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連載
32話
しおりを挟むぱちぱちと、瞬きを繰り返す。ぼんやりしていた視界がハッキリして、リュカの顔がきちんと見えた。
大人のように見えていたリュカ。だが実際そこにいたのは、子供だった。まだ7、8歳程度の。
「……リュカ? だよな?」
「そうだよ。どうしたの、シエル。もしかして寝ぼけてる?」
「寝ぼけて……そう、かもしれない」
身体を起こし、リュカに握られていない方の、自分の手を見てみる。やはり小さな手をしている。リュカに握られた方を確認してみると、リュカの手も小さかった。
周囲を見渡してみれば、俺の自室だった。太陽の光が入らない、ブレイディ家の地下。
もしかしてあれは、夢だったのだろうか。とてもとても長い、冒険の夢。
だって……そう、そうだ。俺はまだ9歳だ。そしてリュカは7歳。
自室が地下にあるのは、黒髪という膨大な闇属性の魔力を保持して生まれた為、太陽の陽射しが強いと体調を崩してしまうから。大人になれば耐えられるようになるらしいけれど、まだまだ先のことである。とにかくあまり外に出られないせいで、周囲からは病弱だと思われている。
「今日は曇りだよ。だからシエルでも外に出られるかなと思って、誘いに来たんだ。そしたら、まだ寝ているんだもの。ふふ、寝顔可愛かったよ」
「ああ……昨夜は魔導具の本を読んでいて、眠るのが少し遅かったから」
「また? そんなんじゃ大きくなれないよ。あ、でもシエルは小さいままでも良いか。俺が大きくなったら、抱っこしてあげるからね。むしろ小さいままでいて」
「それは困る。今日からはもっと早く寝て、リュカに抜かされないようにしないと」
「そこで断っちゃうのが、シエルだよね。はぁ」
「落ち込むな。外に行くんだろう?」
「うん! 庭で朝食取れるように、頼んでおいた!」
リュカが嬉しそうにニコッと笑った。夢の中ではとても格好良い微笑だったが、実際は可愛い笑顔である。10年後くらいには、本当にああなってしまうかもしれないが……俺より身長が高くなるのは、なるべく止めてほしい。
ベッドから下りて、トイレや洗面歯磨きを終えたあと、着替えをした。今日は朝からリュカが来ているからか、誰も様子を見に来ない。
身支度しながらも、長かった夢の話を聞かせる。闇属性が迫害されている国のせいで、俺は9歳で屋敷を出たこと。ザガンと名乗り、冒険者になったこと。
「ちなみにリュカも出てきたが、初めて出会うのは、大人になってからだった」
「うーん……シエルが迫害されてるなんて、そんな悲しい国、俺は嫌だな……。というか、俺までシエルのこと苛めてないよね? ちゃんとシエルのことが好きで、大事にしてたよね?」
「そうだな。リュカは俺のことを大切にしてくれていた。それに大人になっていたリュカは、格好良かったぞ。まぁ夢だが」
「夢でも、俺がシエルを悲しませるなんて嫌だから、良かった。大好きだよシエル」
背伸びして、ちゅっと頬にキスしてくる。そのあとキラキラした目で見上げてくるから、リュカの頬に、ちゅっとキスを返した。すると、嬉しそうに頬を赤らめて微笑むリュカ。
将来は俺を嫁にするらしい。成長した時に、黒歴史になっていなければ良いが。
着替え終えて、あとは陽射し避けにフードマント、もとい子供用フードポンチョを着るだけ。クローゼットから黒い無地のものを取ろうとしたら、リュカがその隣のものを掴んだ。
「こっちが良い。こっちの方が、シエルに似合って可愛いから」
「……わかった」
同じ黒だけれど、これは猫耳フードになっていて、しっぽも付いている。そして裾には、銀糸で刺繍された、猫のシルエット。それを着てフードを被ると、リュカは俺の回りを一周してから満足そうに頷き、抱き付いてきた。
「シエル、すごく可愛い。食べちゃいたいくらい可愛い。大好き」
ちゅっと、今度は唇にキスしてくる。本当、黒歴史にならなければ良いが。あとリュカの方が、小さくて可愛いと思うぞ。今はまだ。
