周りが英雄職なのに俺だけが無職の冒険者  ~ 化け物じみた強さを持つ幼馴染たちの裏で俺は最強になるらしい ~

咲良喜玖

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アレスロア VS 連合軍

第12話 アレスロア防衛戦争 ⑥

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 運命の四日目。
 
 南門の城壁にいるナディアは自力で立つまでに回復した。
 隣に立つマーゼンもかろうじて自分の力だけで立てるようになる。

 「ナディア様。ここは死力を尽くします。魔法合戦もします。一日目と二日目と同様のやりとりでいきます。魔導砲は最終手段にしますよ」
 「はい。そうしよう。あたしもいざという時は、限界を超えて魔法を出してみる」
 
 二人の隣にいたユースウッドは。

 「儂はどうする。マーゼン、下に降りた方がいいか」
 
 四日目こそが自分の出番だと思っていた。

 「ユースウッド殿の出番は、下ではありません。敵が城壁に登った時に出撃してください。奴らはおそらく土の階段を使ってこちらに登ってきますから、その時に迎撃です。何本作ってくるかわかりませんが、そのうちの一本はユースウッド殿にお願いしたい。残りをマーカス近接部隊で死守します」
 「わかった。そうしよう。土の階段か。懐かしい戦法を取ってくるな」
 「ええ。彼らは攻城兵器を持っていませんからね。それしか戦法がありません。あとは空からしかありませんね」

 土の階段。
 魔法部隊で土魔法を展開し、敵の城壁前の土を隆起させて兵士たちが登る坂を作るのだ。
 古代から続く戦闘方式である。
 この対策は、同じくして魔法部隊で土魔法を破壊するか。
 近接部隊をそのまま城壁にあげさせないために、その場で肉弾戦へと移行するかである。

 「敵が来ました! 皆さん。ここが正念場です。エルフ魔法部隊。敵の魔法を相殺する方式でいきます。攻撃はいいです。防御のみを考えて、出来るだけ魔力は温存で、敵は絶え間なく攻撃をしてきますから」
 「「「 了解です 」」」

 ここからエルフ魔法部隊は敵の魔法を封殺する動きを見せた。
 敵が火を出すなら。こちらは水を出し。
 敵が風を出すなら。こちらは土で対抗。
 相手の弱点属性に合わせて魔法を行使することで、エルフ魔法部隊が使用する魔力消費を押さえた。
 敵の魔法使い部隊よりも質が良くても数の違いがある。
 やはり量。
 物量というものが重要であることを、アレスロアの仲間たちは痛感したのだ。

 魔法合戦が四日目の序盤。
 いくつもの魔法が飛び交った後。
 敵は土の階段を展開してこちらに迫ってきた。
 敵の魔法部隊は土の階段を三本展開させて魔法合戦をやめた。

 

 「いよいよ。儂らか。いくぞ」
 「「 おおお! 」」

 四日目にして、戦争は近接の戦いに入った。
 アレスロアが完全に町を防衛するためには、階段のラインが三本ではいけない。
 だから、マーゼンから指示が飛ぶ。

 「ルドー。あなたの魔法をお願いします」
 「わかりました。ハリノンさんの部隊の方たち、僕に魔力渡ししてもらってもいいですか」

 ルドーはエルフ部隊の一つ。
 ハリノン部隊から魔力をもらう。
 魔力渡しとは、人に魔力を貸すことであげる事ではない。
 渡した相手の魔力を回復させるのでもなく、その人物の魔力を増幅させるのでもない。
 渡された魔力を連結させて、魔法を扱う力などを強化するのだ。
 だから、魔力の弱いルドーは周りから力を貸してもらえると力を発揮する。
 魔力渡しは力の弱いヒュームならではの戦い方だった。
 古代の五種族戦争の際の技術である。

