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あやかしと神様の黄泉がえり
2☆羨ましがりやな巫女と疑わしき巫女
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ついに九月になって学校生活も始まったけれど葛葉子は、留守番だった。
しかもあと一週間で重陽の宴で陰陽寮や掌典寮は神事や行事にかりだされ舞や雅楽をする式部寮などなど、宮中職員は忙しい。
そんな最中でも、学生としての勤めも果たさなくてはいけない。
しかも、夏休み前に東親王の大好きなオカルトな噂を集めた女子生徒の情報を献上してもらい、東は満足らしい。
この時期は忙しいので控えるようだが…
とにかく学校に行っている間寝ている葛葉子にイタズラ(耳としっぽをモフモフ)ができなくて不満でもあった。
「いいなぁ瑠香は…私も学校行きたい。久美に逢いたい。みんなに逢いたい。勉強は嫌だけど……」
ふさふさな大きな尻尾でパタンパタン!と畳を叩いて抗議する。
「オレは出戻りみたいで学校に行きたくなかったし、その間お前と離れたくない…」
指を交互に握り込み言う。
そして、軽めのキスをする。
朝から昼は眠っていて一切起きようとはしない。
それはあやかしになってからの習慣らしい。
人に戻れて徐々に昼に馴染んできたのに振り出しに戻った。
「葛葉子が寝ていてもそばにいてくれるから嬉しいぞ!」
ぎゅっと後ろから晴房が抱きつく。
「それで、起きたなら遊んでくれ!」
寝ている葛葉子の隣で晴房も一緒に昼寝をしていたりして満足らしい。
そして起きたら見回りの時間まで一緒に本を読んだり、瑠香が帰ってくるまで神事の勉強したりした。
「だけど、今から巫女寮に行こうと思ってるんだ」
「ハルもついていってやるぞ!」
「男は穢だから巫女にイジメられるぞ……」
昨夜、葛葉子を待っていたら巫女たちに睨まれた。
神事に深く関わる掌典(神職)以外は、ほんとに穢に思ってるらしい。
「男の前に神の化身のだからかまわぬ!」
晴房はふんっ!と胸を張った。
「それをいったらオレだってそうだぞ。」
巫女は概念では基本神の妻という立ち位置でもあるが…
瑠香は、屁理屈をいう晴房にため息を吐いて、
「葛葉子が帰ってくるまでお前はお勉強だ」
「葛葉子と一緒に勉強したい…」
晴房は夏休みしばらく葛葉子
、瑠香が陰陽寮長そばにいなかった分甘えん坊になってしまっている。
そんな可愛い晴房の頭を困ったように優しく葛葉子は撫でて、
「すぐに帰ってこれると思うけど…今日は桔梗姉様が来てるから遅くなるかも…
いろいろお話したいし……」
葛葉子は、学校に行けないのは不満だったけれど、巫女たちと仲良くなれて、桔梗が帰ってきて会えることに喜びを感じていた。
☆
昨夜、内掌典様と仲直りして、自分をいじめて閉じ込めた巫女とも仲直りをした。
「あの時意地悪してごめんなさい。私が意地悪したから……」
率先して閉じ込めた巫女は涙を流して謝った。
あの時はこの巫女も穢を恐れて必死だった。
その気持ちは分かる。
同じ巫女だったんだから…
「もういいよ。許してあげる。それに、私は幸せだし……」
葛葉子の様子を寮の境の廊下で見守っている。
瑠香の様子を見てつい、クスクス笑う。
「今はあやかしで西を守る白狐になっちゃったけど、付き合ってるし、結婚の予定だよ」
「あの、廊下にウロウロしてる男…と?葛葉子と一緒にいた葛葉子を穢した男じゃない?」
「そ、そういう事になるかな?」
葛葉子は苦笑いをする。
瑠香といるのを見て羨ましいと思いもあって穢として閉じ込めてしまったが、まさかほんとに勘違いした時の関係になってしまっていたとは……
