26 / 56
タニマキ、お化け屋敷でバイトする
しおりを挟む
タニマキたちは、湖のほとりを歩いていた。
光の粒が湖面に反射してきらめき、周りの風景を包み込む。澄んだ空気が心地よく、肺の奥まで染みわたる。
「あっ! 魚がいるニャ!」
タニマキの目が輝いた。さっきから彼のお腹はずっと鳴り続けていて、今にも湖に飛び込まんばかりの勢いである。
「釣りがしたいニャ。久しぶりに魚が食べたいニャ」
タニマキの頭の中に、鮎の塩焼きの匂いがふんわり鼻腔をくすぐる情景が浮かび、彼は思わずよだれを垂らしそうになった。
「お昼ご飯まではまだ時間があるよ。我慢できないの?」
先頭を歩くまゆたんが、子供に語り掛けるように優しく言った。
「我慢できニャい」
タニマキは、あくまでもマイペースを貫く。
「タニマキが最近、好きなだけ食べたり飲んだりしてるから、財布の中身も減ってきてるよ」
呆れた表情で、タニマキの前を歩くデビルが言う。
「ワテは成長期やど!」
見た目は変わらないが、確かにタニマキの身体能力はぐんぐん伸びている。
「そうだよ。タニマキに好きなだけ食べさせてあげようよ」
タニマキの後ろからついてくるデビルが言った。
「ニャ?」
タニマキは異変に気付いた。
彼の前にも後ろにもデビルがいる!
「ニャアアア? デビルが二人いるニャ!」
「何言ってるんだ?」
振り向いたデビルの目に飛び込んできたのは、自分そっくりの姿をしたもう一人の“デビル”だった。
「き、君は誰?」
前方にいるデビルは、大きく目を見開いてたまげた。
「グフフフフ」
後方にいるデビルが怪しげな笑みを浮かべる。
「どうやらバレたようだな……私の本当の姿を見よ!」
偽デビルはそう言うと、あっという間に身長10メートルはありそうなトロルに姿を変えた。
「ギャー! 化け物ニャー!」
タニマキは仰天して湖に落ちてしまった。
「ああっ!」
まゆたんが慌てて湖に飛び込み、パニックになって水の中で暴れているタニマキを、後ろから優しく救助した。
「ごめんね……僕、人を驚かす練習をしてたんだ」
トロルはそう言うと、かわいらしいキタキツネに姿を変えた。毛並みは艶やかに整い、光を受けて黄金色に輝いている。丸く大きな瞳はくりくりと愛らしく、見つめられると思わず頬が緩んでしまいそうだ。
「お……驚かすニャよ! ワテの自慢のトラ柄が水に濡れて波打ってしまったニャ!」
トロルにびびった恥ずかしさを隠そうと、タニマキは切れた。
「本当にごめん。どうやってお詫びすればいいかな?」
申し訳なさそうにキタキツネが言う。
「別にいいんですよ……あっ! いや!」
話の途中で、まゆたんは何かを閃いた。
「仕事の口を紹介してもらえませんか? 最近、所持金が減ってきているので」
まゆたんは、すかさず取引を提案した。
「タニマキのせいだ」
デビルは即座にそう言い放ち、タニマキの暴飲暴食のせいでお金が足りなくなったことを強調した。
「それなら、うちでバイトすればいいよ。給料はあまり高くないけど、賄い付きなんだ」
嬉しそうにまゆたんの提案を受け入れるキタキツネ。
「賄い付き! 早くそれを言えニャ!」
急に元気を取り戻すタニマキ。
「ぜひお願いします」とまゆたん。
「よかった。僕の名前はキタロー。友達のモンと一緒に、お化け屋敷を経営してるんだ。ちなみに、モンは本物のお化けだよ」
タニマキたちは、キタローに案内されてお化け屋敷に到着し、そのまま働くことになった。
建物の看板を見ると、帽子をかぶったかわいらしいお化けが、「いらっしゃいませ」と笑顔で挨拶していた。全体は子どもが好みそうな原色で統一されており、親しみやすさが前面に出ている。タニマキたちも、思わずほっとするような雰囲気だった。
「うちのお化け屋敷は異世界トンネルを通じて人間界に繋がっていて、メインのお客さんは人間なんだ。カフェも兼ねていて、飲み物と甘いものも提供しているよ。従業員は僕以外、みんな本物のお化けさ」
キタローは笑顔を浮かべながら、丁寧に説明してくれた。
事務所に入ると、机に向かって書類をめくっているお化けがいた。キタローの共同経営者、モンである。
モンの容貌は、看板に描かれたお化けにそっくりだ。いや、もしかすると、看板のお化けはモンがモデルなのかもしれない。
キタローがタニマキたちを紹介する。
「彼らは仕事を探しているそうなんだ。ここで雇ってあげられないかな?」
「いいよ! 大歓迎さ! 初めまして、僕は『モン・タカサゴドー』。モンと呼んで。よろしくね」
さっそくタニマキたちは、お化け屋敷でのバイトを始めることになった。
デビルは顔が怖いのでメイクも小道具もいらない。
まゆたんは眉毛を強調して不気味さを醸し出す。
タニマキは尻尾を二本に分けて、しなやかに揺らしながら猫又になりきった。尻尾で時々「ニャッ」とポーズを決めるあたり、ノリノリである。
