エロスな徒然

かめのこたろう

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2018年 06月02日

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 「寝取られという性癖に目覚めるということはどういうことか」を主題にした非18禁作品をこないだ公開したんですが。
 作品の内容じゃなくて、別なところが気になっちゃうって言われて涙ぐんでます。

 片思いの幼馴染に恋人が出来ることで性癖に目覚める男の子っていう筋書きなんですけど、どうも「一方的に片思いしてる女の子が他の男と付き合い始めて失恋するのは寝取られなのか」って疑問に思う人が結構いらっしゃるみたいです。

 確かに「両想いの恋人なり、配偶者なりを奪われる」というのが寝取られというシチュとしては最も王道的なものかも知れません。
 こういうイメージしかもてない人がいるのも、まぁわからないでもないです。

 しかし結論から言えば「寝取られ」という言葉が生まれた時点で既に「両想いや片思いの女の子が他の男にとられちゃうシチュ」っていう扱われ方であり、今回槍玉に上がっているようなのも昔から立派な「寝取られ」の一つとして認識されてきて、実際にエロ業界でそうジャンル分けされていても愛好家たちはなんら違和感なく受け入れてるのが実態なので、たぶんあんまり「寝取られ」作品自体を見たことがない、具体的に知らない人たちによる外部の意見なのかなぁと悔し紛れに言ってみます。

 その辺、「寝取る」という言葉から派生したこの造語が2000年ごろにインターネット上で見られるようになって、そこからどう伝播して展開していきジャンルとして確立していったのか、その経緯とか歴史とかは各自wikiなり「Ne研」なりを参照してもらうとして。

 何故、「片思い」とか「両想い」が主要需要層に問題視されないかと言えば、「寝取られ」という分類わけとして重要視されるポイントが「奪われる痛みという視点があるかないか」だからなんです。

 およそ「寝取られ」を嗜好する人間が寝取られ作品に求めるのは「大切なものを奪われる痛み=快感」に他なりません。
 それを寝取られ男、寝取り男、寝取られ女という作中の視点からどれだけ感じることができるのかが重要なのです。
 実際に作品世界に耽溺している最中の心理状態としては、良く言われる「寝取り」と「寝取られ」という区別すら曖昧であり、「寝取り」の視点を通じて寝取られの快感を得るということも十分にありえると思います。
 どんな立ち位置や関係性の話であろうと、誰の視点で展開されていこうと、そこに「奪われる痛み」を見出せ、受け手の心の中に瑞々しい悲痛の感覚が再現されれば。
 そのカタルシスを性的快楽として与えてくれるものこそが「寝取られ」なのです。
 

 だから仮に両想いの相手が他の男に身体を許したとしても、「奪われた痛み」を感じている主体がなければそれは「寝取られ」ではありませんし。
 たとえ「一方的な片思い」だろうと、主体である登場人物の一人が「奪われた痛み」を感じているならば、それは「寝取られ」たりうるんです。
 

 以上、本筋とは違うところを指摘された悔しさのあまり顔を真っ赤にしてイキりたって捲くし立ててみましたが。
 ふと我に帰った途端、凄まじいほどの「ナニイッテンダオレ」感が襲ってまいりました。

 こんなことを必死に口角泡を飛ばして主張している自分をやっと客観視して、すっかり萎え萎えになって気恥ずかしさで悶絶しそうになってきたので。
 
 お布団をかぶって「ボクチン、もう知らない!」って感じで不貞寝しようと思います。
 
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