28 / 47
満月ガウ
しおりを挟む
脇道に入り、商隊から十分に距離を取る。途中の村には目ぼしいものは無いそうなので、町を目指してショートカットするつもりだ。
日暮れが近くなったので、ライカを下ろし夕飯の支度にはいる。
まずはメインだ。大きめの野鳥を捕まえて、リュカに処理してもらう。
今日は乞食鶏だ。下処理した鶏に香辛料を刷り込み、中には香草も詰める。香りの良い葉っぱでくるんだのち、さらに土で全体を包む。この上で焚き火をして、じっくりと焼いて行く。
次はスープだ。仕込をすませてリュカに火の番を頼む。鶏のモツは串に差して置いておくので繋ぎに食べてね。
焼き上がりまで時間がかかるので、その間を使って、ユイと相談しながら素材を集めていく。一山を越えると育生もかなり違って来る。
乞食鶏は美味かった。
肉は柔らかく、味を逃がさず、濃厚なうまみが出る上、香草の香りも加わって、風味豊かなことこの上無い。三人で夢中になって食べる。
食後はお風呂だ。そろそろ、さっぱりしたいよね。風呂桶をはじめて見たリュカは珍しがっていた。
直ぐにお湯をはり、服を脱ぐ。
いまさらだが、裸になっても誰も気にしない。ライカとリュカもお揃いのティバックに手を掛けている。少し前屈みになった胸が綺麗な曲線を描いていて目を奪われる。
皆で頭からお湯をかぶり、さっぱりとしていく。
やっと落ち着いたので、湯船でくつろぐ。今日は本当に慌ただしかったよ。
気がつくと夜空に満月が昇りはじめていた。
大きく、まるく、明るい。
気がつくとライカが仁王立ちして此方を見ていた。
蒼い目を光らせ、銀色の髪と白い肌が月の明かりを受けて、夜の闇の中に浮かび上がっている。まるで絵画のようだ。
日暮れが近くなったので、ライカを下ろし夕飯の支度にはいる。
まずはメインだ。大きめの野鳥を捕まえて、リュカに処理してもらう。
今日は乞食鶏だ。下処理した鶏に香辛料を刷り込み、中には香草も詰める。香りの良い葉っぱでくるんだのち、さらに土で全体を包む。この上で焚き火をして、じっくりと焼いて行く。
次はスープだ。仕込をすませてリュカに火の番を頼む。鶏のモツは串に差して置いておくので繋ぎに食べてね。
焼き上がりまで時間がかかるので、その間を使って、ユイと相談しながら素材を集めていく。一山を越えると育生もかなり違って来る。
乞食鶏は美味かった。
肉は柔らかく、味を逃がさず、濃厚なうまみが出る上、香草の香りも加わって、風味豊かなことこの上無い。三人で夢中になって食べる。
食後はお風呂だ。そろそろ、さっぱりしたいよね。風呂桶をはじめて見たリュカは珍しがっていた。
直ぐにお湯をはり、服を脱ぐ。
いまさらだが、裸になっても誰も気にしない。ライカとリュカもお揃いのティバックに手を掛けている。少し前屈みになった胸が綺麗な曲線を描いていて目を奪われる。
皆で頭からお湯をかぶり、さっぱりとしていく。
やっと落ち着いたので、湯船でくつろぐ。今日は本当に慌ただしかったよ。
気がつくと夜空に満月が昇りはじめていた。
大きく、まるく、明るい。
気がつくとライカが仁王立ちして此方を見ていた。
蒼い目を光らせ、銀色の髪と白い肌が月の明かりを受けて、夜の闇の中に浮かび上がっている。まるで絵画のようだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる