、ヨークとシリューに任せっぱなしも良くないし、どんどん倒して行くぞー!
//////////////////////////////////////////////////////
後書き
シラハ「お肉食べたい……オーガって美味しいのかな」
狐鈴「オーガステーキとか美味しそうじゃないよね」
シラハ「食べられれば何でも良くない?」
狐鈴「私は食べ物の無くて空腹だったとしても、虫とかは食べられる気がしない……」
シラハ「虫はねー……私、魔物食はいけるけど、虫はどうだろう……」
狐鈴「今度、出してあげようかな……」
シラハ「やったら、あとで酷いからね!」
どうしたもんかと唸る私。
と言っても、これから行う経験値稼ぎをする為の狩場の候補地について思案しているだけである。
しかも悩んでも意味はないので、最初から適当に空を飛んで探すつもりである。
ちょっと唸ってみたかっただけなのです。
なのでヨークとシリューを呼び出して空の散歩と洒落込む。
「何処かに良さそうな場所はあるかなー?」
村の近くの森以外で、戦いやすい場所……
そして【誘体】を使っても森の魔物には影響が無い程度には離れている……くらいかな、条件としては。
もしくは、森のかなり深い場所。
まぁ、同じ場所で狩り続けても色々と問題あるだろうし、転々と狩場を変えるのが無難かな。
近場にダンジョンとかあれば、あまり考えなくても良いんだけどなぁ……
「グルルゥ」
「おっ、良さげな場所あった?」
シリューが鳴いて知らせてくれる。
森を抜けて、木々がまばらになってきていた。
うん。もう少し進めば森への影響は少ないはずだ。
ザクっと雪を踏み鳴らしながら地面へと降り立つ。
【竜鱗(剣)】が【竜鱗(剣・氷)】に変化してから、少し寒さに強くなった気がするなー。
慣れただけかもだけど。
ヨークは私の隣に、シリューは上空で待機。
「よしっ! いくよー」
「わふんっ」
「【誘体】!」
ヨークの返事を聞いてからスキルを発動させる。
ザワリと周囲の空気が変わった気がした。
きっと周囲の魔物の意識が私に向けられているからなのだと思う。
すぐに魔物が近付いてくるはずなので【熱源感知】と【側線】を併用して魔物の接近に備える。
まず姿が見えたのはスノーウルフ。
でも見えている姿以外にも気配が近付いて来ているのが分かる。
あとは私が、この状態でどのくらい戦えるか……だ。
ずっと意識してスキルを使っているので、咄嗟に攻撃スキルを出せないかもだし、逆に【熱源感知】と【側線】が切れる可能性もある。
身体強化系のスキルは身体を動かす延長みたいな感じで使えるんだけどなぁ……
とはいえ……
「なにかあったらフォローよろしくね。ヨーク、シリュー」
「わふっ!」
「グルッ!」
私は二人に声をかけてから【竜気】と【剛体】の身体強化スキルと防御の為に【鎧皮】を発動させる。
防御用なら【竜鱗(剣・氷)】を常に全身に纏っていても良いんだけど、それだと身体の動きを阻害するからね。
「それじゃっ、いっくよー!」
私は声をあげてスノーウルフに突っ込んで行き――
「【爪撃】!」
ザクっと爪でスノーウルフを切り裂く。
うん。これくらいの動きならスキルは維持できそうだ。
乱戦になったら分からないけど。
そんな事を考えていると足下に気配を感じた。
多分、青白いトカゲの魔物アイスリザードだ。
雪の中に潜っているから反応が遅れたけど、十分に対処できるっ
そう判断しジャンプして【鎌撫】を発動してから足を振り下ろす。
アイスリザードが居るであろう場所に、ザクっと私の足が雪に埋まるとその場が赤く染まる。
すぐに飛び退くが動きがないので仕留めたっぽい。
さて、お次は……と思っていると不意に大きめな気配を感じたので、気配がした方向に視線を向けようとしたところで、何かが飛んでくるのを察知した。
「うわっ」
「ギギャッ!」
咄嗟に、その場から跳ねて移動すると、直前まで私が立っていた場所にアイスリザードがスッ飛んできた。
コイツ特攻してくる事もあるの!?
とも思ったけどアイスリザードは雪を大きく抉り、その後に何度か跳ねながら転がっていき動かなくなった。
どうも、お亡くなりになっているみたいだ。
今のが自爆特攻でなければ、飛んできた方向に何かが居る、と思い至りすぐに視線を向けると、オークと同じくらいの体格をした人型の魔物が立っていた。
でもオークとは違って、かなり筋肉質だ。
身体の色は緑だけど、頭には二本の角も生えているし……鬼?
