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14☆毎朝キスをして……☆エンド☆
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だが、夜には、葛葉子は白狐の姿に戻ってしまっていた。
「オレとキスを、すれば一時的だが人に戻ることは確定したな」
宮中見回りの仕事を瑠香は率先して続ける。
臣に無理矢理有無を言わさず休まさせるほどに。
葛葉子も瑠香を見つけると一緒に見守りの仕事をする。
意地悪されても会いたくないわけではない、話し相手がほしい、理解してくれる唯一の存在が瑠香だから……
「お前は、学校通っているのだろ?私も高校に通いたい。」
と葛葉子は自分の望みを言うだけ瑠香に聞かせる。
無理だと思うが、人に戻れるなら通ってみたいという望みが出てきたのだろう。
「そうか?そんなにいいものではないぞ。」
めんどくさいだけだと瑠香は思う。
それでも、瞳を輝かせ、
「女子高生をやってみたい!制服着たい!通ってみたい。おもしろそう!」
子供のように興奮して言う。
晴房と似た唐突なワガママを言うと思いながら瑠香は怪訝な顔をして、
「お前、頭大丈夫か?」
「馬鹿という事か?」
それとも、偏差値というもので引っかかるのだろうか……
それだと無理かもしれないと不安になる。
《めんどくさいことを、率先してやろうとする頭だ。》
「め、めんどくさくないもん!わかんないけど!」
人間の時は幼い頃から巫女修行をしていた。
高校資格までもらえるが、実際の普通の女の子が通う学校生活にも憧れがあった。
「狐との契約にはやりたいことを叶えるっていう約束だし、なにも契約違反じゃないし!瑠香だって私を眷属みたいに使うなら対価を払え!」
瑠香は少し考えて悩む。
そして、葛葉子の顔を確認するように見る。
「本気で高校にいきたいのか?」
「行きたい。」
真剣な純粋な瞳で見つめて言う。
(本気らしいな……)
ハァ……と、瑠香はため息をはくと、ニヤッと笑って、
「では、その願い叶えてやる。」
「叶えられるのか!?」
葛葉子の瞳が輝く。
「オレは曲がりなりにも神の化身だぞ。できない事はない。」
『神の化身』だからといって、その望みを叶えられるわけではないが、あてはあるし、惚れた女の願いは、誰よりもなによりも瑠香自身が叶えてやりたい。
「わーい!ありがと!」
「お礼はほっぺにキスをしろ」
「なんだそれ、調子乗りすぎ……」
「やなら、叶えない」
「し、仕方ないな…ほっぺだからな……」
葛葉子は瑠香の、ほっぺにキスをした。
それはどこか懐かしい思いを互いに感じた。
その後、中務の宮の護衛として、葛葉子も高校通えるように計らわれた。
そして、朝に一日一回くちづけをする契約を瑠香とする。
「か、軽めやつだからな!」
「軽め以外のキスってあるのか?」
ふふんと、瑠香にドヤ顔される。
巫女姿の狐耳尻尾ではなく、セーラー服でも可愛い。
「早く、私に、キスを、しろ!」
顔を真赤にして言う葛葉子がいとしい。
「オレの、キスが、ほしい、だろ?」
瑠香は強請らせる言霊をわざと言わせようとする。
瑠香はこのように葛葉子を煽って喧嘩をするがキスで仲直りしてしまう。
(瑠香は意地悪で、口が悪くて、嫌い……)
でも、心が浮かれる。
意地悪でもとても優しいということを知ってるから……
こんな気持ちは葛葉子のもの。
皇を守る契約をしてるから本当の瑠香の眷属になれない。
キスで仮の契約をする事によって人として昼でも暮らせるようになるのは瑠香に感謝だけど……
「んっ……」
唇を重ねるほど、瑠香に心を委ねてしまいそうになる。
いつも戸惑う葛葉子だった。
「オレとキスを、すれば一時的だが人に戻ることは確定したな」
宮中見回りの仕事を瑠香は率先して続ける。
臣に無理矢理有無を言わさず休まさせるほどに。
葛葉子も瑠香を見つけると一緒に見守りの仕事をする。
意地悪されても会いたくないわけではない、話し相手がほしい、理解してくれる唯一の存在が瑠香だから……
「お前は、学校通っているのだろ?私も高校に通いたい。」
と葛葉子は自分の望みを言うだけ瑠香に聞かせる。
無理だと思うが、人に戻れるなら通ってみたいという望みが出てきたのだろう。
「そうか?そんなにいいものではないぞ。」
めんどくさいだけだと瑠香は思う。
それでも、瞳を輝かせ、
「女子高生をやってみたい!制服着たい!通ってみたい。おもしろそう!」
子供のように興奮して言う。
晴房と似た唐突なワガママを言うと思いながら瑠香は怪訝な顔をして、
「お前、頭大丈夫か?」
「馬鹿という事か?」
それとも、偏差値というもので引っかかるのだろうか……
それだと無理かもしれないと不安になる。
《めんどくさいことを、率先してやろうとする頭だ。》
「め、めんどくさくないもん!わかんないけど!」
人間の時は幼い頃から巫女修行をしていた。
高校資格までもらえるが、実際の普通の女の子が通う学校生活にも憧れがあった。
「狐との契約にはやりたいことを叶えるっていう約束だし、なにも契約違反じゃないし!瑠香だって私を眷属みたいに使うなら対価を払え!」
瑠香は少し考えて悩む。
そして、葛葉子の顔を確認するように見る。
「本気で高校にいきたいのか?」
「行きたい。」
真剣な純粋な瞳で見つめて言う。
(本気らしいな……)
ハァ……と、瑠香はため息をはくと、ニヤッと笑って、
「では、その願い叶えてやる。」
「叶えられるのか!?」
葛葉子の瞳が輝く。
「オレは曲がりなりにも神の化身だぞ。できない事はない。」
『神の化身』だからといって、その望みを叶えられるわけではないが、あてはあるし、惚れた女の願いは、誰よりもなによりも瑠香自身が叶えてやりたい。
「わーい!ありがと!」
「お礼はほっぺにキスをしろ」
「なんだそれ、調子乗りすぎ……」
「やなら、叶えない」
「し、仕方ないな…ほっぺだからな……」
葛葉子は瑠香の、ほっぺにキスをした。
それはどこか懐かしい思いを互いに感じた。
その後、中務の宮の護衛として、葛葉子も高校通えるように計らわれた。
そして、朝に一日一回くちづけをする契約を瑠香とする。
「か、軽めやつだからな!」
「軽め以外のキスってあるのか?」
ふふんと、瑠香にドヤ顔される。
巫女姿の狐耳尻尾ではなく、セーラー服でも可愛い。
「早く、私に、キスを、しろ!」
顔を真赤にして言う葛葉子がいとしい。
「オレの、キスが、ほしい、だろ?」
瑠香は強請らせる言霊をわざと言わせようとする。
瑠香はこのように葛葉子を煽って喧嘩をするがキスで仲直りしてしまう。
(瑠香は意地悪で、口が悪くて、嫌い……)
でも、心が浮かれる。
意地悪でもとても優しいということを知ってるから……
こんな気持ちは葛葉子のもの。
皇を守る契約をしてるから本当の瑠香の眷属になれない。
キスで仮の契約をする事によって人として昼でも暮らせるようになるのは瑠香に感謝だけど……
「んっ……」
唇を重ねるほど、瑠香に心を委ねてしまいそうになる。
いつも戸惑う葛葉子だった。
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