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プロローグ
クエストを受ける
しおりを挟むギルドに着いて、まずはエマのギルド登録をしてから受付の横にあるクエスト内容が書いてある紙が貼ってあるボードに向かった。
「どちらの依頼がいいでしょうか?」
と言って、二枚の依頼用紙を見せてくれた。
======================
町のごみ掃除 ランクG 報酬鉄貨二枚
依頼主 ハンク
町のごみを掃除してほしい。放っておくと臭いがひどくなるため早めの掃除を願う。
======================
薬草五束採取 ランクG 報酬鉄貨四枚
依頼主 薬師 場所 始まりの森
ポーションを作るための薬草が不足しているため採取してきてほしい。
======================
はっきり言って小さな子供に対するお駄賃位にしかならない報酬である。Gランクの冒険者は生活が大変だなと他人事のように思った。まぁ実際他人事だし。
う~ん。とりあえずお金には困ってないからどちらでもいいけど、様子見だしテンプレも味わいたいから薬草採取のクエストを受けますか。と考えていたことを伝えた。
「とりあえず薬草採取のクエストを受けようか」
「分かりました」
とエマの了承を貰ってからその依頼の紙を受け付けに持っていった。
「すいません、このクエストを受けたいのですが」
「分かりました・・・・・はい、これで受け付け完了です。採取した薬草を受け付けに持ってこられたら依頼完了です」
はい、分かりました。といって二人でギルドから出てきた。
さて行きますか。
「さて、ここら辺で採取しますか」
そういってから地面をよくみだした。
朝早くにギルドに行きクエストを受けて、始まりの森にやって来た。
「おっ!やっぱりここにあった。この場所を教えてくれたシンラさんに感謝だな」
ちなみにシンラさんとは、ギルドから出てきて、町を魔物から守ってくれる砦に居た、(本人いわく下級騎士らしい。)人の事である。
そのシンラさんに何故砦の外に行くのか聞かれたのでランクをいってから薬草採取のクエストを受けたことを正直に説明すると
「そうか、そのクエストでいる薬草ならのか。それならよく生えている穴場を教えるよ。」
といわれて教えてもらったのが今いる場所である。
本当に一杯生えているなぁ。後でお礼をしないと、と考えている間に
「ユキさん。薬草五束分集まりました!」
「ありがとうね」
と、気がついたら五束分集めきったために薬草を持ってきたエマの頭を撫でていた。すごい髪の毛がさらさらしてて、耳がふさふさで撫でやすい。なので夢中で撫でていると・・・・・・・・・
「ふみゅうぅぅぅ・・・・・・・・」
という音が聞こえたと思うと、エマの頭から煙が出た。
「ええぇぇ!どうしたの!?大丈夫!」とあわてて聞いた。すると・・・・・
「撫でられるのが恥ずかしくて頭から煙がでちゃいましゅた・・・・」
途中で噛んだことも含めて顔が赤くなったエマにもうやめてください!と怒られたので、撫でるのをやめて無限袋アイテムバックの中に薬草を入れてからバスケットを取り出して、中に入っているサンドイッチを出して二人で食べた。
そしてのんびりしたあとにギルドにクリア報告をするため戻るのだった。
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