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あやかしと神様の黄泉がえり
7☆九尾の狐復活
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桔梗は表情が定まらない…
泣きたいのか、笑いたいのか…
顔を歪めて葛葉子を愛おしそうに見つめる。
「だけど、わかっていますの…
私は神をも恐れぬ、レッドスパイの幹部の娘。
この世に神などいらないのですわ…」
……桔梗姉様は狂ってる……
葛葉子は桔梗に怒りを感じるが哀れにも思う…
恐怖と嫉妬、矛盾する感情が桔梗を狂わせた。
神を信じ見ることができる特殊なものが、陥りやすい現実を見ない心。
現実を見て前に進もうとしないし気が付かないし気が付けない。
悪霊に身も心も取りつかれている状態と同じだ。
「桔梗姉様は狂ってるよ…!」
無意識に言霊に出して気づかせてやるために口に出すが、
「それでいいのよ…狂気こそ黒御足のイヅナの力を増すものなのよ…」
その狂気こそ力に成りえる。
黒御足の呪詛を操る力にもなる。
父様がそうなのだと思った…
「あなたを私の下僕にすれば組織の中でも、いいえ、この国を支配できるのよ……」
夢見る瞳で語る。
「そんなことできるはずない!」
九尾の狐の半身といえど今は西を守る白狐だから。
「まだ、あなたは自分を失わないのね……」
さらに、憎むことを告白してやる…
「あなたの同期の巫女を嫉妬の心で葛葉子を強く恨み殺させる暗示をかけたのも私よ…」
もう、それも驚かない…そうなのだろうと察しがつく。
「……あなたの恋人がその呪詛を手伝ったのよ……あなたは恋人に殺されたようなものなのよ!」
「瑠香は関係ない!私を殺したのはお前だっ!」
瑠香のせいにするのは父様もだけれど瑠香は本当に関係ないのに!
瑠香をも苦しめようとするなんて許せない……!
すべての原因はこの女だ!
私達家族を死に追いやった。
怒りで葛葉子から黒いオーラが
吹き荒れる。
荒御魂と言われる、神のオーラではなく、妖気だ。
葛葉子を捉えている呪術が解けそうなくらいの強い力だ。
「なんて素晴らしい力なの…これで九本になったら……ふふっ」
足元においてある黒い袋の中身が蠢く。
葛葉子の怒りのオーラと呼応している。
あの時から…葛葉子が巫女として宮中に出仕したときから狙っていた……
神憑きの巫女であり、九尾の半身が危機なときは白狐が命を助けるが定め…
「あなたのお母様がそうだったようにね…」
桔梗は橘のことをよく知っている。
威津那に橘を操る気がないために橘の命を桔梗の父は奪い、白狐が宿った。
だが、失敗した……
九尾の狐の怒りが呼応しなかったせいでもあると語っていた…
今、葛葉子は白狐の封印は解かれている。
分かれた魂がひとつになっているのだから…
さらに威津那が最後の封印を解いた…
葛葉子は怒り狂う……
家族を嵌めたこの女が許せない
ユルセナイ
ゼッタイに……
「ううう!ヴうぅあヴう!」
獣のようにうなり声を上げ暴れる。
首を体を激しく動かし自由になろうと暴れる。
「本来なら房菊のように私だけをしたい信頼していればもっと従順な式神になっていたでしょうに……」
完璧と言っても自分が思い描くものは少し違っていたが、幸せな葛葉子にそれは出来ないのならば自らを恨ませれば良いという決断は正しいものだと思い直す。
黒い大きな袋から封印の札でまとめられた八本尻尾をとりだす。
それは黒御足家が封印してきた九尾の狐の尻尾だった。
「これが、欲しいのでしょう?」
ふふふっと桔梗は葛葉子の変化に嬉しくなる。
もう、なめらかな肌にも白い獣の毛のように変化しているのを見て笑う。
「あぅぅううヴ!」
口が裂けていくのが分かる…いや、変化している……
白狐のココがすごく欲するのがわかる。
怒り狂いながらも心の片隅に冷静な葛葉子がいた。
怒り狂う心は同じだが、魂は別だ。
父様にキスされてから感じていた…
嫌な予感はした……
この心は気持ちは白狐の本性…
「さぁ!受け取りなさい!」
桔梗は八本の尻尾を葛葉子にぶつけた!
その途端、宮中はドンっ!という音と衝撃で揺れた。
「ヴぁあああぁぁあ!」
葛葉子の体は徐々に狐になり、九尾の白狐になる。
葛葉子の体の三倍の大きさになった。
「この瞬間を待っていたの!
私の式神として、新たな世を赤い思想に染める手伝いをするのよ!」
桔梗は恍惚な表情をする。
このあやかしを私は手に入れた!
そのために巫女になった!
この為だけに私は…
力を得た!持っていた!
「裏切り者の威津那をも凌駕する力を獲れば!この国は世界は私のものっ!」
桔梗は両手を広げて、九尾の狐を仰ぐ。
狂ったような高笑いをする。
だが、
「……すでに、わたしは、威津那のモノだ…」
『御苦労だったね…』
憎き我らの娘の仇めっ!
その叫びは誰のもの?
