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あやかしと神様の補足事項
2☆交代制
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「瑠香、相談があるんだけど……」
お風呂から出て来た葛葉子はホカホカの湯気を漂わせながら官能小説を読書中の瑠香の部屋に訪れた。
「っ!」
瑠香は葛葉子の姿に息を呑む。
初夜まで手を出さないと誓ったが風呂上がりの濡れた肌や素肌にパジャマだけの姿はそそられる。
ブラジャーをしていないのか、薄いパジャマから形や肌が透けて見えるようだ。
もう秋なので寒いと思うと何か羽織るものをかけてあげたいと思うが……今の姿は眼福だと思う。
相変わらず無意識は罪だ。
(いや、意識してるわざとかな?)
と、都合の良いことを考えて瑠香はドギマギする。
今すぐ葛葉子を自分のものにしたくなってしまうではないか……
さらにいかがわしい小説を読んでいたから尚更だ……
瑠香は頬を染めながら、ゴホンっと咳払いをして気を落ち着かせて、
「相談ってなんだ?」
部屋に置いてある座布団を葛葉子に差し出して座らせて向かい合わせにする。
ベッドに座らせたら自分が抑えられる自信はない……今も危ういけど……と自分のことでいっぱいいっぱいなのを隠しながら真顔で葛葉子の話を聞くことにした。
「謹慎処分にされちゃって宮中で四神の仕事できないなら、あやかしの白虎の威を譲らなきゃ行けないんだよね……」
葛葉子は真剣な雰囲気で困って瑠香に相談した。
瑠香もそれは気になっていた。
名目上、宮中の出入り禁止になり宮中の西、白虎の方位を守る役目が担えない。
今は父の陰陽寮長が式神を使って守りをしていると言うが、強敵なあやかしがもし来たら対処できるか難しい。
方位の守りはあやかしや、目に見えないものから守るだけじゃない。
方位にも吉凶が影響して陛下の運気にも影響を及ぼす可能性があるからだと言われている。
実際はそんなに悩むものでは無いかもしれないが、用心に用心は必要だ。
ハルの神は全ての方位を守る力を持っているが依代である晴房が幼いために守りが弱いと言っていた。
神の力を持っていると言っても体は人なので父が対策を考えていると言っていた。
だがやはり、あやかしの守りも必要な要素なのだと瑠香も思う。
いま、葛葉子は瑠香の眷属になり、恋人となり、後には結婚して家庭に入るならずっとあやかしの四神なんて無理だ。
むしろ辞めさせたい、葛葉子と幸せな家庭を作るために、夜を思う存分愛し合うために……絶対に……!と瑠香も思うと葛葉子と同じに深刻な問題だと理解する。
「あやかしの四神って、どうやって決められているんだ?」
「んー。バトンタッチみたいな感じかな。それか争奪戦だよ。
位を頂くから箔が付くしね」
それは強いあやかしの称号でもある。そして、その任に相応しく宮中を守ることを約束するのだ。
「私や母様みたいに結婚して人生を全うする時は空けることがあるから、他のあやかしに譲って……寿命を終えてたら、また西の守りに戻ったりしてたみたい……」
と複雑に少し悲しい顔をして、
「あやかしになったばかりで、行くところがない私に前任のタヌさんが私に譲ってくれたんだ。」
その事はとても感謝している。
右も左も分からない葛葉子を指導してくれてもいた……
「ほかの方位の四神は異界から宮中守るようにすること出来るけど、西の守護の白狐で封印されてる母様は父様と離れたくないし離したくないみたいで西だけ空いちゃうんだよね……」
葛葉子は百面相をするように、むーっと考える様子は見ていて飽きないし可愛いと思う。
瑠香は密かに楽しんでいる。
「昨夜、ぼんやりだけど夢にそういう事情だからよろしくね!って言われた気がするの……」
そのため尚更気になってしまったようだ。
「そうなのか……西の守りって、菊が担っていたものだから阿倍野家の特殊任務でもあると思ってたよ」
瑠香はずっとそう解釈していた。
晴房も一応阿倍野家のものなのだから葛葉子がいない時は晴房が守りをするのが当然だとも思っていたけど少し違うようだ。
「白虎のあやかしの位を狙ってた、あやかし二又猫に頼もうと思ってたんだけど、春子殿下と共にいっちゃったから譲れなくて……あと、ポンタが旅から帰ってきてくれたら譲れるのになぁ……」
葛葉子は大きくため息を吐いた。
「ポンタ?」
瑠香はその名前にピンとくる。
葛葉子から男の名前が出るなんて以外だった。
お風呂から出て来た葛葉子はホカホカの湯気を漂わせながら官能小説を読書中の瑠香の部屋に訪れた。
「っ!」
瑠香は葛葉子の姿に息を呑む。
初夜まで手を出さないと誓ったが風呂上がりの濡れた肌や素肌にパジャマだけの姿はそそられる。
ブラジャーをしていないのか、薄いパジャマから形や肌が透けて見えるようだ。
もう秋なので寒いと思うと何か羽織るものをかけてあげたいと思うが……今の姿は眼福だと思う。
相変わらず無意識は罪だ。
(いや、意識してるわざとかな?)
と、都合の良いことを考えて瑠香はドギマギする。
今すぐ葛葉子を自分のものにしたくなってしまうではないか……
さらにいかがわしい小説を読んでいたから尚更だ……
瑠香は頬を染めながら、ゴホンっと咳払いをして気を落ち着かせて、
「相談ってなんだ?」
部屋に置いてある座布団を葛葉子に差し出して座らせて向かい合わせにする。
ベッドに座らせたら自分が抑えられる自信はない……今も危ういけど……と自分のことでいっぱいいっぱいなのを隠しながら真顔で葛葉子の話を聞くことにした。
「謹慎処分にされちゃって宮中で四神の仕事できないなら、あやかしの白虎の威を譲らなきゃ行けないんだよね……」
葛葉子は真剣な雰囲気で困って瑠香に相談した。
瑠香もそれは気になっていた。
名目上、宮中の出入り禁止になり宮中の西、白虎の方位を守る役目が担えない。
今は父の陰陽寮長が式神を使って守りをしていると言うが、強敵なあやかしがもし来たら対処できるか難しい。
方位の守りはあやかしや、目に見えないものから守るだけじゃない。
方位にも吉凶が影響して陛下の運気にも影響を及ぼす可能性があるからだと言われている。
実際はそんなに悩むものでは無いかもしれないが、用心に用心は必要だ。
ハルの神は全ての方位を守る力を持っているが依代である晴房が幼いために守りが弱いと言っていた。
神の力を持っていると言っても体は人なので父が対策を考えていると言っていた。
だがやはり、あやかしの守りも必要な要素なのだと瑠香も思う。
いま、葛葉子は瑠香の眷属になり、恋人となり、後には結婚して家庭に入るならずっとあやかしの四神なんて無理だ。
むしろ辞めさせたい、葛葉子と幸せな家庭を作るために、夜を思う存分愛し合うために……絶対に……!と瑠香も思うと葛葉子と同じに深刻な問題だと理解する。
「あやかしの四神って、どうやって決められているんだ?」
「んー。バトンタッチみたいな感じかな。それか争奪戦だよ。
位を頂くから箔が付くしね」
それは強いあやかしの称号でもある。そして、その任に相応しく宮中を守ることを約束するのだ。
「私や母様みたいに結婚して人生を全うする時は空けることがあるから、他のあやかしに譲って……寿命を終えてたら、また西の守りに戻ったりしてたみたい……」
と複雑に少し悲しい顔をして、
「あやかしになったばかりで、行くところがない私に前任のタヌさんが私に譲ってくれたんだ。」
その事はとても感謝している。
右も左も分からない葛葉子を指導してくれてもいた……
「ほかの方位の四神は異界から宮中守るようにすること出来るけど、西の守護の白狐で封印されてる母様は父様と離れたくないし離したくないみたいで西だけ空いちゃうんだよね……」
葛葉子は百面相をするように、むーっと考える様子は見ていて飽きないし可愛いと思う。
瑠香は密かに楽しんでいる。
「昨夜、ぼんやりだけど夢にそういう事情だからよろしくね!って言われた気がするの……」
そのため尚更気になってしまったようだ。
「そうなのか……西の守りって、菊が担っていたものだから阿倍野家の特殊任務でもあると思ってたよ」
瑠香はずっとそう解釈していた。
晴房も一応阿倍野家のものなのだから葛葉子がいない時は晴房が守りをするのが当然だとも思っていたけど少し違うようだ。
「白虎のあやかしの位を狙ってた、あやかし二又猫に頼もうと思ってたんだけど、春子殿下と共にいっちゃったから譲れなくて……あと、ポンタが旅から帰ってきてくれたら譲れるのになぁ……」
葛葉子は大きくため息を吐いた。
「ポンタ?」
瑠香はその名前にピンとくる。
葛葉子から男の名前が出るなんて以外だった。
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