もしかしてオーガってヤツかな?
異世界では聞いた事ないけど前世では、ちょくちょく出てくるヤツだ。創作物で……
しかも、それなりに強いとも聞く。
いつだか戦ったハイオークはBランクって言ってたけどオーガさん(仮)は、どうなんだろう。
他の魔物を投げつけてくるくらいだし、弱い事はないと思うけど……
と、色々考えているとオーガさん(仮)が痺れを切らしたのかズンズンとこちらに向かって来た。
まぁ、この辺りに呼んだのは私だし、責任もって戦うとしますか。
「【瞬脚】!」
スキルの【瞬脚】を発動して、若干の溜めを経てオーガへと突撃する。
「ゴァ?!」
こちらの速度に驚いたのか、オーガがぎょっとしている。
隙ありだよっ!
ドゴっと腹部に拳が減り込んだけど、かなり硬い感触が返ってきた。まずいっ!
そう判断して、すぐさま離れるとドゴンと鈍い音がした。
どうもオーガは私の攻撃を気にした素振りもなく、私に殴りかかっていたらしい。
すぐに離れていなければ拳骨を落とされていたね……
それにしても【瞬脚】は、いつだったかマグナスさんを殴り飛ばせたのに、オーガは怯みもしなかった。
マグナスさんの時は油断しまくってたのもあるし、私もしっかりと力を溜められたっていうのもあるんだろうけども……だとしても効き目が薄過ぎるのでは?
とりあえず殴りつける為に、相手の懐に飛び込むのは控えて、父さん印の刀を使おう。
すぽっと皮袋に手を入れて刀を抜く。これでリーチの短さを補おう。
どのみち近づく必要はあるんだけど、こちらの攻撃が効かなかった場合が怖い。
「【竜鱗(剣・氷)】っ」
いくつか竜鱗を出して牽制する。
「ガァ!」
だけど、それもオーガが腕を振るう事で散らされる。
ほんとに硬いなアイツ!
腕を振るっているオーガの足下に近づき、足を刀で薙ぐ。
ゾリッと刀が肉を裂く感触がした。
「グギャーー!?」
オーガの悲鳴が聞こえた。
一旦距離を取って、オーガの動向を確認する。
「ガァァ……」
オーガが斬られた足を抱えて蹲っていた。
雪も赤く染まっている。
どうも足を切断したらしい。凄く痛そう……
そしてコッチを睨んでいる。こわっ
それにしても父さんの刀は斬れ味すごいなぁ……
変異種の頭を叩き割った時も思ったけど、なんでも斬れるんじゃないのだろうか……
などと感心しているとオーガの手元が青白く光る。
「ゴアァァァ!!」
「何をしてっ……」
何をしているのか、と聞いても答えが返ってくるはずはないのに言葉が出てしまうが、途中で理解した。
「足を焼いてる……」
オーガが火を使うのか……とか、肉が焼ける匂いがお腹を刺激するとか気になる事はあるけどっ!
スキル【疾空】!
即座に【疾空】を発動して、タタンっと空中を駆ける。
足を焼いているのは単純に止血なのか、それとも強化に繋がるかは分からないけど、次の動きをする前に……潰す!
雪に足をとられる事なくオーガの背後に回り込み、刀で頭から綺麗に真っ二つにし着地する。
「ふぅ……思わぬ行動で少し焦った。……ってスキルきれてるし」
動揺したせいなのか、戦闘開始前から使っていた【熱源感知】と【側線】がきれていた。
むぅ……まだまだ修行不足だなぁ。
周囲を見渡すとヨークとシリューが他の魔物を牽制したり倒したりしてくれていた。
なんて気が利く子達なんでしょう……
って、ヨークとシリューに任せっぱなしも良くないし、どんどん倒して行くぞー!
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後書き
シラハ「お肉食べたい……オーガって美味しいのかな」
狐鈴「オーガステーキとか美味しそうじゃないよね」
シラハ「食べられれば何でも良くない?」
狐鈴「私は食べ物の無くて空腹だったとしても、虫とかは食べられる気がしない……」
シラハ「虫はねー……私、魔物食はいけるけど、虫はどうだろう……」
狐鈴「今度、出してあげようかな……」
シラハ「やったら、あとで酷いからね!」
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