「だから、もういいんだよ。それに、私ももっとみんなと話し合いをすれば良かった。仲良くできればよかったんだよ」
葛葉子は幸せそうに明るくそういった。
巫女は気が抜けたのか表情を緩めて、
「……葛葉子かわった
もっと気高い感じして、見下されてた感じがしたし、桔梗姉様に可愛がられていたから、つい羨ましくていじめてしまったの…」
年は三つ違いといえど同期の巫女なのに、特別扱いされていて羨ましかった。
妬ましかった…
その気持ちは…葛葉子も気がついていた。
気がついていたのに見てみぬふりしてた……
「私もごめんなさい。私も無意識に見下してたのかも…だから、私も悪かったの。ごめんなさいっ!」
お互い謝ってすっきりした。
そして、更に仲良くなれた気がして、桔梗姉様が帰ってきたら予定を取り持ってくれることになっていた。
☆
瑠香は眉間にシワを寄せて、腕を組み何か心配してるようでもあった。
「桔梗…には会うな。」
「まだヤキモチ?」
「履歴が見つからない…」
「え?」
物忌で休日シフトを決めるため陰陽寮に職員履歴の写しが保管されている。
それを漁っても見つからなかった。
巫女仲間だけの諱かもしれないから見つからないのかもしれないが…
「なら、本名も聞いてきてくれるか?
それでオレの疑いが晴れるならいいだろ?」
「うん!解った!」
そう言ってすくっと立ち上がる。
「じゃぁ!行ってくる!」
まだ不服な顔をする。
「帰ったら胸枕してあげるから、機嫌なおして!」
そういっておでこにキスをして出て行った。
「むねまくら?なんだそれは?ハルもしてほしい。」
「いつもしてもらってんだろ?」
寝ている葛葉子の胸に抱きしめてもらってる。
葛葉子は、母を知らない晴房が哀れで叔母だけど母気分らしい。
「子供の特権てやつか?瑠香も子供ってことだな?」
晴房は首を傾げて言った。
「うるさいっ!勉強始めるぞ!」
瑠香は顔を真っ赤にして頭に軽くゲンコツを晴房の頭に落とした。
しかもあと一週間で重陽の宴で陰陽寮や掌典寮は神事や行事にかりだされ舞や雅楽をする式部寮などなど、宮中職員は忙しい。
そんな最中でも、学生としての勤めも果たさなくてはいけない。
しかも、夏休み前に東親王の大好きなオカルトな噂を集めた女子生徒の情報を献上してもらい、東は満足らしい。
この時期は忙しいので控えるようだが…
とにかく学校に行っている間寝ている葛葉子にイタズラ(耳としっぽをモフモフ)ができなくて不満でもあった。
「いいなぁ瑠香は…私も学校行きたい。久美に逢いたい。みんなに逢いたい。勉強は嫌だけど……」
ふさふさな大きな尻尾でパタンパタン!と畳を叩いて抗議する。
「オレは出戻りみたいで学校に行きたくなかったし、その間お前と離れたくない…」
指を交互に握り込み言う。
そして、軽めのキスをする。
朝から昼は眠っていて一切起きようとはしない。
それはあやかしになってからの習慣らしい。
人に戻れて徐々に昼に馴染んできたのに振り出しに戻った。
「葛葉子が寝ていてもそばにいてくれるから嬉しいぞ!」
ぎゅっと後ろから晴房が抱きつく。
「それで、起きたなら遊んでくれ!」
寝ている葛葉子の隣で晴房も一緒に昼寝をしていたりして満足らしい。
そして起きたら見回りの時間まで一緒に本を読んだり、瑠香が帰ってくるまで神事の勉強したりした。
「だけど、今から巫女寮に行こうと思ってるんだ」
「ハルもついていってやるぞ!」
「男は穢だから巫女にイジメられるぞ……」
昨夜、葛葉子を待っていたら巫女たちに睨まれた。
神事に深く関わる掌典(神職)以外は、ほんとに穢に思ってるらしい。
「男の前に神の化身のだからかまわぬ!」
