16 / 81
結婚指輪喪失事件
13☆消え残るもの☆エンド
しおりを挟む
「あーあー子供すらも、中に入れないイチャイチャぶりが始まったな。」
呆れた薫はため息を吐いた。
イチャイチャぶりがやばい。
見てていいものなのか戸惑うし、正直見たくない。恥ずかしい…
「熱愛夫婦ってあんなにラブラブなんだな…」
母の雪と晴房は、人前であんなに熱烈さをアピールしてない。
いや、見てないだけ、見たくないだけかもしれないけど……
自分も法子様と夫婦になったらあのように強い絆で結ばれて、円満になりたいな……
「やっぱ、あこがれちゃうよ。瑠香様に…」
と、つい呟いた。
「まぁな。真実の愛の見本みたいなもんだよな」
薫は苦笑して、
「事件解決したんだから、早く目覚めたいぜ!」
むつみ愛の甘い声を聞くといたたまれなくて早く目覚めたい……
薫はハッと思いつき、
「李流、ごめん!」
といい、李流の、腹に拳を入れたら目がさめた。
現実にも腹に拳を入れられていた。
☆
よく眠って、目覚めた瑠香は機嫌が良かった。
あんなに悶々としていた陰陽寮が、清々しい春の陽気だ。
いつもは忘れてしまう葛葉子の逢瀬の夢を覚えていた事も嬉しいようだ。
「夢って便利だよな。」
と、薫は父親の様子に苦笑して呟いた。
「でも現実では何もできない何もなってないならば虚しいだけじゃないか?」
李流は夢は所詮、幻だと思っている。
李流は夢よりも、志を大切にしている。
「夢を見るより志を高く!そして、志しを現実のものとしたら維持しろ」
それは祖父からの教えでもあった。
志はなりたい自分のために切磋琢磨している目標に現実に進んでいくことだ。
夢はフラフラして、現実で叶えられるようなものじゃないと教えられた。
夢は幻想でもある。
それは寝る夢も同じ。
今回は幻である夢を叶えたい強い願いが事件をひき起こしてしまった。
未来を見て先に進むことのできない夢……希望、望み願望…
それらを叶えたい叶えることが夢?
夢ってなんだろう?望みは必要なものだけど…夢と願望は同じ?と哲学的なことを考え込む若い李流に、瑠香は苦笑して、
「夢は幻でも現実でも魂がそれを求め願い叶えば癒やされる素晴らしいことなんだよ。」
考えこむ真面目な李流の頭を優しくなでて、
「だから、李流くんの力は素晴らしいものなんだよ。」
憧れの瑠香に褒められると嬉しくなる。
「ウーン……なかなか、理解するのは難しいですけど。そう言ってもらえると嬉しいです」
「そういう、頑固で素直なところすきだぜ!」
ニカっ!と薫は笑った。
薫も素直でいい息子だよと瑠香はテレパシーで伝えた。
そして、瑠香の左薬指には結婚指輪をちゃんと指にはめて仕事をする。
葛葉子とともに仕事をしている感じがして、どうしょうもない悲しさや切なさが和らぎ落ち着いたのだった。
☆
鷹島絢子は後に入院していた先で恋人ができて、結婚する予定らしい。さらに葛葉子の縁結びは子供ができるおまけ付きだ。
今度こそしあわせな家庭を作れることだろう。
「で、ハル様指輪、どうしましたか?」
ぎくっ!と肩を震わせた。
この頃、晴房は指輪を自慢しない。
あんなに自慢してたくせに、ピタリと何も言わない。
不審に思って指を見ると指輪をしてなかった。
「ど、どこかに、消えてしまったのだ!ユー、ユーレイの仕業かもしれぬ!お願いだ!
