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nanaさん

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2章 異世界

大精霊の本気

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「どうした?さっきはあんなに生き生きとしてたのによぉ!」

ボスとプレイヤーの立ち位置が変わるとかいう前代未聞の状態になっているがまぁ良い

黒いレーザーを指先から放ちまくり大精霊へと攻撃をしていく

『くっ...』

「これがお前見てぇな高次元な存在に通用することが分かったのは良い収穫だ それだけは礼を言うぜ! んじゃさっさと死にな!」

『そう簡単に死んでたまるか..!』

大精霊の攻撃が激しくなっていくがその攻撃は黒い光で簡単に相殺...というより一方的にかき消している

『くっ...やはり虚空の力の一端は強力すぎる..!!』

ん?虚空の力? まぁなんにせよボス...しかも大精霊の攻撃を一方的にかき消せるなんておかしい そんな如何にも強力そうな名前がついててもおかしくない というか一端って言ってたよな?今

「一端..ねぇ」

これでもまだ一端らしい 怖いわ


『あまり使いたくなかったが...見せてやろう ..俺の真の姿を!!』

お、第3形態と言ったところか...多分最初に見せたのは此奴を封印した人なんだろうな

「...人..いや悪魔ってとこか?」

黒い翼に黒い角 そして人型だがその顔は凶悪

鋭い牙に憎悪を強く感じさせる視線 殺意に染った瞳

「まさに悪魔って感じだな」

『....』

どうやらもう向こうは話す気はないらしい

「んじゃ...最終決戦といこうか」

そう言った瞬間 大精霊の姿が消えた

「ッ!?」

一瞬鋭利な爪が見えたので何とか防ぐ

「くっ...ひでぇ力だ...!!」

そのまま受け流し 空いた背中に槌を振るうが

「居ねぇ!」

その瞬間にはもう別の所に移動している

大振りになる槌は相性が悪すぎる

「ちっ...」

月蝕の大剣 双剣 両剣

この3つじゃ相性が悪い

双剣はいけそうだが奴の攻撃を受け止められる気がしない

「...あまり使いたくは無いが...」

戦闘にまだ出したことが無い武器がもう1つある

名称不明の太刀だ

月のように白い光を放つあの刀

扱えるかは分からないが可能性はある


だがまずは取り出すチャンスを見つけなければ

攻撃を当てようとしても当てる前に別のところから此奴は攻撃してくる

なら予測するしかない

奴が移動しそうな場所に黒閃や黒波を撃ち行動範囲を狭め そこに槌を振るうが

「なっ..!?」

何度も繰り返してると流石に対応された

盲点すぎた

槌を掴まれそのまま地面に吹き飛ばされる

ズガァァァァァァン!!!!


大きな音と土煙を出しながら俺は地面に叩きつけられる

「くっ...」

奴は上に居る

どうやら何かを準備してるらしい

「対応しねぇと...って槌が..!?」

先程奴に掴まれたからか根元から砕け散ってしまった

「..むしろここまでよく耐えた ありがとう...それじゃあ次の出番はお前だ」

インベントリから太刀を取り出す

そして鞘を背中に掛け刀身を顕にする

「...頼むぞ これがお前の初陣だ そしてお前みたいな名刀には相応しい相手だろう」

何故か分からないがこの太刀には まるで人に話しかけるようにしてしまう

彼奴の方を見ると

「...禍々しいものを用意してんな」

赤黒い稲妻が走る魔法陣を準備していた

「行くぞ...集中しろ..」

刀を構え 居合の体制に入る

音を聞け

奴が動く音 稲妻の音 魔力が動く音






「...今だ!」

眼を開き抜刀する

「はあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

それは赤黒い光線を真横に断ち その斬撃は奴に届く

だがそれは奴に届く前に避けられてしまった

「くっ..やっぱりか...」

そう呟いた瞬間

「...は?」

空を覆っていた雲が割れた

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