三人はどきどきしながらそれぞれの配置についた。人間の足音が近づいてくる。
まず、デビルが動いた。
「ガオー!」
鳴き声は陳腐だが、人々は驚いて逃げ惑う。デビルの顔はやはり破壊力がある。
次はまゆたんの出番だ。
「僕の眉毛はどうですか~」
不自然なほどにぶっとい眉毛は、子供を中心として、意外と怖がる人が多かった。眉毛を上下に動かすと、さらに効果的であった。
光の粒が湖面に反射してきらめき、周りの風景を包み込む。澄んだ空気が心地よく、肺の奥まで染みわたる。
「あっ! 魚がいるニャ!」
タニマキの目が輝いた。さっきから彼のお腹はずっと鳴り続けていて、今にも湖に飛び込まんばかりの勢いである。
「釣りがしたいニャ。久しぶりに魚が食べたいニャ」
タニマキの頭の中に、鮎の塩焼きの匂いがふんわり鼻腔をくすぐる情景が浮かび、彼は思わずよだれを垂らしそうになった。
「お昼ご飯まではまだ時間があるよ。我慢できないの?」
先頭を歩くまゆたんが、子供に語り掛けるように優しく言った。
「我慢できニャい」
タニマキは、あくまでもマイペースを貫く。
「タニマキが最近、好きなだけ食べたり飲んだりしてるから、財布の中身も減ってきてるよ」
呆れた表情で、タニマキの前を歩くデビルが言う。
「ワテは成長期やど!」
見た目は変わらないが、確かにタニマキの身体能力はぐんぐん伸びている。
「そうだよ。タニマキに好きなだけ食べさせてあげようよ」
タニマキの後ろからついてくるデビルが言った。
「ニャ?」
タニマキは異変に気付いた。
彼の前にも後ろにもデビルがいる!
「ニャアアア? デビルが二人いるニャ!」
「何言ってるんだ?」
振り向いたデビルの目に飛び込んできたのは、自分そっくりの姿をしたもう一人の“デビル”だった。
「き、君は誰?」
前方にいるデビルは、大きく目を見開いてたまげた。
「グフフフフ」
後方にいるデビルが怪しげな笑みを浮かべる。
「どうやらバレたようだな……私の本当の姿を見よ!」
偽デビルはそう言うと、あっという間に身長10メートルはありそうなトロルに姿を変えた。
「ギャー! 化け物ニャー!」
タニマキは仰天して湖に落ちてしまった。
「ああっ!」
まゆたんが慌てて湖に飛び込み、パニックになって水の中で暴れているタニマキを、後ろから優しく救助した。
「ごめんね……僕、人を驚かす練習をしてたんだ」
トロルはそう言うと、かわいらしいキタキツネに姿を変えた。毛並みは艶やかに整い、光を受けて黄金色に輝いている。丸く大きな瞳はくりくりと愛らしく、見つめられると思わず頬が緩んでしまいそうだ。
「お……驚かすニャよ! ワテの自慢のトラ柄が水に濡れて波打ってしまったニャ!」
トロルにびびった恥ずかしさを隠そうと、タニマキは切れた。
「本当にごめん。どうやってお詫びすればいいかな?」
申し訳なさそうにキタキツネが言う。
「別にいいんですよ……あっ! いや!」
話の途中で、まゆたんは何かを閃いた。
「仕事の口を紹介してもらえませんか? 最近、所持金が減ってきているので」
まゆたんは、すかさず取引を提案した。
「タニマキのせいだ」
デビルは即座にそう言い放ち、タニマキの暴飲暴食のせいでお金が足りなくなったことを強調した。
「それなら、うちでバイトすればいいよ。給料はあまり高くないけど、賄い付きなんだ」
嬉しそうにまゆたんの提案を受け入れるキタキツネ。
「賄い付き! 早くそれを言えニャ!」
急に元気を取り戻すタニマキ。
「ぜひお願いします」とまゆたん。
「よかった。僕の名前はキタロー。友達のモンと一緒に、お化け屋敷を経営してるんだ。ちなみに、モンは本物のお化けだよ」
タニマキたちは、キタローに案内されてお化け屋敷に到着し、そのまま働くことになった。
建物の看板を見ると、帽子をかぶったかわいらしいお化けが、「いらっしゃいませ」と笑顔で挨拶していた。全体は子どもが好みそうな原色で統一されており、親しみやすさが前面に出ている。タニマキたちも、思わずほっとするような雰囲気だった。
「うちのお化け屋敷は異世界トンネルを通じて人間界に繋がっていて、メインのお客さんは人間なんだ。カフェも兼ねていて、飲み物と甘いものも提供しているよ。従業員は僕以外、みんな本物のお化けさ」
キタローは笑顔を浮かべながら、丁寧に説明してくれた。
事務所に入ると、机に向かって書類をめくっているお化けがいた。キタローの共同経営者、モンである。
モンの容貌は、看板に描かれたお化けにそっくりだ。いや、もしかすると、看板のお化けはモンがモデルなのかもしれない。
キタローがタニマキたちを紹介する。
「彼らは仕事を探しているそうなんだ。ここで雇ってあげられないかな?」
「いいよ! 大歓迎さ! 初めまして、僕は『モン・タカサゴドー』。モンと呼んで。よろしくね」
さっそくタニマキたちは、お化け屋敷でのバイトを始めることになった。
デビルは顔が怖いのでメイクも小道具もいらない。
まゆたんは眉毛を強調して不気味さを醸し出す。
タニマキは尻尾を二本に分けて、しなやかに揺らしながら猫又になりきった。尻尾で時々「ニャッ」とポーズを決めるあたり、ノリノリである。
三人はどきどきしながらそれぞれの配置についた。人間の足音が近づいてくる。
まず、デビルが動いた。
「ガオー!」
鳴き声は陳腐だが、人々は驚いて逃げ惑う。デビルの顔はやはり破壊力がある。
次はまゆたんの出番だ。
「僕の眉毛はどうですか~」
不自然なほどにぶっとい眉毛は、子供を中心として、意外と怖がる人が多かった。眉毛を上下に動かすと、さらに効果的であった。
10
あなたにおすすめの小説
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
神スキル【絶対育成】で追放令嬢を餌付けしたら国ができた
黒崎隼人
ファンタジー
過労死した植物研究者が転生したのは、貧しい開拓村の少年アランだった。彼に与えられたのは、あらゆる植物を意のままに操る神スキル【絶対育成】だった。
そんな彼の元に、ある日、王都から追放されてきた「悪役令嬢」セラフィーナがやってくる。
「私があなたの知識となり、盾となりましょう。その代わり、この村を豊かにする力を貸してください」
前世の知識とチートスキルを持つ少年と、気高く理知的な元公爵令嬢。
二人が手を取り合った時、飢えた辺境の村は、やがて世界が羨む豊かで平和な楽園へと姿を変えていく。
辺境から始まる、農業革命ファンタジー&国家創成譚が、ここに開幕する。
冴えない経理オッサン、異世界で帳簿を握れば最強だった~俺はただの経理なんだけどな~
中岡 始
ファンタジー
「俺はただの経理なんだけどな」
ブラック企業の経理マンだった葛城隆司(45歳・独身)。
社内の不正会計を見抜きながらも誰にも評価されず、今日も淡々と帳簿を整理する日々。
そんな彼がある日、突然異世界に転生した。
――しかし、そこは剣も魔法もない、金と権力がすべての世界だった。
目覚めた先は、王都のスラム街。
財布なし、金なし、スキルなし。
詰んだかと思った矢先、喋る黒猫・モルディと出会う。
「オッサン、ここの経済はめちゃくちゃだぞ?」
試しに商店の帳簿を整理したところ、たった数日で利益が倍増。
経理の力がこの世界では「未知の技術」であることに気づいた葛城は、財務管理サービスを売りに商会を設立し、王都の商人や貴族たちの経済を掌握していく。
しかし、貴族たちの不正を暴き、金の流れを制したことで、
王国を揺るがす大きな陰謀に巻き込まれていく。
「お前がいなきゃ、この国はもたねえぞ?」
国王に乞われ、王国財務顧問に就任。
貴族派との経済戦争、宰相マクシミリアンとの頭脳戦、
そして戦争すら経済で終結させる驚異の手腕。
――剣も魔法もいらない。この世を支配するのは、数字だ。
異世界でただ一人、"経理"を武器にのし上がる男の物語が、今始まる!
【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~
こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』
公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル!
書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。
旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください!
===あらすじ===
異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。
しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。
だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに!
神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、
双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。
トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる!
※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい
※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております
※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる