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(16)回復
ヘンゼルの診療所で過ごすことになったパメラは、何度か発作のように体調を崩した後、ようやく本格的にヒートを起こした。
抑制剤を服用した後も、ヒートに耐性のないパメラの体は異様な怠さを引き起こし、しばらく診療所の奥で寝て過ごすことになった。
ヘンゼルもまた王立病院からの連絡を待ちながら、苦しむパメラを介抱しつつ、診療所にやってくる患者の対応に追われていた。
その日も夕方まで患者が代わる代わるやってきて、ヘンゼルはなかなか手が空かずに、辺りが暗くなってからようやく仕事を終えて一息つく。
表に出て休診の看板を出したころ、タイミングよく使いがやってきて、アイルーンが四日ぶりに意識を取り戻したと嬉しい知らせが届いた。
「パメラ、具合いはどうかな。アイルーンの意識が戻ったそうだよ」
ヘンゼルは奥の部屋で休むパメラに声を掛けると、部屋に入ってまずは怠そうな様子を診ながら吉報だよと笑顔を作った。
「良かった……目が覚めたんですね」
「ああそうだよ。だから今から彼女の様子を見に行ってくるよ。頭の傷だから、こちらに連れてこられるかは分からないけれど一人で待てるかい」
「私も、一緒に行ってはダメですか」
しかしヘンゼルの問い掛けに反して、パメラは勇気を振り絞るように同行したいと申し出た。
ヒートが始まって以来、抑制剤を飲んでいても激しい倦怠感に襲われ、寝て過ごしてばかりのパメラだったが、今は顔色も良く脈拍も安定している。
「そうだね。ここに一人で居ても不安だろうから、一緒にお見舞いに行こうか」
ヘンゼルはパメラを安心させるように笑顔を作り、すぐに支度を済ませて、診療所の戸締りをするとパメラを連れ立って王立病院に向かった。
その美しい容姿を隠すために、顔を覆い隠す布と、髪を隠すために深く被った頭巾姿のパメラは違った意味で目立ってしまう。
ヘンゼルが連れているので、その異様な出立ちでも、病人かと納得したようにすぐに視線を避けてくれるが、それでもやはり悪目立ちするパメラの手を引きながら、ヘンゼルは急ぎ馬車に乗り込むと王立病院に向かった。
「おお!ヘンゼル、やっと来たか」
「ハリマン。アイルーンの意識がようやく戻ったと聞いたが」
「ああ。部屋まで案内しよう。そちらは」
ハリマンは分かっている様子だが、あえて声に出してヘンゼルの顔を見つめる。
「話しただろう。アイルーンが守った子だよ」
「そうか」
それ以上言及するなというヘンゼルの視線に、ハリマンは諦めたように小さく息を吐くと、そのままアイルーンが休んでいる部屋まで先導して歩く。
長い廊下を進み、突き当たりの角部屋に入ると、アイルーンは寝台の上に座って食事を摂っていた。
「アイルーン!」
「パメラ、良かった!無事だったんだね」
駆け寄って縋り付くパメラを抱き留めると、アイルーンは優しく頭と背中を撫でて、心配掛けたねと同じ言葉を何度も繰り返す。
「ヘンゼル、ちょっといいか」
「構わないよ」
再会を喜ぶ二人を視界の端に置いて、ハリマンは一度廊下に出るようにヘンゼルに声を掛けてその場から離れる。
「ヘンゼル、大丈夫なのか」
等間隔に設置されたランプが暗い廊下を照らす中、ハリマンは部屋の入り口の脇に立つと、あまり大きな声じゃ言えないけどなと、ヘンゼルの耳元に囁くように小さな声で問い掛けた。
「大丈夫ってなにがだい」
「どうもこうもない。お前のところにオメガが居るんじゃないかって、噂になってるの知らないのか」
ハリマンの言葉に驚きつつ、ヘンゼルはそれが表情に出ないように、色んな患者が来るからねと曖昧に答える。
「そりゃうちは、診療所だからね」
この王立病院はもちろん、騎士団に所属する者の中には、身体的にも知能的にも優れたアルファである者が多く、いくら抑制剤で抑え込んでいても、オメガが放つヒート独特の匂いは完全に消せるものではない。
「そういう意味じゃないヘンゼル。本当に気を付けた方がいいって言ってるんだ。ここ最近、オメガ狩りが頻発してるらしいからな」
「オメガ狩り?」
あまりにも物騒な単語にヘンゼルが思わず顔を上げると、ハリマンは深刻な顔でそうだと頷く。
「イルギル連中の資金繰りの一環で、ここに来て人身売買が活発化してるそうだ。第四騎士団もその対応に追われてるらしくてな、ライリーが心配してた」
イルギルとは、両替商を生業とした商人の組み合いから離脱して、高利貸しに鞍替えした連中の総称である。
そのイルギルが奴隷商としての一面を持つことは、ヘンゼルも聞いたことはある。
「既に行方不明者が出てるってことなのかい」
「イミザだけでも、ざっと二十人はくだらないそうだ」
「そんな」
「貴族相手に商売してる成り上がりの豪商が、実はイルギルと繋がってて、オメガを斡旋してると聞いている」
ハリマンが言うには、その豪商セオドールはイルギル上がりで、表向きは宝飾品の加工や販売を行なう商人だそうだ。
商売上で勝ち得た販路を利用して、アルファの貴族たち相手に、奴隷としてオメガを流す副業にも精を出しているとのことだった。
しかも奴隷にされるその多くは、身寄りのない貧民街や下町のオメガだったり、あるいは近隣の農村部から出稼ぎに来ている者が仲間に売られた可能性が高いと言う。
「そこまで分かってるのに、なぜ捕まってないんだ」
「セオドールが、ムーラル伯ナドリック卿のお気に入りだからだよ。ナドリック卿はここら一体の領主。騎士団とはいえ第四では太刀打ち出来ないだろ」
ハリマンは苦虫を噛み潰したような顔で舌打ちすると、だからオメガが居るのが事実なら、他のオメガと同じく第四騎士団で保護して貰うべきだとヘンゼルを見据える。
「酷い状況なのは分かった。でも繊細な問題なんだ。ここで抑制剤を出しているオメガの患者を教える訳にはいかない。注意喚起として聞いておくよ」
「違う、さっきの子だよ。ヘンゼル、お前だって分かってるだろう。もう一度言うが、お前のところにオメガが居るのは噂になってる。充分気を付けた方がいい」
「分かったよ」
ヘンゼルは頷くと、部屋の中で泣いて喜びながら話し込むアイルーンとパメラに視線を移す。
「あの子らに罪がないのは俺も重々承知の上だ。だからこそ保護対象として、騎士団に任せるべきだ」
ハリマンはそう言ってヘンゼルの肩を叩くと、一人で抱え込むには危険すぎると、改めて厳しく難しい顔をする。
イルギルの連中は手段を選ばない。金を貰った仕事ならなおさらだ。ハリマンの口ぶりだと、イルギルにも診療所にパメラが居ることは勘付かれているに違いなかった。
ハリマンは違うようだが、この病院内にも、騎士団の中にも、イルギルから金を握らされて癒着してるような輩は居る。
それを考えると、ヘンゼルはどうやってパメラたちの身を守るか頭が痛くなった。
抑制剤を服用した後も、ヒートに耐性のないパメラの体は異様な怠さを引き起こし、しばらく診療所の奥で寝て過ごすことになった。
ヘンゼルもまた王立病院からの連絡を待ちながら、苦しむパメラを介抱しつつ、診療所にやってくる患者の対応に追われていた。
その日も夕方まで患者が代わる代わるやってきて、ヘンゼルはなかなか手が空かずに、辺りが暗くなってからようやく仕事を終えて一息つく。
表に出て休診の看板を出したころ、タイミングよく使いがやってきて、アイルーンが四日ぶりに意識を取り戻したと嬉しい知らせが届いた。
「パメラ、具合いはどうかな。アイルーンの意識が戻ったそうだよ」
ヘンゼルは奥の部屋で休むパメラに声を掛けると、部屋に入ってまずは怠そうな様子を診ながら吉報だよと笑顔を作った。
「良かった……目が覚めたんですね」
「ああそうだよ。だから今から彼女の様子を見に行ってくるよ。頭の傷だから、こちらに連れてこられるかは分からないけれど一人で待てるかい」
「私も、一緒に行ってはダメですか」
しかしヘンゼルの問い掛けに反して、パメラは勇気を振り絞るように同行したいと申し出た。
ヒートが始まって以来、抑制剤を飲んでいても激しい倦怠感に襲われ、寝て過ごしてばかりのパメラだったが、今は顔色も良く脈拍も安定している。
「そうだね。ここに一人で居ても不安だろうから、一緒にお見舞いに行こうか」
ヘンゼルはパメラを安心させるように笑顔を作り、すぐに支度を済ませて、診療所の戸締りをするとパメラを連れ立って王立病院に向かった。
その美しい容姿を隠すために、顔を覆い隠す布と、髪を隠すために深く被った頭巾姿のパメラは違った意味で目立ってしまう。
ヘンゼルが連れているので、その異様な出立ちでも、病人かと納得したようにすぐに視線を避けてくれるが、それでもやはり悪目立ちするパメラの手を引きながら、ヘンゼルは急ぎ馬車に乗り込むと王立病院に向かった。
「おお!ヘンゼル、やっと来たか」
「ハリマン。アイルーンの意識がようやく戻ったと聞いたが」
「ああ。部屋まで案内しよう。そちらは」
ハリマンは分かっている様子だが、あえて声に出してヘンゼルの顔を見つめる。
「話しただろう。アイルーンが守った子だよ」
「そうか」
それ以上言及するなというヘンゼルの視線に、ハリマンは諦めたように小さく息を吐くと、そのままアイルーンが休んでいる部屋まで先導して歩く。
長い廊下を進み、突き当たりの角部屋に入ると、アイルーンは寝台の上に座って食事を摂っていた。
「アイルーン!」
「パメラ、良かった!無事だったんだね」
駆け寄って縋り付くパメラを抱き留めると、アイルーンは優しく頭と背中を撫でて、心配掛けたねと同じ言葉を何度も繰り返す。
「ヘンゼル、ちょっといいか」
「構わないよ」
再会を喜ぶ二人を視界の端に置いて、ハリマンは一度廊下に出るようにヘンゼルに声を掛けてその場から離れる。
「ヘンゼル、大丈夫なのか」
等間隔に設置されたランプが暗い廊下を照らす中、ハリマンは部屋の入り口の脇に立つと、あまり大きな声じゃ言えないけどなと、ヘンゼルの耳元に囁くように小さな声で問い掛けた。
「大丈夫ってなにがだい」
「どうもこうもない。お前のところにオメガが居るんじゃないかって、噂になってるの知らないのか」
ハリマンの言葉に驚きつつ、ヘンゼルはそれが表情に出ないように、色んな患者が来るからねと曖昧に答える。
「そりゃうちは、診療所だからね」
この王立病院はもちろん、騎士団に所属する者の中には、身体的にも知能的にも優れたアルファである者が多く、いくら抑制剤で抑え込んでいても、オメガが放つヒート独特の匂いは完全に消せるものではない。
「そういう意味じゃないヘンゼル。本当に気を付けた方がいいって言ってるんだ。ここ最近、オメガ狩りが頻発してるらしいからな」
「オメガ狩り?」
あまりにも物騒な単語にヘンゼルが思わず顔を上げると、ハリマンは深刻な顔でそうだと頷く。
「イルギル連中の資金繰りの一環で、ここに来て人身売買が活発化してるそうだ。第四騎士団もその対応に追われてるらしくてな、ライリーが心配してた」
イルギルとは、両替商を生業とした商人の組み合いから離脱して、高利貸しに鞍替えした連中の総称である。
そのイルギルが奴隷商としての一面を持つことは、ヘンゼルも聞いたことはある。
「既に行方不明者が出てるってことなのかい」
「イミザだけでも、ざっと二十人はくだらないそうだ」
「そんな」
「貴族相手に商売してる成り上がりの豪商が、実はイルギルと繋がってて、オメガを斡旋してると聞いている」
ハリマンが言うには、その豪商セオドールはイルギル上がりで、表向きは宝飾品の加工や販売を行なう商人だそうだ。
商売上で勝ち得た販路を利用して、アルファの貴族たち相手に、奴隷としてオメガを流す副業にも精を出しているとのことだった。
しかも奴隷にされるその多くは、身寄りのない貧民街や下町のオメガだったり、あるいは近隣の農村部から出稼ぎに来ている者が仲間に売られた可能性が高いと言う。
「そこまで分かってるのに、なぜ捕まってないんだ」
「セオドールが、ムーラル伯ナドリック卿のお気に入りだからだよ。ナドリック卿はここら一体の領主。騎士団とはいえ第四では太刀打ち出来ないだろ」
ハリマンは苦虫を噛み潰したような顔で舌打ちすると、だからオメガが居るのが事実なら、他のオメガと同じく第四騎士団で保護して貰うべきだとヘンゼルを見据える。
「酷い状況なのは分かった。でも繊細な問題なんだ。ここで抑制剤を出しているオメガの患者を教える訳にはいかない。注意喚起として聞いておくよ」
「違う、さっきの子だよ。ヘンゼル、お前だって分かってるだろう。もう一度言うが、お前のところにオメガが居るのは噂になってる。充分気を付けた方がいい」
「分かったよ」
ヘンゼルは頷くと、部屋の中で泣いて喜びながら話し込むアイルーンとパメラに視線を移す。
「あの子らに罪がないのは俺も重々承知の上だ。だからこそ保護対象として、騎士団に任せるべきだ」
ハリマンはそう言ってヘンゼルの肩を叩くと、一人で抱え込むには危険すぎると、改めて厳しく難しい顔をする。
イルギルの連中は手段を選ばない。金を貰った仕事ならなおさらだ。ハリマンの口ぶりだと、イルギルにも診療所にパメラが居ることは勘付かれているに違いなかった。
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