エクリプス 〜砂海の章〜

nanaさん

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第二節

繁栄の街 イレイア

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「さて 邪魔者もいなくなった事だし イレイアへまでレッツゴー!!」

私の後ろにミラちゃん 荷台に荷物とリーディちゃんが居ることを確認して

僕はバイクを動かし始めた







「見えてきたね」

デザリアとはまた違う強固そうな門

「あれが繁栄の街 イレイア  私が育ち今までずっと居た場所です」

「え、つまり今日の外出が初めて外に出たってこと?」

「はい」

「いやいやいや!?危なすぎるでしょ!?」

「...たしかに...」

「本当に気をつけなよ~」

なんか世間知らず...に近い感じがする

なので僕とミラちゃんで知ってる範囲で教えてあげないとね!




「そうなんだ...」

リーディちゃんに色々なことを教えていくうちに 異常なくらいリーディちゃんが外について知らないことに僕達は気づいた


まるでわざと教えられなかったみたい

「...奇妙だねぇ」

「? 何が?」

「いや、何でもないよ 気にしないで」

そう呟いた後に 丁度 門の前に着く

「おお...」

ズズズ...と音を立てて開く門の迫力は凄かった

「これが...繁栄の街...イレイア」

「..レイン 行くよ」

「あ、ごめんごめん それじゃあレッツゴー!!」


門の中に入ると 門はまた大きな音を立てて閉まった

「それじゃあ僕とミラちゃんは身分証明してくるからリーディちゃんとはここでお別れかな?」

「そうだね..あ、私の家 宿屋やってるから是非来てね!精霊の宿り木 ってとこだから!」

「じゃあ後で宿を取りにそっちに行くね!また後で!!」




その後は 門番の人に身分証明書である探索者ギルドカードを見せてすんなり入る

これが銀級とかだともう少し掛るらしいが金級はそれほど信頼されてるんだろう


その後は早速リーディちゃんの居る精霊の宿り木 という宿屋に向かう




「...ねぇ ミラちゃん」

「...何?」

「あれで合ってるんだよね..?」

目の前にあるのは上品な雰囲気を出している綺麗な大きい建物

「合ってる 看板もあるよ」

「...僕達もしかして良い所のお嬢さん助けちゃった感じ..?」





早速 中に入ると 迎えてくれたのはリーディちゃん

「あ、レイン!!ミラ!!」

「さっきぶり~」

「来てくれたんだね!」

「まさかこんな上品な所とは思わなかったよ...」

「雰囲気だけでもう心地よい」

どうやらミラちゃんは此処がお気に召したらしい

少し雑談をしてるとリーディちゃんの両親と思われる人が来た

「貴方がリーディの言ってた..ミラさんとレインさん?」

「はい!」

「まずはお礼を言わせてくれ 娘の命を救ってくれてありがとう」

「いえいえ、当然の事をしたまでです」

「私達から誠意を込めた精一杯のお礼としてこの街に滞在してる期間中は是非ここに泊まってくれ 宿代は取らないから」

「良いんですか!?」

「勿論だ 」

「では遠慮なくー!」


その後は少し雑談をした後 リーディちゃんに連れられ部屋に案内される

「此処が...」

「..豪華」

「それじゃあごゆっくり~!食事は食堂に行けば深夜でなければ食べれるからね~」

「はーい!ありがとね!リーディちゃんも手伝い頑張って!!」

リーディちゃんがお手伝いに戻った後 僕達は今後について話し合う

「まずは遺跡に入る方法を探さないとね...」

「遺跡はここから見える...この街の支配者である者が住んでいる城のような場所の地下にある 中に入るのは現時点だと至難の業」

「そうだねぇ...何かしら考えないと」

遺跡に観光に行ける ってのが前まであったらしいけど今はもう無いみたい

「方法は...力技か 何かしら繋がりを作るか くらい...」

「...また考えよう まだ来たばかりだし幸い時間は少なくない」

「そうだね~ 今日はとりあえずこの街を回ろっかぁ」




荷物を置いて最低限の護身用の武器を持ち 街に出る

「いやぁ..それにしても...」

色んな種族の人が居るなぁ

エルフやダークエルフは勿論 獣人やヒューマンが道を歩いている

獣人には色んな種類が居るみたいで耳や尻尾の形が違かったり そもそも見た目自体が異なってたりした

でも共通して僕が思ったのはただ1つ!

そう それは尻尾や耳を触りたいこと!!

だけどミラちゃんに止められちゃったので出来ない...後でリーディちゃんにお願いしよう

そんなこんなで飲食店や装飾が売ってる店とかを回っていく

最後は途中にあったカフェで落ち着く事にした

「それじゃあ何か頼もっか」

僕はお試しで珈琲

ミラちゃんはミルクティーを頼んだみたいだ

「..珈琲大丈夫?」

「多分いける!これで珈琲が飲めれば憧れの大人に近づくかも!」

「...苦かったらここに入ってる砂糖を入れてね」

「多分そんなことないと思うけどありがとね!」



そうして珈琲とミルクティーが来る

「おお...」

「それじゃあ飲もう」

ミラちゃんは優雅にミルクティーを飲み始めたので僕もおじさんに教えて貰った飲み方を思い出しながら飲む


すると口に広がるのは濃厚な苦味

「うへぇ...」

「ほらやっぱり..」

珈琲に角砂糖を何個か入れて飲むと今度は大丈夫だった

「まだ大人にはなれないかぁ...」

「..レインにはまだ大人にならないで欲しいな」

「えー」

ミラちゃんがそう言うなら仕方ないかぁ

その時 僕は気づかなかった

ミラちゃんの視線の先のものを

その視線の先のものが僕達に対して非常に興味を持っていたこと


それが後の大きな事件に繋がるきっかけになるとは当時の僕は思いもしなかった


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