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天長節の奇跡
天長節の奇跡☆後半
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「やっと、つかまえた…」
捕まえたかと思えば、風に煽られて、手紙を手放しを繰り返してやっとの思いで胸に抱きしめ、ほっと一息はくと、周りは見たことのない場所だった。
木々に囲まれた塀の内側にいつの間にか来てしまっていた。
「…ここ…どこ?」
逃げた手紙を探すことに夢中になりすぎて迷子になってしまった。
人がいっぱいいた参賀とは違い人気がない。
まわりはなぜだか空を貫くようなビルではなく空を覆いかぶさる森のなかだった。
季節は涙をためて、とにかく明るく輝く森の出口だろうところに出ると、神社やお寺のような古い作りの建物が広がる場所に出た。
しかも、パパ上がいつも着ている真っ白い直衣を来ている大人が建物の中に居るのが見えた。
「ここは、もしかして…」
季節は直感で、パパ上とにーにーがお仕事してるところかな?と思うと落ち着いた。
また風がびゅうと吹いた。
今度は飛ばされないように手紙を胸に抱えると、
「いま陛下にお手紙わたすことできるかも!」
そう思うと、直感で建物内を歩き出した。
そんな子供を目に止めた瑠香は、不振に思い晴房にテレパシーを送った。
(害は無いとは思うが……それよりも…今年の菊へのプレゼント何にしよう…)
とそちらを考えるほうが忙しい瑠香だった。
とにかく直感でドンドン宮中の奥に入っていくと、
とんっ!
と何かにぶつかった。
「きゃ!」
「にゃっ!」
季節は人の足にぶつかって尻もちをつく。
角から曲がってきた女の人にぶつかって転んだが、素早く起き上がり、
「ごめんなさい、だいじょうぶ?」
季節から謝り心配する。
「だいじょうぶよ。きみも大丈夫?
ってどうしてこんなところに…」
法子はしゃがんで季節を見つめて首を傾げる。
見覚えがある…
「もしかして、李流の弟…くん?」
スマホをいじらせてもらっていた時家族の写真をみた。
晴房にも似てるけど、くせっ毛以外は李流に似てて笑ったことを思い出して切なくなる。
「もしかして、法子ないしんのう、でんかですか?」
四歳の季節は言葉たどたどしくもそう確認しながら無意識にかしこまった。
季節も長兄の李流が法子の写真を見せてくれたので覚えている。
「あ、あにが粗相をして、も、もうしわけありまてん!だからきらわないでください!」
と自然に畏まる幼い季節の様子は可愛い。
「嫌わないよ?今でも大好きよ。」
と言って頭を撫でる。
そして自然に微笑み合う。
「法子、どうした?」
父の中務の宮が法子に声をかける。
季節が出たところは陰陽寮でさらに大きな建物は中務の宮のお住いでもあった。
現世や不思議な超常現象のすべての事柄を精査して陛下にお伝えする事を任されている。
そして、法子内親王のお父上で今日は公務のお土産があるということで法子は呼ばれていた。
そこで、季節とぶつかってしまったという事だった。
「この子、李流の弟の季節くんなのですけど…なぜだか迷子にになってるみたいでこんな所まで入り込んでしまったらしいのです」
「ふーん…そうか…」
と言って、中務の宮は季節の背後にいる守護霊を見て微笑んだ。
(この子の守護霊はハルの舅で李流くんの祖父か。面白い)
と、そこまでの力を持った中務の宮はひとりで微笑んでしゃがんで季節とお話をする。
「なにしに、どうして、ここまできたんだい?用がないのにここまで来たら警察につかまっちゃうよ?」
と脅してみた。
「父様!意地悪はだめ!」
法子に窘められるのも計算の内。
「こ、これ!へいかに渡したくて!」
季節は手紙を中務の宮に差し出した。
それを中務の宮は確認すると微笑む。
「じゃあ、今回は特別だよ?それとみんなにはこのことは内緒だよ?できる?」
「はいっ!」
と、良い返事をした。
晴房は陛下の護衛で後に控えながら、ソワソワしていた。
いつもは堂々としているのにだ。不思議に思われた祝皇陛下は、晴房に振り向き、
「どうかしたのかい?」
「いえ、お気に止めていただく事ではないのですが…わが子が迷子になったのと不審者が宮中に入り込んだという連絡を受けまして…」
今日は特別な日でもあり、反日和勢力が毎年変な呪物を送り付けてくる。
なのでピリピリと力を張り巡らせている。
だが入り込んだものを特定できなかった。
特殊能力をもったテロリストかもしれないと思うとわが子の心配もあるが陛下を一番に心配りしなくてはと身を引き締める。
「私がそばに仕えているので、安心なさってください」
陛下は微笑んで頷く。
「陛下、中務の宮殿下からお伝えしたいことがあるらしく…」
侍従がそう言ったのを頷いて中務の宮と法子と恐れ多くも手を繋いだ季節が現れた。
意外な訪問者に
「ほう…」と一言もらされた。
その以外な訪問者は晴房の息子だった。
「季節!」
「パパ上!」
父親がいてほっと緊張がとけ、泣きだしそうになるけれど、守護霊が涙を流させないように気を引き締めさせたのを中務の宮は見て微笑む。
父の晴房に抱きつくよりも陛下を頬を赤らめて見つめて、
「へ、へいかおたんじょうびおめでとうございます」
まずはぺこりと頭を下げる。
「今日はへいかに、お手紙わたしにきたのです。」
「それはありがとう」
と言って隣に寄り添う皇后陛下と顔を見合わせてほほ笑む。
「おおそれおおくもこれ!おうけとりくださいっ!」
精一杯の思いを声に出して手紙を差し出した。
そして、中見をご覧になる。
そこにはカラフルなクレヨンで書かれた家族の絵とそれを見守る陛下の絵が描かれていて、四歳児の割には上手く才能があると思わせる。
『へいかたんじょうびおめでとうございます』
と精一杯心を込めて描いた事が伝わる。
「ありがとう。こんな嬉しい誕生日は祝皇になってはじめてだよ」
そう仰り季節の頭を撫でられた。
四歳にしてはしっかりとしていて意思が強くて皆感心した。
「ふふ。やはり親子ですわね。小さい頃の晴房そっくりですよ」
と、皇后陛下は晴房に語りかけたのだった。
希望を叶えた季節は晴房に桜庭の家族が待つ待機場所に送られた。
心配した母に抱きしめられて、兄姉たちに、やはり怒られてしまった。
「季節は凄いぞ。陛下にお褒めのお言葉を賜ったぞ」
「ほんと?季節?」
「ないしょにしろって言われてるからいわない」
中務の宮との約束を守るつもりだが晴房は約束をしてないので大いにわが子の冒険譚を盛って家族に自慢したのだった。
「にーにー。これ法子さまから」
手紙を持ってきた季節に手紙を李流に渡して欲しいと頼まれて李流に渡した。
「恋しくて思いは遠く
見えにくく鵲の使者
こころ伝わる」
【恋しく思う李流は遠くで見えにくかったけれど、鵲(季節)が来てくれて思いが伝わったわ。】
という意味だと察した。
「季節は大物になるね」
と言って頭を撫でる。
「ぼくね。にーにーと一緒に陛下をお守りしたいよ」
「楓もにーにーと仕事したい!」
「二人と一緒に仕事できる日をたのしみにしてるよ」
三人兄弟は指切りをして、陛下を守る仕事を志すことを約束するのだった。
捕まえたかと思えば、風に煽られて、手紙を手放しを繰り返してやっとの思いで胸に抱きしめ、ほっと一息はくと、周りは見たことのない場所だった。
木々に囲まれた塀の内側にいつの間にか来てしまっていた。
「…ここ…どこ?」
逃げた手紙を探すことに夢中になりすぎて迷子になってしまった。
人がいっぱいいた参賀とは違い人気がない。
まわりはなぜだか空を貫くようなビルではなく空を覆いかぶさる森のなかだった。
季節は涙をためて、とにかく明るく輝く森の出口だろうところに出ると、神社やお寺のような古い作りの建物が広がる場所に出た。
しかも、パパ上がいつも着ている真っ白い直衣を来ている大人が建物の中に居るのが見えた。
「ここは、もしかして…」
季節は直感で、パパ上とにーにーがお仕事してるところかな?と思うと落ち着いた。
また風がびゅうと吹いた。
今度は飛ばされないように手紙を胸に抱えると、
「いま陛下にお手紙わたすことできるかも!」
そう思うと、直感で建物内を歩き出した。
そんな子供を目に止めた瑠香は、不振に思い晴房にテレパシーを送った。
(害は無いとは思うが……それよりも…今年の菊へのプレゼント何にしよう…)
とそちらを考えるほうが忙しい瑠香だった。
とにかく直感でドンドン宮中の奥に入っていくと、
とんっ!
と何かにぶつかった。
「きゃ!」
「にゃっ!」
季節は人の足にぶつかって尻もちをつく。
角から曲がってきた女の人にぶつかって転んだが、素早く起き上がり、
「ごめんなさい、だいじょうぶ?」
季節から謝り心配する。
「だいじょうぶよ。きみも大丈夫?