 「私がやります。古代魔法を皆様にお見せしましょう 奈落の闇アビスセーブル!」

 ルドーの手から大きな暗黒の球が出現。
 暗闇の底を覗くみたいに真っ黒な球を射出。
 魔法からは蠅が羽ばたいたような音が出ていた。
 
 「ルドー! 正面です。三本ある内の真ん中を壊してください」
 「マーゼンさんわかりました。今、壊します」

 奈落の闇アビスセーブルはコントロールするのが難しい。
 魔力が少ない彼がやるには、困難な事なのだ。
 額にある汗がその難しさを物語っていた。

 ルドーの奈落の闇アビスセーブルが、三本ある内の土の階段の土台に衝突。
 大きな音共に土の階段の根元にぽっかりと穴が開いた。
 ただその穴一つでは土の階段は維持されたままだ。
 だから。

 「折り返しの連続です」
 
 奈落の闇アビスセーブルを振り子のようにして、土の階段にぶつける。
 土の階段の根元が消滅に近い形となり、坂道が維持できなくなった。

 ルドーはなんとかして、土の階段一本の破壊に成功した。

 「ふぅ~。これでいいでしょうかね。マーゼンさん」
 「よくやりました。ルドー。では、ユースウッド殿は右の土の階段を止めてください。他の部隊は左の階段です。ユースウッド殿。無理を言います。一人で押さえてください」
 「了解だ。任せろ!」

 戦いの舞台は、二本の土の階段の上となる。


 ◇

 左の土の階段の上にはアレスロアの近接部隊たちが盤石の布陣で待ち構えた。
 マーカス指揮官を軸にサリュー隊長が現場を支える。
 魔人族。
 河童のマーカスは、ルルロアが釣りをした時に釣った男。
 肉ばかりで飽きていたルルロアがラスヴァーン山脈の谷底にある池で、釣りをしていて、その時にたまたま釣ったのがマーカスだ。
 マーカスは人里離れて生活していたので、釣られた時には久しぶりの人に怯えていたが、ルルロアが気さくで話がしやすかったから仲間になるのを承諾した経緯がある。
 
 自分の事を非常に珍しいからと嬉しそうにしていたルルロアを、マーカスは一生忘れない。
 マーカス自体。
 魔人族の中でも妖族と呼ばれる種族。
 大陸きっての珍しい一族な分。
 誰にでも好かれるわけじゃないから、マーカスはルルロアに感謝しているのだ。

 「友が作りしこの町を侵略するとは言語道断。領主様に誓いし我は、ここより敵を食い止めよう。いざ、勝負だ! 連合軍!」

 マーカス得意の見え切りからの指示が飛ぶ。

 「サリュー。盾で進軍を阻め! 我が弓で援護する。敵を侵入させなきゃいいのだ。いくぞ。マーカス部隊よ。こちらは鉄壁の防御と攪乱攻撃を始める」
 「了解です。マーカスさん!」

 サリュー隊長を軸に、兵士らが横一列の三段重ねになって、盾を展開。
 土の階段を封鎖した。
 敵は登って来たとしても、この分厚い盾の部隊を突破しないといけなくなった。
 敵がその盾をこじ開けようとすると。
 もう一度マーカスが叫ぶ。

 「我らは弓だ。皆、構えよ!・・・・今だ! 放て!」

 城壁の上にいる兵士が、左右から矢を斉射。
 盾により進軍が一時止まったジャルバ軍の兵士たちに矢が刺さり始める。
 先頭にいる兵士たちは、アレスロア軍の弓の鋭さに驚き、後ろに下がろうとした。
 だが、下がりたいのに、下がれない。
 後ろから次々と来る味方のせいで、後ろがつまってしまっているからだ。
 
 「まだまだ。耐えよ! 皆。我らは、アレスロアを死守するのだ」
 「おおおおおおおおお」

 マーカスを軸に左は膠着状態となる。

 ◇

 右の戦場。
 ユースウッド・バーバリアンは、一人土の階段の上に立った。
 
 登ってくる先頭部隊数は数十人。
 そこから後ろには何百と控えている部隊が複数だ。
 この人数差。
 一人で戦うには厳しい。
 というか無理であろう。
 だが、この男はドワーフの王。
 ドワーフキングの異名を持つ男だ。
 このような戦場は幾つも経験してきた。
 なにせ、最後のあの戦いのとき、解放軍と戦ったのはこの男ただ一人だったからだ。

