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2019年 02月27日
しおりを挟むアメトークって普段ほとんど見て無いんですけど、こないだやってたやつはパッと画面に映った瞬間から釘付けになってすっかり見入っちゃいました。
何故ならお題が「ろくでなしブルース芸人」だったから。
画力とストーリーの凄まじい完成度、バトル・友情・恋愛・ギャグなどあらゆる要素がとんでもなく高い水準で突き抜けていた90年代ジャンプ黄金期を象徴する不良・ヤンキーマンガの大傑作。
なにより「真冬さん」という魅力的なヤンキー娘キャラを生み出した本作の名前を出されては、不良娘愛好家をさんざん公言している人間としては脊髄反射的に反応してしまうのはもはや必然。
芸人さんたちが披露する、本作の内容にちなんだお笑いネタやあるある話にノスタルジーに浸りながらウフフと笑ってみたり、ウンウン頷いてみたり。
あんまり馴染みが無い番組であるにも関わらず、すぐに没頭してすっかり楽しんじゃったわけなんですが。
中でも作者の森田まさのりセンセイご本人が登場したのには驚きました。
そんなにガッツリ長時間出てたわけではありませんでしたが、創り手である当事者その人によって明かされる製作エピソード、四方山話。
たとえ分量的には少なくても濃密で貴重なものだったんじゃないでしょうか。
特に「主ヒロインの千秋は童貞だった時の理想で造ったキャラだから、連載途中で非童貞になったら一番嫌いになった」という赤裸々で生々しい告白(っていうか暴露)には度肝を抜かれます。
読んでいた当時からまったく好きになれなくて、ああ作者的にはメインヒロインなんだろうけどここだけはちょっとついていけないなと想っていたからこその共感と衝撃。
だって「ろくでないブルース」で一番可愛くて魅力的な女の子キャラは千秋の友達の「和美」ですから。
誰がどう見たってそうに決まってます。
大きな瞳の可憐な美貌、明るく元気で物怖じしない性格。
どこがいいのか全くわからないパンチパーマのどヤンキーと付き合っているという不可解なところさえミステリアスな魅力になってしまう、完璧なヒロインっぷり。
さらに特筆すべきは作中で青春お色気的な描写の数々を添えてくれたところ。
上記のパンチパーマと付き合い始めから徐々に関係を深めていき、まずはキス、修学旅行でおっぱいとお尻もみもみ、最終的には男女の関係になるところまで。
お年頃の女子高生がABCという大人の階段を駈け上がっていく過程がまさしく等身大に描かれました。
決して綺麗事だけじゃない、大人が眉を顰めるようなことだってやってるし、むしろだからこそ魅力的なリアルな「女の子」。
同年代だけじゃなく、あらゆる世代の読者にそれを訴えて心を振るわせ続けたのが「今井和美」というキャラだったんだと思います。
この点、メインヒロインの千秋がどこまでいってもブリッコじみてて、最終回までいいとこ「ちゅー」くらいまでしかしないのとはあまりにも対照的です。
和美の体の張りっぷりと比べるとどうしても「お高くとまって出し惜しみしてる感」、「もったいぶって気取ってる感」を感じてしまい、感受性豊かな少年たちの心には「女の嫌なところを体現したキャラ」という心証を植えつけてしまったのではないでしょうか。
まあ、これは彼女だけの問題じゃなくて、主人公前田太尊にも原因があるのかもしれませんが。
そんな和美の魅力、作内で展開された一人の女の子の「成長物語」とすら言えるものを改めて振り返り、森田センセイのご発言を鑑みるといろいろ想像が捗ります。
連載中に童貞から非童貞になった作者が描く、不純で生々しくて甘酸っぱくてときめいちゃうようなリアルな女の子の性事情、性春の姿。
センセイ自身の女性観、ひいては人生経験そのものを反映したキャラクターだったのでは無いかと思わずにいられません。
本来、「作品自体は作者と切り離されている」ものだと想ってますけど。
こうして作者自身の意識や思想の変遷の痕跡を確信させられるような機会があると、どうしてもドキワクさせられちゃいます。
創作者たる一人の人間の魂の本質に触れたような気持に浸れちゃう。
これもまた創作物の楽しみ方の一つなのは間違いないでしょう。
というわけで、偶々目にした番組で「ろくでなしブルース」という大昔のマンガ作品について十数年の時を経て新たな発見をさせられたと共に、
和美>>>>>>真冬さん>>>>>>越えられない壁>千秋
という自分の中の構図が不朽で永遠のものなのだと確信させられましたとさ。
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