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あやかしと神様の嫁修業
9☆仲違い再び?
しおりを挟む「瑠香っ!」
能力使って…叔父を本気で首を絞め殺そうとする。
「だ、だめだよ!私が悪いんだから!」
「そうだ、葛葉子自ら体で払うって言ったんだぞっ!」
叔父も瑠香の本気度に慌てて言う。
葛葉子も慌てて瑠香の煙の出ている右手を抑えて止めさせる。
「そうだよっ!私が言ったんだよ!一生かけて動労やバイトして払うってことだよっ!」
「……は?」
兼頼は自分が勘違いしたことに顔を真っ赤にする。
「紛らわしい…」
バツが悪そうに苦々しげに呟く。
「はぁ?セクハラな考えしてんのが悪いだろ!」
「取りあえず、そこの壺を片付けておけ!」
「は、はい……」
そう言うと荒々しく障子を占めてどこかへ行ってしまった。
葛葉子は一個一個割れた壺の破片を集める。
瑠香も手伝う。
今にも泣きそうな葛葉子を見ると胸が痛い。
「オレの妻なんだから無理するな……」
こんな悲しい顔をさせたくない、叔父にイジメられる葛葉子を助けたいし、さっきみたいに大事な葛葉子を触れられるのも我慢ならない。
「無理はしてないもん。これは私の不注意が悪かったんだもん…」
確かに仕事は苦でもないみたいだった。
「でも朝は早いのはきついだろ…?」
目の下に隈をつけて寝てないようで学校の授業中寝ていて注意もされている。
「大丈夫だよ、認めてもらうまでの期間だもん!」
とにかく頑張らなきゃ!と一途に思っている。
それに、諦めたら認めてもらえない。
「……叔父の愛人にされるくらいならやめろ!いや、もう、叔父に認めてもらわなくてもいい!」
「なっ……!」
葛葉子は瑠香の妻になる事を認めてもらいたいのに、当の瑠香が諦めさせることを言うからイラッとして、
「それに、まだ、瑠香の妻じゃないもん…!だからほっといて!」
ムキになって言ってしまった。
そんな葛葉子の様子にムッとして、立ち上がり床の間の障子戸に手をかけて出ていこうとする。
「葛葉子の好きなようにすればいい…」
と無表情で言われて胸が痛い。
……もう、知らない……
と、言われてると感じる…
葛葉子は急に切なくて悲しくて胸が痛い…
「うー……るかぁ…」
ついに、ポロポロと涙が溢れてきた。
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