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人魚姫は微笑む
しおりを挟む人魚姫は微笑む。
私は泡になったわけではない。
泡になったふりをして王子と別れた。
王子を好きになったのは確か。
好きだから人になった。
けれど彼は真実を見抜けぬただの人……
そんな人間に恋したことを思い苦笑する。
自分の馬鹿さ加減に?
それとも
恋した思い出を・・・?
海の泡になり消えた私を悔やむ彼を最後に見たとき
嬉しかった
それだけで満足。
恋したことを後悔しない。
思い出は私の中に・・・
永遠にしまっておこう。
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