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四天王(2)から始まる異世界転生
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僕の名前は星野鉄郎。花粉症のサラリーマンだ。
職場では僕の事を四天王と呼んでいる人達がいるようだ。僕は謙虚なので、何だか照れてしまう。
3月に引き継ぎ、4月も花粉のピークだ。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが花粉症の四天王だ。
今日も"仕方無く"会社を休もう。
僕の趣味は車だ。シャコタンの改造車で毎晩のように峠を攻めている。僕は身長が低いのでアクセルを踏むのがちょっと大変。いっぱいに伸ばした足がつりそうになる。
四連続のヘアピンカーブを抜けると、全方から光がさしてくる。対向車は止めて貰っている筈だけど、いやに明るいヘッドライトだなあ。
『ヘッドライトではありません。』
光の中から誰かがしゃべった。
『貴方を異世界に転生します。』
「!?」
・・・
「星野さんは今月も会社に来ていませんねえ。」
「先月も最終日しか、来なかったよね。勤怠処理しないと、お給料貰えなくなると困るから月末だけは出社しているみたいだけど。」
「月に1日しか会社に来ないって、凄いですね。」
「彼の凄いところはそこじゃないよ。」
「???」
「彼の凄いところは、彼が会社に来なくても誰も困らないところなんだよ。」
職場では僕の事を四天王と呼んでいる人達がいるようだ。僕は謙虚なので、何だか照れてしまう。
3月に引き継ぎ、4月も花粉のピークだ。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが花粉症の四天王だ。
今日も"仕方無く"会社を休もう。
僕の趣味は車だ。シャコタンの改造車で毎晩のように峠を攻めている。僕は身長が低いのでアクセルを踏むのがちょっと大変。いっぱいに伸ばした足がつりそうになる。
四連続のヘアピンカーブを抜けると、全方から光がさしてくる。対向車は止めて貰っている筈だけど、いやに明るいヘッドライトだなあ。
『ヘッドライトではありません。』
光の中から誰かがしゃべった。
『貴方を異世界に転生します。』
「!?」
・・・
「星野さんは今月も会社に来ていませんねえ。」
「先月も最終日しか、来なかったよね。勤怠処理しないと、お給料貰えなくなると困るから月末だけは出社しているみたいだけど。」
「月に1日しか会社に来ないって、凄いですね。」
「彼の凄いところはそこじゃないよ。」
「???」
「彼の凄いところは、彼が会社に来なくても誰も困らないところなんだよ。」
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