見つけ出してくれえええぇぇ!」
と、本気で焦って涙目だった。
「……何でもユーレイのせいってひどくないですか?」
李流はあきれて苦笑した。
結局ベッドの下に指輪が、落ちてたのを雪が拾って事なきを得たのだった。
呆れた薫はため息を吐いた。
イチャイチャぶりがやばい。
見てていいものなのか戸惑うし、正直見たくない。恥ずかしい…
「熱愛夫婦ってあんなにラブラブなんだな…」
母の雪と晴房は、人前であんなに熱烈さをアピールしてない。
いや、見てないだけ、見たくないだけかもしれないけど……
自分も法子様と夫婦になったらあのように強い絆で結ばれて、円満になりたいな……
「やっぱ、あこがれちゃうよ。瑠香様に…」
と、つい呟いた。
「まぁな。真実の愛の見本みたいなもんだよな」
薫は苦笑して、
「事件解決したんだから、早く目覚めたいぜ!」
むつみ愛の甘い声を聞くといたたまれなくて早く目覚めたい……
薫はハッと思いつき、
「李流、ごめん!」
といい、李流の、腹に拳を入れたら目がさめた。
現実にも腹に拳を入れられていた。
☆
よく眠って、目覚めた瑠香は機嫌が良かった。
あんなに悶々としていた陰陽寮が、清々しい春の陽気だ。
いつもは忘れてしまう葛葉子の逢瀬の夢を覚えていた事も嬉しいようだ。
「夢って便利だよな。」
と、薫は父親の様子に苦笑して呟いた。
「でも現実では何もできない何もなってないならば虚しいだけじゃないか?」
李流は夢は所詮、幻だと思っている。
李流は夢よりも、志を大切にしている。
「夢を見るより志を高く!そして、志しを現実のものとしたら維持しろ」
それは祖父からの教えでもあった。
志はなりたい自分のために切磋琢磨している目標に現実に進んでいくことだ。
夢はフラフラして、現実で叶えられるようなものじゃないと教えられた。
夢は幻想でもある。
それは寝る夢も同じ。
今回は幻である夢を叶えたい強い願いが事件をひき起こしてしまった。
未来を見て先に進むことのできない夢……希望、望み願望…
それらを叶えたい叶えることが夢?
夢ってなんだろう?望みは必要なものだけど…夢と願望は同じ?と哲学的なことを考え込む若い李流に、瑠香は苦笑して、
「夢は幻でも現実でも魂がそれを求め願い叶えば癒やされる素晴らしいことなんだよ。」
考えこむ真面目な李流の頭を優しくなでて、
「だから、李流くんの力は素晴らしいものなんだよ。」
憧れの瑠香に褒められると嬉しくなる。
「ウーン……なかなか、理解するのは難しいですけど。そう言ってもらえると嬉しいです」
「そういう、頑固で素直なところすきだぜ!」
ニカっ!と薫は笑った。
薫も素直でいい息子だよと瑠香はテレパシーで伝えた。
そして、瑠香の左薬指には結婚指輪をちゃんと指にはめて仕事をする。
葛葉子とともに仕事をしている感じがして、どうしょうもない悲しさや切なさが和らぎ落ち着いたのだった。
☆
鷹島絢子は後に入院していた先で恋人ができて、結婚する予定らしい。さらに葛葉子の縁結びは子供ができるおまけ付きだ。
今度こそしあわせな家庭を作れることだろう。
「で、ハル様指輪、どうしましたか?」
ぎくっ!と肩を震わせた。
この頃、晴房は指輪を自慢しない。
あんなに自慢してたくせに、ピタリと何も言わない。
不審に思って指を見ると指輪をしてなかった。
「ど、どこかに、消えてしまったのだ!ユー、ユーレイの仕業かもしれぬ!お願いだ!
見つけ出してくれえええぇぇ!」
と、本気で焦って涙目だった。
「……何でもユーレイのせいってひどくないですか?」
李流はあきれて苦笑した。
結局ベッドの下に指輪が、落ちてたのを雪が拾って事なきを得たのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
9
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる