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運命と宿命の縁
4★法子と夢の中
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皇居には陛下がいらっしゃるけれど、ぐうぜん会うという事は全くない。
皇居内裏の陰陽寮から離れていて仕事とプライベートは守られている。
「私」がない、陛下への配慮だ。
そして、内裏の職員(特に陰陽寮)は特殊な潜在能力を持つものが多くて、テレパシーやら、物を引き寄せる力とか、とにかく、世の中に出たら大騒ぎになる人達が多く、誰も不思議とは思わない、むしろ何の超能力も無い李流が珍しいくらいだった。
その中の長はハル様だ。
ハル様曰く、
「陛下はとにかく最強だぞ。さすが神の子孫であられる!」
李流も自分の事は言えないが陛下の事をお話になる時、ハル様は酔心しきっている。
ハル様の部下の人たちもそんな感じで、陛下をお守りする心を一つに仕事に励んでいる。
ともかく、超能力を持つ人たちに囲まれているせいか、夢が遠く衣勢にいらっしゃる法子様とつながる現象が起きた。
虹色に輝く雲の上の宮殿をただ歩いている夢だった。
周りの美しさに、あの世の入口にいるのかも知れないと思った。
歩く道は現の皇居と同じで知っている道に思えた。
歩いていると、懐かしい秘密の通路に来ていた。
そこで、体育座りをしてうづくまっている少女を見つけた。
巫女姿の少女は、こちらに気づくと、笑顔全開で両手を広げ駆け寄ってきた。
「李流!」
「法子様!」
夢の中なので理性が無いのか不思議とも思わず恐れ多くもお互い抱きしめ合う。
「夢で会えるなんてなんて光栄なのでしょう!」
「私もじゃ!夢の中で李流に逢えるなんて神の思うべしじゃなっ!」
顔を合わせて微笑み合う。
ほんとに幸せだ。
お互いに恋していた。
夢の中なら何故か恥ずかしくもなく、お互いに抱擁する。
「ところで、どうしてここに?なにがお辛いことでもあったのですか?」
法子が体育座りしてる姿はどこか泣いてるようにも見えたから心配してしまう。
「寂しいと思ったのだ……母様父様にも会えなくて修行は辛いし、そう思いながら寝てしまったら、李流が来てくれた。嬉しいぞ!ずっと夢の中にいたい……」
「法子様……たとえ、この身は現実ではそばにいられませんが、将来あなたを一生お守り致します。
それまでお互い修行に励みましょう」
「李流も修行しているのか?」
「ええ、晴房様の元で修行中です。」
「そうかハルの元にいるのか、なら宮中に帰ったら、いつもより側にいられるな。頑張るぞ!」
法子の元気を出すポーズなのか拳を突き上げて 声を張り上げた。
なぜだか李流も勇気をもらう。
「ここにいたのか、法子。李流君まで……」
背後から尊き方の声が聞こえて振り返ると
「祝皇陛下!?」
ガバッと布団を蹴りあげて身を正すが、気が付けば、自分の部屋だった。
あまりのびっくりさに現実にもどってしまった。
さすがの夢の中でも陛下への忠義は忘れない。
十二時だ。
自分の部屋と行っても几帳で晴房の部屋と隔ててあるだけだが、そっと几帳の布を開けて晴房をのぞき見すると、晴房はいない。
仕事を終わらせると何時もの狩衣を脱ぎ捨てて、夜を徘徊するのがハル様のプライベートだと思っていたが、最近になってのことらしい。
一体どこでなにをしてるのやら……
そう思いながら、いつも忙しさに頭と体を酷使している李流は布団に潜ると再び夢の中より深い眠りについてしまった。
皇居内裏の陰陽寮から離れていて仕事とプライベートは守られている。
「私」がない、陛下への配慮だ。
そして、内裏の職員(特に陰陽寮)は特殊な潜在能力を持つものが多くて、テレパシーやら、物を引き寄せる力とか、とにかく、世の中に出たら大騒ぎになる人達が多く、誰も不思議とは思わない、むしろ何の超能力も無い李流が珍しいくらいだった。
その中の長はハル様だ。
ハル様曰く、
「陛下はとにかく最強だぞ。さすが神の子孫であられる!」
李流も自分の事は言えないが陛下の事をお話になる時、ハル様は酔心しきっている。
ハル様の部下の人たちもそんな感じで、陛下をお守りする心を一つに仕事に励んでいる。
ともかく、超能力を持つ人たちに囲まれているせいか、夢が遠く衣勢にいらっしゃる法子様とつながる現象が起きた。
虹色に輝く雲の上の宮殿をただ歩いている夢だった。
周りの美しさに、あの世の入口にいるのかも知れないと思った。
歩く道は現の皇居と同じで知っている道に思えた。
歩いていると、懐かしい秘密の通路に来ていた。
そこで、体育座りをしてうづくまっている少女を見つけた。
巫女姿の少女は、こちらに気づくと、笑顔全開で両手を広げ駆け寄ってきた。
「李流!」
「法子様!」
夢の中なので理性が無いのか不思議とも思わず恐れ多くもお互い抱きしめ合う。
「夢で会えるなんてなんて光栄なのでしょう!」
「私もじゃ!夢の中で李流に逢えるなんて神の思うべしじゃなっ!」
顔を合わせて微笑み合う。
ほんとに幸せだ。
お互いに恋していた。
夢の中なら何故か恥ずかしくもなく、お互いに抱擁する。
「ところで、どうしてここに?なにがお辛いことでもあったのですか?」
法子が体育座りしてる姿はどこか泣いてるようにも見えたから心配してしまう。
「寂しいと思ったのだ……母様父様にも会えなくて修行は辛いし、そう思いながら寝てしまったら、李流が来てくれた。嬉しいぞ!ずっと夢の中にいたい……」
「法子様……たとえ、この身は現実ではそばにいられませんが、将来あなたを一生お守り致します。
それまでお互い修行に励みましょう」
「李流も修行しているのか?」
「ええ、晴房様の元で修行中です。」
「そうかハルの元にいるのか、なら宮中に帰ったら、いつもより側にいられるな。頑張るぞ!」
法子の元気を出すポーズなのか拳を突き上げて 声を張り上げた。
なぜだか李流も勇気をもらう。
「ここにいたのか、法子。李流君まで……」
背後から尊き方の声が聞こえて振り返ると
「祝皇陛下!?」
ガバッと布団を蹴りあげて身を正すが、気が付けば、自分の部屋だった。
あまりのびっくりさに現実にもどってしまった。
さすがの夢の中でも陛下への忠義は忘れない。
十二時だ。
自分の部屋と行っても几帳で晴房の部屋と隔ててあるだけだが、そっと几帳の布を開けて晴房をのぞき見すると、晴房はいない。
仕事を終わらせると何時もの狩衣を脱ぎ捨てて、夜を徘徊するのがハル様のプライベートだと思っていたが、最近になってのことらしい。
一体どこでなにをしてるのやら……
そう思いながら、いつも忙しさに頭と体を酷使している李流は布団に潜ると再び夢の中より深い眠りについてしまった。
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