もし夢のように格好良く成長して、あんなふうに常に俺の心を支えてくれるなら、それはとても幸せなことだろう。ただし、セックスについては要相談である。
「リュカ、そろそろ行くぞ」
胸元に埋まっている頭を、ぽんぽん叩く。名残惜しげに身体を離したリュカは、すぐに手を繋いできた。一緒に部屋を出て、階段を上がる。
1階への扉は開いており、執事が待っていた。
「おはようございます、シエル坊ちゃま」
「おはようオロバス。リュカと一緒に庭で朝食を取りたいのだが、構わないか?」
「はい、すでにご用意しております。こちらへどうぞ」
促されるまま執事のあとに付いて廊下を歩いていると、前方から父上と、父上に抱き上げられているノエルがやってきた。俺達を見つけると、父上はノエルを床に下ろす。すぐさま駆け寄ってくるノエル。せっかくの可愛らしいスカートが、大きく翻ってしまっている。
「にいさま! おはようございます、にいさま!」
腰に抱き付いてきたので、結われている髪が乱れないようにそっと頭を撫でると、満面の笑顔で俺を見上げてきた。
「おはようノエル。元気なのは良いが、廊下を走ってはいけないぞ」
「はぁい、ごめんなさい」
すぐさま謝ってきたが、数日後には同じことを繰り返してしまうだろう。まぁまだ4歳だ。立派な淑女になる為の教育が開始されるのは、もう少し先である。
「今日は母上と一緒じゃないのか」
「はい、今日はにいさまと一緒です。リュカが来たので、お庭で食べるのですよね。ノエルも一緒にお庭で食べます!」
思わず執事を見上げると、彼は頷いた。
「すでに手配済みです」
用意が良いな。リュカが屋敷を訪ねてきた時点で、こうなることがわかっていたのか。
父上もこちらに来て、フードの上から俺の頭を撫でてくる。
「おはようシエル。今朝は少し遅かったな。また夜更かししてたのか?」
「おはようございます父上。先日買ってくださった魔導具の本がとても面白かったので、つい遅くまで読んでしまいました」
「そうか。うーん、シエルは魔導具に関しては、本当に勉強熱心だなぁ。でも夜はちゃんと眠るように。闇属性だから夜の方が動きやすいのはわかるが、俺達と生活時間がズレると、同じ屋敷にいるのにまったく顔を見なくなってしまうからな。ノエルも、シエルと会えなくなるのは嫌だろう?」
「ぜったいヤです! ノエル、にいさまと毎日一緒にあそびたいです!」
ぎゅうぎゅう腰にしがみ付いてくるノエル。俺と手を繋いでいたリュカも、悲しそうに眉を下げた。
「俺も、シエルと会えなくなったら、寂しくて泣いちゃいそうだな。もし俺が来てもずっと寝ているようなら、ベッドに忍び込んで襲っちゃうからね?」
手を持ち上げられ、甲に唇を押し付けられる。妖しく光る蒼い双眸。まだ7歳なのに、可愛いだけではないらしい。
俺が返答に困っていると、父上がコホンッと咳払いした。
「ん、んんっ。リュカ殿下、8年は早いですよ。そのようなことを言っていたら、殿下の魔法勉強時間だけ倍に増やしますけど、良いですか?」
「すみません先生。でも8年後にはシエルを嫁にください」
「せめて貴方が成人してからにしてください」
「えっ、11年も待てませんよ。シエルがどこかの馬の骨に取られたら、どうするんですか!」
「馬の骨って。どこでそんな言葉を覚えてくるんですかね……」
はぁと大きく溜息を吐いて、眉間を押さえる父上。リュカの意思が強すぎて、朝からお疲れになってしまったみたいだ。
「父上、そろそろ朝食に行こうと思います」
「……そうだな。大きくなれるように、ちゃんと食べなさい」
「はい。お心遣い、ありがとうございます」
俺のあとに続いて、リュカやノエルも返事をする。
父上と別れたあと、俺達は庭に出た。噴水と花壇、そして近くにあるガゼボ。普段はベンチが置かれているガゼボだが、今はベンチを退かされ、レジャーシートが敷かれている。その上には薄い円形クッション3つと、大きな弁当箱に水筒。
大人になって国師団に所属すると、遠征することが多く、野宿も増える。そんな時は焚火を囲うので、低めの椅子を使うか、地面に座るからしい。それにいざという時、上品な食事を上品に食っていたら死ぬぞということで、庭で食べる時はだいたいこの形である。元民間人であり、王都魔導師団に所属している、父上からの提案だ。
ノエルは女の子なので、俺達に付き合わなくていいと思うものの、俺達と一緒が良いらしい。それに将来は、騎士になりたいそうだ。俺やリュカは魔力量がとても多いが、ノエルはそれほどではない。しかも聖属性なので、魔法は回復のみだ。正直、兄としては反対したいが……夢を持つのは良いことなので、今のところは何も言わないでおく。
リュカが弁当箱を開けている間に、水筒を開けて、置いてあったカップにスープを注いでいく。ノエルは執事によって、エプロンを付けられていた。せっかくの可愛い服が汚れてしまっては、メイド達が大変だからな。
コップが倒れないよう少し離れたところに置くと、ノエルがニコッと笑顔を向けてくる。
「ありがとうございます、にいさま」
「どういたしまして。リュカのも、ここに置いておくぞ」
「ありがとうシエル。今日はサンドイッチだよ。ノエルはどれから食べたい?」
「えっと……たまごとツナ!」
「了解、たまごからね。はい、落とさないようにね」
「ありがとうリュカ。わぁ、おいしそう!」
紙に包んで下から零れないようにして、ノエルに渡しているリュカ。なんだかんだ妹を気にかけてくれているのに、それでも嫁にするのは、男の俺らしい。どうしてだったか? ええと、確か……。
――……おい俺、そろそろ回復したか? ……あー、まだみてぇだな。
「…………?」
どこからか声が聞こえてきたような気がして、思わず周囲を見渡してしまう。だが俺達と執事以外、この庭にはいない。気のせい、か?
「シエル? どうしたの?」
「いや……なんでもない」
「そう? はいこれ、シエルの。照り焼きサンドね」
「ありがとう。……うん、美味い」
「ふふ、シエルは肉が好きだものね」
「リュカだって好きだろう」
「もちろん好きだよ。シエルとお揃いだ」
柔らかく微笑むリュカが、何故かとても大人びて見えた。
朝食を終えて執事に紅茶を入れてもらったあと、食後の運動にと、リュカと軽く手合わせした。俺は魔術師の道を進むので、父上から杖を持っていても扱える短剣を習っている。だがリュカは騎士の道へ進むので、剣の先生が別にいる。だから戦い方がまったく違うし、学べることも多い。
カン、カンッと木剣で打ち合っていると、ガゼボで見ていたノエルが立ち上がり、こちらにやってきた。
「にいさま、ノエルも戦いたいです!」
「……ノエルには、まだ早いぞ」
「そうだね。まだ危ないんじゃないかな。それなりの握力がないと、剣を振った時に飛んでいっちゃうよ」
俺とリュカで止めると、ノエルはじわりと涙目になった。妹に泣かれると、どうすれば良いかわからなくなるから困る。
「わかった、ノエルこっちに来い。短剣なら、ノエルでも持てるだろ。振る時は俺が補助する」
「シエルは相変わらず、ノエルに甘いなぁ。まぁ、頑張ってお兄ちゃんするシエルも、可愛いけど」
「そういうことは、いちいち指摘するな」
「ふふ、了解」
俺の傍まで寄ってきたノエルに、木の短剣を両手で持たせた。彼女の両手を下から支え、少しずつ持ち上げさせつつ、リュカの方へと一緒に向かう。
ゆっくり両手を下ろし、カンッと1回、リュカの構えている剣に当てた。それだけで嬉しいのか、えへへと微笑んで見上げてくる。
「ありがとうございます、にいさま!」
「ん。もう少し成長すれば、きちんと剣が持てるようになるから、あまり焦らないでくれ。俺が心配してしまう」
「あ……ごめんなさい、にいさま……」
しゅんと落ち込むノエルの頭を、そっと撫でる。すると俯きながらも、嬉しそうに顔を綻ばせた。
だがふと不思議そうな表情になり、首を傾げつつ、また俺を見上げてくる。
「にいさま。にいさまの手、なんだか冷たくなってます」
そう言われてみると、確かに先程よりも、手が冷たい気がした。それにだんだん寒くなってきているような。意識した途端、ふるりと身体が震える。
すぐにリュカが俺の手を掴んできた。眉間に皺を寄せたあと、俺の顔を覗き込み、頬に触れてくる。
