神に呼ばれたのでちょっと神を殴って来ます

臥野 コノ

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プロローグ

再突入

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とりあえず、戦闘準備が終わってから念のため完全偽装と完全隠蔽を自分に付術エンチャントしなおしてからエマに言った。



「エマはここで待っていてね」



「なんでですか!?私だって戦えます!」



「エマには重要な仕事を頼みたいんだ。もし夕方までに戻ってこなかったら逃げて誰かに伝えてほしいからね。それと敵に逃げられても追えるように隠れて見張ってほしいんだ」



 そうお願いすると下を向いて少し震えてから



「わかりました。死なないでくださいね。死なれると困りますから」



 そんな言葉を聞いて、頭をかきながらこれは絶対に帰ってこないとなぁ・・・と決意したのであった。



 中に入っていき、音をたてないように、そして急ぎながら静かに獣人族の人とエルフの子がいた部屋に入った。



 すると、さっき入ったときには見張りが一人だったのに対して今は二人も部屋の中にいた。



 何か喋っていたので細心の注意を払いながら近づいて、何を喋っているのかを聞いた。すると酷いことを喋っていた。



「なぁ」



「んっ?なんだ?」



「なんで俺達見張りしているんだろうな?」



「それは俺達のボスがここにいるやつらを盗んできたから、取り返しに来たやつを殺すためだろ」



「いや、でもあの方に何かするやつはいないだろう。だってボスはなんたってあの貴族である・・・・・」



「おい!ベラベラしゃべるんじゃねぇ!もしかしたら誰かが盗み聞きしているやつがいるかもしれないだろ。その事を知っているのは俺達二人とボスだけなんだから」



「そうだな。あぁ、イライラしてきた!こいつら殴っていいか?」



 二人組の内右の男が獣人族の顔を殴ろうとしている。



「おいよせ!顔を殴るな。こいつらは商品なんだからな!殴るなら腹にしろ」



「分かってる分かってる」



 といって、すぐに腹を殴ろうとしている男を見て、急いで両手の缶の中身を二人に浴びせた。すると・・・・・・・



「なんだ!?」



「うわっ!」



 といって、一瞬叫んだが直ぐに



「すぅ・・・すぅ・・・・・」



「グー・・・・ガー・・・」



 と眠る声が聞こえてきたのであちゃー、気がついたら動いちゃった。と反省しながら後悔はしてない。これでばれるのは時間の問題だと思ったので、僕のことは話さないでくださいねと言う口止めをしつつ急いで次の場所に向かったのであった。



 とりあえず、ついさっき偵察に来た道は覚えていたのでその記憶を便りにしてどんどん敵を眠らせていった。



「はぁ、とりあえず偵察をしたところにいた敵は眠らせたから後はここだけかぁ・・・・」



 と思いながら目の前にある扉を見つめる。



 そう何故かこの部屋の中は範囲捜索術式エリアサークルの効果が効いていないのである。



 だから中に誰がいて、何人いるかなどの情報がてに入らない。



 なのでなかで何をするのかは時間の問題なので、偽装と隠蔽を解いて、ドアを開けた。



 中にはいるとそこは神聖な雰囲気の教会だった・・・・・・・いや、本当に教会なのかは、分からないがその部屋の雰囲気は教会に思えた。







 その教会のような場所の真ん中には一人の男が立ちすくんでいた。その男が



「おや? どうしたんですか?」



 と尋ねてきた。 見た目は神官に見えるのだが、雰囲気が、強者のオーラを放っている。



 ばれないように考えたあと



「いえ、道に迷ってしまい、さまよっているとここについてしまったのですよ」



「そうなのですか。大変ですね」と言われた。



「あなたはここで何をしているんですか?」と聞いてみた。



 すると・・・・・



「あぁ 私はですねここである研究をしているんです」



「研究?」



「はい。その研究はですね・・・・」



 と言ってからどこかに動き出してなにかを引きずってきた。そのなにかとは・・・・・







 体に深い傷をおっている男だった。それを見て頭に血が上ってしまって僕は叫んでしまった。



「おまえ!いったい何をしたんだ!」



「あぁ。この方はここを拠点にしている盗賊です。私が先にいたのに「ここで何をしている! ここは俺達のアジトだ!」等といってきたので、逆に返り討ちにして、リーダーだけは捕まえました。ちなみに、この男がそのリーダーです。無様でしたよぉ。威勢良かったのにちょっと揉んであげたらすぐに震え始めましたから。面白かったですねぇ!」



「その男に何をするつもりだ!」



「何をするつもりか・・・・ですか?それはこうするつもりです」

男の心臓がある場所に、黒色の玉、多分魔法らしき物を当てたのであった。

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