ってどうしてこんなところに…」
法子はしゃがんで季節を見つめて首を傾げる。
見覚えがある…
「もしかして、李流の弟…くん?」
スマホをいじらせてもらっていた時家族の写真をみた。
晴房にも似てるけど、くせっ毛以外は李流に似てて笑ったことを思い出して切なくなる。
「もしかして、法子ないしんのう、でんかですか?」
四歳の季節は言葉たどたどしくもそう確認しながら無意識にかしこまった。
季節も長兄の李流が法子の写真を見せてくれたので覚えている。
「あ、あにが粗相をして、も、もうしわけありまてん!だからきらわないでください!」
と自然に畏まる幼い季節の様子は可愛い。
「嫌わないよ?今でも大好きよ。」
と言って頭を撫でる。
そして自然に微笑み合う。
「法子、どうした?」
父の中務の宮が法子に声をかける。
季節が出たところは陰陽寮でさらに大きな建物は中務の宮のお住いでもあった。
現世や不思議な超常現象のすべての事柄を精査して陛下にお伝えする事を任されている。
そして、法子内親王のお父上で今日は公務のお土産があるということで法子は呼ばれていた。
そこで、季節とぶつかってしまったという事だった。
「この子、李流の弟の季節くんなのですけど…なぜだか迷子にになってるみたいでこんな所まで入り込んでしまったらしいのです」
「ふーん…そうか…」
と言って、中務の宮は季節の背後にいる守護霊を見て微笑んだ。
(この子の守護霊はハルの舅で李流くんの祖父か。面白い)
と、そこまでの力を持った中務の宮はひとりで微笑んでしゃがんで季節とお話をする。
「なにしに、どうして、ここまできたんだい?用がないのにここまで来たら警察につかまっちゃうよ?」
と脅してみた。
「父様!意地悪はだめ!」
法子に窘められるのも計算の内。
「こ、これ!へいかに渡したくて!」
季節は手紙を中務の宮に差し出した。
それを中務の宮は確認すると微笑む。
「じゃあ、今回は特別だよ?それとみんなにはこのことは内緒だよ?できる?」
「はいっ!」
と、良い返事をした。
晴房は陛下の護衛で後に控えながら、ソワソワしていた。
いつもは堂々としているのにだ。不思議に思われた祝皇陛下は、晴房に振り向き、
「どうかしたのかい?」
「いえ、お気に止めていただく事ではないのですが…わが子が迷子になったのと不審者が宮中に入り込んだという連絡を受けまして…」
今日は特別な日でもあり、反日和勢力が毎年変な呪物を送り付けてくる。
なのでピリピリと力を張り巡らせている。
だが入り込んだものを特定できなかった。
特殊能力をもったテロリストかもしれないと思うとわが子の心配もあるが陛下を一番に心配りしなくてはと身を引き締める。
「私がそばに仕えているので、安心なさってください」
陛下は微笑んで頷く。
「陛下、中務の宮殿下からお伝えしたいことがあるらしく…」
侍従がそう言ったのを頷いて中務の宮と法子と恐れ多くも手を繋いだ季節が現れた。
意外な訪問者に
「ほう…」と一言もらされた。
その以外な訪問者は晴房の息子だった。
「季節!」
「パパ上!」
父親がいてほっと緊張がとけ、泣きだしそうになるけれど、守護霊が涙を流させないように気を引き締めさせたのを中務の宮は見て微笑む。
父の晴房に抱きつくよりも陛下を頬を赤らめて見つめて、
「へ、へいかおたんじょうびおめでとうございます」
まずはぺこりと頭を下げる。
「今日はへいかに、お手紙わたしにきたのです。」
「それはありがとう」
と言って隣に寄り添う皇后陛下と顔を見合わせてほほ笑む。
「おおそれおおくもこれ!おうけとりくださいっ!」
精一杯の思いを声に出して手紙を差し出した。
そして、中見をご覧になる。
そこにはカラフルなクレヨンで書かれた家族の絵とそれを見守る陛下の絵が描かれていて、四歳児の割には上手く才能があると思わせる。
『へいかたんじょうびおめでとうございます』
と精一杯心を込めて描いた事が伝わる。
「ありがとう。こんな嬉しい誕生日は祝皇になってはじめてだよ」
そう仰り季節の頭を撫でられた。
四歳にしてはしっかりとしていて意思が強くて皆感心した。
「ふふ。やはり親子ですわね。小さい頃の晴房そっくりですよ」
と、皇后陛下は晴房に語りかけたのだった。
希望を叶えた季節は晴房に桜庭の家族が待つ待機場所に送られた。
心配した母に抱きしめられて、兄姉たちに、やはり怒られてしまった。
「季節は凄いぞ。陛下にお褒めのお言葉を賜ったぞ」
「ほんと?季節?」
「ないしょにしろって言われてるからいわない」
中務の宮との約束を守るつもりだが晴房は約束をしてないので大いにわが子の冒険譚を盛って家族に自慢したのだった。
「にーにー。これ法子さまから」
手紙を持ってきた季節に手紙を李流に渡して欲しいと頼まれて李流に渡した。
「恋しくて思いは遠く
見えにくく鵲の使者
こころ伝わる」
【恋しく思う李流は遠くで見えにくかったけれど、鵲(季節)が来てくれて思いが伝わったわ。】
という意味だと察した。
「季節は大物になるね」
と言って頭を撫でる。
「ぼくね。にーにーと一緒に陛下をお守りしたいよ」
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