 「ガハハハ。懐かしい。まるでナディアたちを逃がした時のようだな。ならば、儂は久方振りの全力を出すか!」

 ハンマーを天に掲げる。

 「全盛期が今に来るとは。まさかの事。ルルによって儂は成長したのだ。人の成長に限界はない。それを我が友が教えてくれたのだ。ここから振り落とされるなよ。小童ども」

 ユースウッドはハンマーを自分の前に持っていき、走り出す。
 
 「重突進の先ハンマーオブスレイ!」

 走り出す音が重低音。 
 ドスドスドスとその音が連合軍の兵の恐怖心を駆り立てた。
 ジャルバ軍の兵士らは、逃げ出したくなっていたが、逃げ出せない。
 こちらも左の戦場と同じであった。
 後ろから走ってくる仲間によって後退が出来ない。
 彼ら連合軍の兵が出来る手は一つしかない。
 猛烈な勢いで走るユースウッドの突進に負けないで前に出る事なのだ。

 逃げるなと。
 先頭の隊長が叫ぶ。
 それに呼応して一部隊が前に出て行った。

 「その心意気やよし。だが、このユースウッドは止まってやらんぞ」
 「ぐあああああああああああ」
 
 連合軍の兵士たちが弾け飛ぶ。
 土の階段で高くなった坂道から、弾き飛ばされ下の地面に落下する。
 後ろから来た兵士たちは足を止めた。

 「かかってこないのか。ならば、こちらからいくぞ。お主らの勝機は儂を倒すことのみだ!」

 ユースウッドは一人。
 右の戦場を食い止めた。


 ◇

 
 左右両方の戦場で敵を抑え込むことに成功したアレスロア。
 ここから一時間、攻撃を食い止め続けて、さらにそこから一時間で行なわれた魔法合戦も食い止める。

 これは、連合軍の攻撃が通じてないわけではない。
 アレスロアの粘りが凄かったのだ。
 連合軍が決して手を抜いていたわけではない。
 アレスロアの面々の素晴らしい采配と連携により、上手くいかなかっただけである。
 だが、連合軍もなかなか考えられた行動を取っていた。
 それは休ませないこと。
 これをテーマに、敵は絶え間ない攻撃を仕掛けて、アレスロア軍を疲弊させていた。
 三日間の疲労。
 そして、四日目の激闘。
 これにより、アレスロア全体が限界を迎えていた。

 右のユースウッド。左のマーカス部隊。
 魔法合戦のエルフ魔法部隊。
 空中戦のローレンとリヴァン。
 城壁で見守るナディアとマーゼン。
 
 戦争四日目の夕方にして、皆に限界が訪れた。
 その瞬間に気付いたナディアは皆を鼓舞した。
 彼女の声は、皆の耳にまで届いたのだが、彼女の言葉が彼らには届かなかった。
 ナディアの懸命な言葉が、頭に入らないくらいに、アレスロアの皆は限界を通り過ぎて疲弊していたのだ。

 諦めていきそうになる仲間たち。
 落ちていく太陽と共に心も落ちる。
 夕闇から暗闇へと、時も落ちていった・・・・。
 皆の手も足も止まりかけたその時。
 天から声が聞こえてきた。

 それは、希望の声。
 絶望の淵から、一人一人の心を救いあげる。
 彼らの絶対の主からの声だった。

 「おらおら。何をこんなところで諦めてんだ。皆」

 仲間たちは、空にいる希望を見上げる。

 「あんたらはオレが鍛えたんだぜ。こんなイージー場面で、気持ちが折れるようには、指導してねえぞ! 大丈夫大丈夫。ほらいくぞ。オレが来たから、こっから、いっちょ。かましてやろうぜ!」

 アレスロアの希望の星ルルロアは帰ってきていた。
 本当の反撃の時は、ここからだった。
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