晴房はふんっ!と胸を張った。
「それをいったらオレだってそうだぞ。」
巫女は概念では基本神の妻という立ち位置でもあるが…
瑠香は、屁理屈をいう晴房にため息を吐いて、
「葛葉子が帰ってくるまでお前はお勉強だ」
「葛葉子と一緒に勉強したい…」
晴房は夏休みしばらく葛葉子
、瑠香が陰陽寮長そばにいなかった分甘えん坊になってしまっている。
そんな可愛い晴房の頭を困ったように優しく葛葉子は撫でて、
「すぐに帰ってこれると思うけど…今日は桔梗姉様が来てるから遅くなるかも…
いろいろお話したいし……」
葛葉子は、学校に行けないのは不満だったけれど、巫女たちと仲良くなれて、桔梗が帰ってきて会えることに喜びを感じていた。
☆
昨夜、内掌典様と仲直りして、自分をいじめて閉じ込めた巫女とも仲直りをした。
「あの時意地悪してごめんなさい。私が意地悪したから……」
率先して閉じ込めた巫女は涙を流して謝った。
あの時はこの巫女も穢を恐れて必死だった。
その気持ちは分かる。
同じ巫女だったんだから…
「もういいよ。許してあげる。それに、私は幸せだし……」
葛葉子の様子を寮の境の廊下で見守っている。
瑠香の様子を見てつい、クスクス笑う。
「今はあやかしで西を守る白狐になっちゃったけど、付き合ってるし、結婚の予定だよ」
「あの、廊下にウロウロしてる男…と?葛葉子と一緒にいた葛葉子を穢した男じゃない?」
「そ、そういう事になるかな?」
葛葉子は苦笑いをする。
瑠香といるのを見て羨ましいと思いもあって穢として閉じ込めてしまったが、まさかほんとに勘違いした時の関係になってしまっていたとは……
「だから、もういいんだよ。それに、私ももっとみんなと話し合いをすれば良かった。仲良くできればよかったんだよ」
葛葉子は幸せそうに明るくそういった。
巫女は気が抜けたのか表情を緩めて、
「……葛葉子かわった
もっと気高い感じして、見下されてた感じがしたし、桔梗姉様に可愛がられていたから、つい羨ましくていじめてしまったの…」
年は三つ違いといえど同期の巫女なのに、特別扱いされていて羨ましかった。
妬ましかった…
その気持ちは…葛葉子も気がついていた。
気がついていたのに見てみぬふりしてた……
「私もごめんなさい。私も無意識に見下してたのかも…だから、私も悪かったの。ごめんなさいっ!」
お互い謝ってすっきりした。
そして、更に仲良くなれた気がして、桔梗姉様が帰ってきたら予定を取り持ってくれることになっていた。
☆
瑠香は眉間にシワを寄せて、腕を組み何か心配してるようでもあった。
「桔梗…には会うな。」
「まだヤキモチ?」
「履歴が見つからない…」
「え?」
物忌で休日シフトを決めるため陰陽寮に職員履歴の写しが保管されている。
それを漁っても見つからなかった。
巫女仲間だけの諱かもしれないから見つからないのかもしれないが…
「なら、本名も聞いてきてくれるか?
それでオレの疑いが晴れるならいいだろ?」
「うん!解った!」
そう言ってすくっと立ち上がる。
「じゃぁ!行ってくる!」
まだ不服な顔をする。
「帰ったら胸枕してあげるから、機嫌なおして!」
そういっておでこにキスをして出て行った。
「むねまくら?なんだそれは?ハルもしてほしい。」
「いつもしてもらってんだろ?」
寝ている葛葉子の胸に抱きしめてもらってる。
葛葉子は、母を知らない晴房が哀れで叔母だけど母気分らしい。
「子供の特権てやつか?瑠香も子供ってことだな?」
晴房は首を傾げて言った。
「うるさいっ!勉強始めるぞ!」
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