あやかしと神様の円満成就（R）

あやかしと神様の睦愛（18R）

自己嫌悪

　今さらながら自己嫌悪が湧く…

　女狐っていったり、ビッチっていったり、いろいろ意地悪を言った事に胸がジクジクと痛い。
　振り向いてほしいための意地悪だったけれど、好き同士になるとあの時の意地悪を言ったことを思い出して後悔する。


　瑠香は葛葉子を突然、後から抱きしめる。
　小さい頃葛葉子にしたように葛葉子の頭にすりすり自分のおでこを擦る甘え方をする。

「瑠香？どうしたの？」
　瑠香のいつもと違う雰囲気に葛葉子は不思議に思って聞く。
「ごめん…意地悪ばかり言って君をイジメてたことを思い出して胸が痛い…今さらながら謝らせて…」
　少し涙声だと思う…
「うん？なんかいってたっけ？」
　葛葉子は忘れてるみたいだ。

「女狐とかビッチとか犬のほうが良かったとか意地悪ばかり言ったの思い出したらオレが辛くて…」

　本人は忘れてるけれど…自分が悪いと思うと罪に思える…

「そんなの、い、いまも意地悪いってるし…睦事の時、意地悪いってる…」
　いろいろ恥ずかしいことを言って葛葉子をいじめる…

「嫌なら…言わないけど…」
　真っ赤になって、恥ずかしがる顔と声は萌える…
　葛葉子はしばらく考えて…顔を赤くして、
「無言は嫌かも……
もっと囁いてほしい…意地悪な言霊でも…あの時と違うでしょ？」
　たしかに、違う。
　子供じみた意地悪ではない。
　今は愛おしすぎてどうにかしたくて、いじめてしまうのだから……

「今夜は優しくするよ……償いも込めて…」
　早速、優しくくちづけを繰り返しながら、葛葉子のふくよかな柔らかな胸を優しくなでて触る。
　葛葉子も瑠香のパジャマを脱がす。
　互いに、裸になるとぎゅと体温と鼓動を感じるために抱きしめる。

「好きだよ…瑠香」
「オレも…可愛い女狐に惚れたよ…ステキな女性過ぎるよ葛葉子は…」
「私の素敵なオオカミな旦那様……おいしく食べてね…」

　ふふっと笑いあって今夜も睦み合うのだった。