異世界に転生したのにスキルも貰えずに吸血鬼に拉致されてロボットを修理しろってどういうことなのか

ピモラス

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村での生活

エータめ余計なこと言いやがって!

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ジンナの家に行きドアをノックして家に入った。
いつも通りにジンナは椅子に腰をかけて座っていた。
俺は玄関から見えるジンナの姿に声をかけようと思った。
「ジンナ・・・」
俺はかける言葉を探したが見つけられなかった。
ジンナは俺たちが来た時点で悟ったようで俯いてしまった。
アレックスはジンナが座っている椅子の前に立った。
胸に右腕を当てて深々と、しかし優雅に一礼して顔を上げて
「・・・世話になった。ケンだけでなく、俺も命を救われた。感謝する」
短い言葉だったけど、その言葉は俺の心にもしみわたっていった。
アレックスは・・・やっぱり立派な人だと思った。それを救ったジンナも。
それに比べて俺は・・・
「吾輩も世話になったな。もし気が変わって吾輩の研究対象になってくれるなら教えてくれたまえ」
エータは相変わらずな気がしたが、ジンナは顔を上げて少しわらいながら舌をだして
「べー」
と拒否をしていた。
「ケン、吾輩とアレックスは先に戻っておく」
そういって出ていった。エータは気を使ってくれたのかとしばらくしてから気付いた。
「ジンナ・・・明日、旅立つ・・・」
俺はとにかく伝えないとと思いそれだけを絞りだした。
きっとひどい顔をしていたんだと思う。
ジンナは無言で近寄り俺に抱きついて小さな声で
「・・・私、私・・・待ってるから」
うう・・・と声に詰まりながら
「・・・だから、帰ってきて・・・」
それから静かに泣いていた。
「・・・ああ」
俺も涙を堪えていて声が出なかった。
しばらく二人で抱き合ってないていた。

それからジンナに食事を進めて椅子に向かい合って話しをしていた。
俺はジンナと知り合ってから今日までを思い出して
「最初にジンナを見た時から・・・かわいい女の子だと思ってた・・・けど」
「・・・けど?気持ち悪いと思った?」
ジンナは俯いてそういったが俺は
「気持ち悪いとは思わなかったよ。けど、怒ってたから怖かった」
ジンナは笑顔になって
「それは・・・あなたが目を隠すから・・・見たくないのかなって」
「いや、あれは本当に違うんだ!おっぱ・・・胸が・・・」
俺は思い出して恥ずかしくなった。俺に言われてからかジンナは胸に布を巻いていた。
「私の事を・・・女の子なんて思って見てくれる人なんていなかった・・・から、嬉しかった」
ジンナのはにかんだ笑顔を見て俺は
「ジンナはこんなに・・・こんなにかわいい女の子じゃないか!」
「あ・・・ケン。私知ってるんだ。ケンの腕を噛んだ『かわいい女の子』」
ジンナは一瞬にして真顔になって俺をじっと見つめた。
俺はリュナの犬みたいな顔を思い出してから
「え、あ、あれは・・・え、なんで知ってるんだ?」
「エータが全部教えてくれた・・・ケンが『かわいがっていた』って・・・」
ジンナさんの視線が痛いです。誰か助けてください!エータめ余計な事を・・・
「あ、いや、あれは違うんだ!動物みたいでかわいいってペットみたいなものだよ!」
「ペットって?私も動物みたいでかわいいの?」
俺ははっとしてジンナを見つめて
「じ、ジンナは人間の女の子としてかわいいよ。狼人とは違うよ。そ、その・・・」
俺は恥ずかしかったが、続けた。
「俺にとって特別な女の子だよ」
ジンナは無表情で俺を見ていたが、表情が崩れて
「うん。ケンを信じている。ケンも私に取って特別」
そう答えてくれた。そして顔を赤くして
「私・・・ケンの子供を産みたい・・・」
俺はもう何を言っているのか、どういう意味なのか理解できなかった。
だんだんと言っている意味がわかり、思い出した。
「で、でもジンナ。君は子供を産んだら・・・死んでしまう・・・のか?」
「うん・・・でも、ケンとケンの子供の為なら大丈夫。死ねるわ」
俺はジンナの覚悟は嬉しかったけど、ジンナを失うのはイヤだった。
「ジンナ・・・イヤかもしれないけど、一度エータに相談してみるよ。俺はずっとジンナと一緒にいたいから・・・もしかしたら子供ができてもジンナが大丈夫な手段があるかもしれない」
俺はエータの知識や、この世界のテクノロジーなら可能かもしれないと考えていた。
一瞬意識がそちらに向いていたタイミングでジンナのタックルが飛んできた。
俺は椅子から押し倒されて地面に叩きつけられて痛かったが、胸の中で泣いているジンナが愛おしかった。


ジンナは明日旅立つ前にもう一度だけ顔を出してほしい。だから今日はもう戻ってちゃんと寝てと言ってくれて、俺は家に戻った。
「おかえりケン。早かったのだな」
軽快に片手を上げて挨拶をするエータに「余計な事をジンナに言いやがって!」と思って片手を上げて無言の挨拶をした。
アレックスはもう寝ていた。
ジンナの体の話しをエータにしようと思ったが、アレックスを起こしてしまうかもしれないと俺も寝る事にして静かにベットに入った。
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