「太陽は出てないから、属性のせいじゃないね。……風邪を引いたのかな。シエル、今日は部屋にいようか。ベッドに入って、あったかくして休もう? そこの者、先生に今日の授業は無理だと伝えておいてくれ。それと医術師の手配を」
「畏まりました」
執事は軽く頭を下げると、泣きそうなノエルを抱き上げて、すぐに屋敷の中へ入っていった。俺もリュカに手を繋がれて、そのあとに続いて屋敷へ戻る。そのまま地下の自室まで、一緒に向かった。
ベッドに到着すると、靴を脱がされ、服も脱がされた。全裸にされて布団を被せられ、そのうえ何故か、リュカまで素っ裸になりベッドに入ってくる。上に乗られて、素肌が密着する。
「リュカ? この状態は」
「大丈夫だよシエル。こうすれば寒くないからね。大丈夫、俺がずっと傍にいるよ。だから大丈夫」
裸だとむしろ寒いのではないかと思うのに、不思議なことに、リュカと触れ合っている場所からじんわり熱が伝わってきた。あったかい。少しずつリュカの魔力が、俺に移ってくるような感覚。
胸板や腹を密着させたまま、肩や腕を撫でられ、足もリュカの足と絡められる。ちゅ、ちゅ、首筋にキスされたあとは、額や頬にも触れてきた。そして唇にも。柔らかく、しっとりした感触。
「ん……シエル。もっと深く、ちゅーしたいな。舌、出してくれる?」
「ん。……ん」
擦れた甘い声に促されるまま、舌を出してみると、すぐに舌先が触れ合った。痺れるような気持ち良さに、ふるりと背筋が震える。咥内にリュカの舌が入ってきて、深く舌を絡められ、ぴちゃぴちゃ舐められた。快楽が湧き上がってきて、身体が熱くなる。
「ふ、む……んん、ん……ふぁ……ん」
酔いしれていると、舌が離れていき、緩く唇をはまれた。そして垂れていた涎を拭われる。
いつの間にか閉じていた目を開け、リュカを見上げれば、そこにいたのは7歳の彼ではなかった。大人の、夢に出てきたリュカである。
驚いて見つめると、彼はふわりと柔らかく微笑した。
「どうしたの? 俺の顔に、何か付いてる?」
「……目と鼻と口が付いている」
「ふふ、そうだね。ザガンにも付いてるね」
ザガン。リュカが、夢と同じように俺を呼んでくる。それにこの会話も、夢で俺とリュカがしていたものだ。
いや、どちらが夢なのだろう。もしかして今が、夢なのか? 俺は今、夢を見ているのだろうか。
わからず混乱しているというのに、リュカはあちこちキスしながら、覆い被さっている身体を動かしてくる。下腹部やペニスが擦れ合い、気持ち良さに吐息が漏れた。身体もほかほかしている。
「気持ち良いね、ザガン」
「ん……気持ち、良い」
頷くと、リュカは嬉しそうに笑い、頬にキスしてくる。
擦り合わせているだけなのに、リュカの魔力が、下腹部の中に溜まってきた。光の魔力に浸らされていて、心地良い。それに全身があたたかくなったからか、だんだん眠くなってきた。瞼が重くなってくる。
「……リュカ。少し、眠っていいか?」
「もちろん。安心して休んで。ずっとこうして、抱き締めていてあげるから」
「ん……」
包んでくれるリュカに身を任せて、目を閉じた。
――……まだ回復しねぇのか。もう何日経ってんだ?
眠っているはずなのに、声が聞こえてきた。まるで脳から直接聞こえてくるような……俺自身から響いているような声。いったい誰だろうか。
――このまま起きなかったら、マジで死んじまうかもしれねぇぞ。もしくは植物人間? 勘弁してくれ。
どこかで聞いたことがある気がする。どこだった?
――なぁ、本当にそろそろ起きろよ俺。いい加減、呼びかけてくるアイツの声がうるせぇんだ。俺だって、俺の魂が消えねぇように維持しているのが、精一杯だってのに。必死こいてんのは、テメェだけじゃねぇっての。
ああそうか。この声は――俺だ。
「……聞こえているぞ」
「あ? ああ、ようやく返事が出来るくらいに回復したのか。ハッ、いい夢見れたかよ?」
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