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あやかしと神様の修学旅行
1☆しょうもない夫婦喧嘩
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正月明けにスキー修学旅行があった。
葛葉子は修学旅行に行くことが楽しみだった。
正月前からドキドキ待ち通しかったが、瑠香は乗る気はしなかった。
「葛葉子と離れて眠るのは嫌だ…!」
初日までしょうもないワガママを言ってむくれていた。
なぜなら、正月は宮中の仕事に駆り出されていた。
謹慎処分中だとしても、将来は宮中で生涯身を捧げる神の化身ならば行事を慣れてもらうために参加させる方針の陰陽寮長だった。
その分、睦愛ができなかったのに、さらに修学旅行という新婚夫婦の邪魔する学校行事が続くなんて最悪だと愚痴っていた。
「男らしくない瑠香ちゃんの事嫌いになっちゃうぞ!」
葛葉子はムッとしてそうわざと言った。
それは幼い頃女の子の格好していた瑠香への皮肉だ。
「…なら…オレが男だってこと思い知らせてやる…」
とわざといい、葛葉子を押し倒して睦愛をしようとする。
「…体じゃなくて性格だよ…んっ!」
無理やり唇で塞いで言葉を継がせない。
胸を思いっきり弄られる。
太ももをなぞってショーツに手をかける。
「いい加減子供…作ろうよ。約束の一月だよ…」
ペチャパイ事件の誓約で一月には妊娠するといった。
でも、今月、睦愛あってのことだ。
結果が分かるのは来月かと計算する。
姫始めはしたけれど、避妊した。
姫始めのときなら生理周期も合って今月には妊娠確定していたはずなのに…その時は別に構わなかったけれど、なんでか聞いたら、
「だめっ!修学旅行、スキーできなくなっちゃう!」
と言って、最近はやらせてもくれなかった。
葛葉子は目標達成のためなら頑固で頑なだった。
今日もそんなことを言う葛葉子に、
「この時期逃したら子供できなくなるかもな…」
…と意地悪を瑠香は言ってしまった。
「なっ!それって、誓約違えになるの?」
「かもな」
ニヤリとわざと嫌味っぽく言う。
瑠香のその態度が恋人になる前の意地悪みたいでイラッとするし、ムカつく。
「うーっ…瑠香の意地悪!」
「意地悪は生まれつきだ」
「意地悪な瑠香なんて…大嫌いだっ!」
つい葛葉子は感情的に怒鳴って言ってしまった。
そう言われてズキリと瑠香の胸が痛む。
かなしげな顔をして、そんな顔を見られたくなくてそっぽを向いて、
「オレは…葛葉子のことが好きだからいいんだよ!もう知らないからなっ!」
矛盾な言葉を言って一人布団に潜って背を向けた。
いつもはこんな子供っぽい事言わないのに夫婦で遠慮のない甘えのせいなのか性もない事でムキになる瑠香に葛葉子は呆れた。
「ほんっと…瑠香のばか……私もしらないっ!」
久しぶりに喧嘩してもんもん気分をあじわうのだった。
葛葉子は修学旅行に行くことが楽しみだった。
正月前からドキドキ待ち通しかったが、瑠香は乗る気はしなかった。
「葛葉子と離れて眠るのは嫌だ…!」
初日までしょうもないワガママを言ってむくれていた。
なぜなら、正月は宮中の仕事に駆り出されていた。
謹慎処分中だとしても、将来は宮中で生涯身を捧げる神の化身ならば行事を慣れてもらうために参加させる方針の陰陽寮長だった。
その分、睦愛ができなかったのに、さらに修学旅行という新婚夫婦の邪魔する学校行事が続くなんて最悪だと愚痴っていた。
「男らしくない瑠香ちゃんの事嫌いになっちゃうぞ!」
葛葉子はムッとしてそうわざと言った。
それは幼い頃女の子の格好していた瑠香への皮肉だ。
「…なら…オレが男だってこと思い知らせてやる…」
とわざといい、葛葉子を押し倒して睦愛をしようとする。
「…体じゃなくて性格だよ…んっ!」
無理やり唇で塞いで言葉を継がせない。
胸を思いっきり弄られる。
太ももをなぞってショーツに手をかける。
「いい加減子供…作ろうよ。約束の一月だよ…」
ペチャパイ事件の誓約で一月には妊娠するといった。
でも、今月、睦愛あってのことだ。
結果が分かるのは来月かと計算する。
姫始めはしたけれど、避妊した。
姫始めのときなら生理周期も合って今月には妊娠確定していたはずなのに…その時は別に構わなかったけれど、なんでか聞いたら、
「だめっ!修学旅行、スキーできなくなっちゃう!」
と言って、最近はやらせてもくれなかった。
葛葉子は目標達成のためなら頑固で頑なだった。
今日もそんなことを言う葛葉子に、
「この時期逃したら子供できなくなるかもな…」
…と意地悪を瑠香は言ってしまった。
「なっ!それって、誓約違えになるの?」
「かもな」
ニヤリとわざと嫌味っぽく言う。
瑠香のその態度が恋人になる前の意地悪みたいでイラッとするし、ムカつく。
「うーっ…瑠香の意地悪!」
「意地悪は生まれつきだ」
「意地悪な瑠香なんて…大嫌いだっ!」
つい葛葉子は感情的に怒鳴って言ってしまった。
そう言われてズキリと瑠香の胸が痛む。
かなしげな顔をして、そんな顔を見られたくなくてそっぽを向いて、
「オレは…葛葉子のことが好きだからいいんだよ!もう知らないからなっ!」
矛盾な言葉を言って一人布団に潜って背を向けた。
いつもはこんな子供っぽい事言わないのに夫婦で遠慮のない甘えのせいなのか性もない事でムキになる瑠香に葛葉子は呆れた。
「ほんっと…瑠香のばか……私もしらないっ!」
久しぶりに喧嘩してもんもん気分をあじわうのだった。
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