あやかしと神様の恋愛成就

花咲マイコ

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あやかしと神様の狐の嫁入り

3☆ニセ葛葉子学校に行く

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 葛葉子になりすました萩姫狐と学校いくと、学校中の人間が葛葉子に一瞬目を奪われる。

 いつもの雰囲気とちがい品が高い。
 背中に薔薇を背負っているような気品漂っている。
 伏せ目の瞳からは憂いを感じなめまかしい。
 歩き方も品があって、御機嫌ようと挨拶をする。
 どこぞのご令嬢のような雰囲気だ。
 いつもは、明るく元気なのに、楚々として、物静かな感じで瑠香と並ぶと絵になるカップルに見える。
 仲直りした久美も流石に羨ましいとは思えずむしろ崇拝するくらい美しく近づけない。
 けれど一人だけ例外で近づいていつもと違う葛葉子のそばにより業と肩を抱きスキンシップをする。

「今日は元気がないみたいだね。憂いを帯びた葛葉子もかわいいよ……」

 東も口説くほどに葛葉子の雰囲気は違うらしく東の好みの女性に映っているらしい。
 東殿下はわざと瑠香の方を見るとなんの反応がない。
 正直つまらないなぁと思うが、もしかして喧嘩したのかな?と思う。
 瑠香はギリギリのテスト勉強ではなく必死に地図を見ている。
 東の視線に気がついた瑠香は、

《テレパシーで失礼します。
 その狐は葛葉子じゃないんですよ。》

 (え?そうなの?)
 確かに雰囲気が違うし、よく見るとあまりにも、がちこちに震え緊張している。
「お、恐れながら、御子さまに、お近づきになられると嬉しく存じますが、あの、あの……」

 祝皇陛下の御子なので恐れ多いらしい。
 葛葉子は東のことを尊敬の眼差しで見るかわいい反応をするけれど、緊張しているのもかわいいとも思うが、ニセ葛葉子の耳元でコソコソ話をするように、

「君のこと詳しく聞かせて、お姫様」
 固まったうえに真っ赤になる。
 東の声はあまく魅力的だった。
 狐といえど葛葉子以上のうぶなお嬢様だった。
 更に、前世の阿闍梨の力の真言を唱える声の影響で神力をテスト時間中封じてしまったことを東は知らない。
 チャイムの音がなり響くと、テスト用紙を持った先生が教室に入ってきた。
 テスト時間になった。
 となりの席に座る臣はギリギリまで勉強をしていて葛葉子の雰囲気に気づく余裕がなかったらしい。
 そして、瑠香は気が気じゃない。
 早いところテストを終わらせて葛葉子を連れ戻したいと思っていた。
 お山の向こうという曖昧なヒントを探すために地図を広げて大体の場所はわかったが、一日でつきそうもない山の中の社に嫁がされているらしい。
 そう思うと、テストどころではなかった。
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