聞き覚えがある懐かしい声が叫ぶ…
九尾の狐の大きな口が桔梗を
ガブリと頭から噛み砕いた。
泣きたいのか、笑いたいのか…
顔を歪めて葛葉子を愛おしそうに見つめる。
「だけど、わかっていますの…
私は神をも恐れぬ、レッドスパイの幹部の娘。
この世に神などいらないのですわ…」
……桔梗姉様は狂ってる……
葛葉子は桔梗に怒りを感じるが哀れにも思う…
恐怖と嫉妬、矛盾する感情が桔梗を狂わせた。
神を信じ見ることができる特殊なものが、陥りやすい現実を見ない心。
現実を見て前に進もうとしないし気が付かないし気が付けない。
悪霊に身も心も取りつかれている状態と同じだ。
「桔梗姉様は狂ってるよ…!」
無意識に言霊に出して気づかせてやるために口に出すが、
「それでいいのよ…狂気こそ黒御足のイヅナの力を増すものなのよ…」
その狂気こそ力に成りえる。
黒御足の呪詛を操る力にもなる。
父様がそうなのだと思った…
「あなたを私の下僕にすれば組織の中でも、いいえ、この国を支配できるのよ……」
夢見る瞳で語る。
「そんなことできるはずない!」
九尾の狐の半身といえど今は西を守る白狐だから。
「まだ、あなたは自分を失わないのね……」
さらに、憎むことを告白してやる…
「あなたの同期の巫女を嫉妬の心で葛葉子を強く恨み殺させる暗示をかけたのも私よ…」
もう、それも驚かない…そうなのだろうと察しがつく。
「……あなたの恋人がその呪詛を手伝ったのよ……あなたは恋人に殺されたようなものなのよ!」
「瑠香は関係ない!私を殺したのはお前だっ!」
瑠香のせいにするのは父様もだけれど瑠香は本当に関係ないのに!
瑠香をも苦しめようとするなんて許せない……!
すべての原因はこの女だ!
私達家族を死に追いやった。
怒りで葛葉子から黒いオーラが
吹き荒れる。
荒御魂と言われる、神のオーラではなく、妖気だ。
葛葉子を捉えている呪術が解けそうなくらいの強い力だ。
「なんて素晴らしい力なの…これで九本になったら……ふふっ」
足元においてある黒い袋の中身が蠢く。
葛葉子の怒りのオーラと呼応している。
あの時から…葛葉子が巫女として宮中に出仕したときから狙っていた……
神憑きの巫女であり、九尾の半身が危機なときは白狐が命を助けるが定め…
「あなたのお母様がそうだったようにね…」
桔梗は橘のことをよく知っている。
威津那に橘を操る気がないために橘の命を桔梗の父は奪い、白狐が宿った。
だが、失敗した……
九尾の狐の怒りが呼応しなかったせいでもあると語っていた…
今、葛葉子は白狐の封印は解かれている。
分かれた魂がひとつになっているのだから…
さらに威津那が最後の封印を解いた…
葛葉子は怒り狂う……
家族を嵌めたこの女が許せない
ユルセナイ
ゼッタイに……
「ううう!ヴうぅあヴう!」
獣のようにうなり声を上げ暴れる。
首を体を激しく動かし自由になろうと暴れる。
「本来なら房菊のように私だけをしたい信頼していればもっと従順な式神になっていたでしょうに……」
完璧と言っても自分が思い描くものは少し違っていたが、幸せな葛葉子にそれは出来ないのならば自らを恨ませれば良いという決断は正しいものだと思い直す。
黒い大きな袋から封印の札でまとめられた八本尻尾をとりだす。
それは黒御足家が封印してきた九尾の狐の尻尾だった。
「これが、欲しいのでしょう?」
ふふふっと桔梗は葛葉子の変化に嬉しくなる。
もう、なめらかな肌にも白い獣の毛のように変化しているのを見て笑う。
「あぅぅううヴ!」
口が裂けていくのが分かる…いや、変化している……
白狐のココがすごく欲するのがわかる。
怒り狂いながらも心の片隅に冷静な葛葉子がいた。
怒り狂う心は同じだが、魂は別だ。
父様にキスされてから感じていた…
嫌な予感はした……
この心は気持ちは白狐の本性…
「さぁ!受け取りなさい!」
桔梗は八本の尻尾を葛葉子にぶつけた!
その途端、宮中はドンっ!という音と衝撃で揺れた。
「ヴぁあああぁぁあ!」
葛葉子の体は徐々に狐になり、九尾の白狐になる。
葛葉子の体の三倍の大きさになった。
「この瞬間を待っていたの!
私の式神として、新たな世を赤い思想に染める手伝いをするのよ!」
桔梗は恍惚な表情をする。
このあやかしを私は手に入れた!
そのために巫女になった!
この為だけに私は…
力を得た!持っていた!
「裏切り者の威津那をも凌駕する力を獲れば!この国は世界は私のものっ!」
桔梗は両手を広げて、九尾の狐を仰ぐ。
狂ったような高笑いをする。
だが、
「……すでに、わたしは、威津那のモノだ…」
『御苦労だったね…』
憎き我らの娘の仇めっ!
その叫びは誰のもの?
聞き覚えがある懐かしい声が叫ぶ…
九尾の狐の大きな口が桔梗を
ガブリと頭から噛み砕いた。
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