神に呼ばれたのでちょっと神を殴って来ます

臥野 コノ

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一章

目が覚めると

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暗い闇の中にいる見たいな感覚がある。



少したってから、頭の辺りにひんやりとした感覚がある。



その感覚で目を覚ました。



目を覚ましておでこをさわると、どうやら冷たい感覚は冷やされたタオルみたいな物から出ているようだった。



「あっ。目が覚めたんですね。具合はどうですか?」



「うん。大丈夫見たい」



「それはよかったです」



そう喋っていると、



「おっ!目が覚めたようだな」



「はい。お陰さまで、ありがとうございました」



「気にするな。それより、お前と戦って気がついたことがあるんだが言ってもいいか?」



「はい。教えてください」



「じゃあ聞くが、お前自分のステータスを完全に使いこなしてないな」



「ギクッ」


 そう口に音を出してしまいそうなほどに動揺してしまった。



ちなみに使いこなしてない理由はこうである。



今いる世界につく前は普通の高校生だったために、あまりにも強大なステータスを操れないのである。







閑話休題



「なんか不自然だったんだ・・・・そうだな。例えるとなると、急に強い力を持ってしまったみたいな感じだな」



そこまで気がつかれている!ヤバイ!なんとかごまかさないと



「俺の勘違いか。まぁそりゃそうだろ」



「ははっ、そうですね・・・・・・」


と笑ってごまかすしかなかったのである。


「まぁ今の状態を直す場合、毎日腕立てなどの特訓をしたら、力を扱えるようになるだろ」



「分かりました。やってみます」



「ちょっと待て、今日は疲れているはずだから、明日からにしておけ」



「そうですね」



「ご飯が出来ましたよ」


とスゥさんがやって来たので、



「分かった。直ぐに行く」



「分かりました。今行きます」



と言って、家の中に入って言ったのであった。



家に入り、手を洗ってからご飯がある場所に向かって、椅子に座った。



少しして、スゥさんが持ってきてくれたご飯を見ると、



「美味しそう」



「あらあらありがとう」



スゥさんが持ってきてくれたご飯は、パンとシチューのようなものとステーキだった。シンプルに見えるけど、ものすごい手が込んでいる美味しそうな料理だった。



「少ししかなくてごめんなさいね」



「いえ。作っていただいただけでもありがたいですし、手が込んでいて、凄い美味しそうです」



「それならよかった。では召し上がれ」


そう言われて、僕はいつものように


「いただきます」


と言った。


僕はいただきますと言って、食べようとしたのだが、皆がこちらを見て、動きが止まっているので、


「どうしました?」


と聞くと、


「お前が今言った言葉はなんだったんだ?」



「それはですね、故郷の言葉で、料理と、作ってくれた人への感謝を言ったものです」



「そうなのか。それはいい言葉だな。今度から俺も使おう」



「是非。 それと、食べてもいいですか?」



「あぁすまんな。食べてくれ」


 「では」



そういってから、僕はステーキを口に入れて、噛んだ。すると、



「これ! すごく美味しいです!!」



「それはよかった」



一口噛んだだけで、肉汁が溢れだして、それに、塩と胡椒が絶妙な具合に降りかかっていて、そのステーキをもう一口入れてからパンを食べるとまた美味しい。そのまま口の中がなくなってから、シチューのようなものを飲んだ。



これは! スープはサラサラで喉ごしが良くて、味付けがしっかりされていて、あっさりと入っていく。そして具材の野菜は形を残したままなのに、スプーンで触ると、あっさりと崩れるくらい煮込んである。そんな事を思っていると、気がついたら、目の前の皿には何もなかった。



「美味しかったですか?」



「凄く美味しかったです!」



「とても美味しかったです!」


「満足」



と言って、二人とも、幸せそうな顔で言っていた。



「それならよかった」



と言っていると、



「お~い、今日は早く寝ておけ。明日の朝早くから訓練するからな」



「はい。分かりました、それではもう寝ます」


そう言ってから二人をつれて、部屋に戻ったのであった。


部屋に戻り、寝ようとしてベットに入り、目を閉じていると、声が聞こえてきた。



「助けて!」


そんな声が聞こえたので慌てて目を覚ました。キョロキョロしてみたが、回りには人はおろか影すらなかった。



辺りに誰もいないことを確認してからまた目を閉じていると、またまた声が聞こえてきた。



「何で助けてくれないの! ねぇ誰か助けてよ!」



バッと体を起こし、全体を見てみるが誰もいない。 でも声が聞こえた。女の人の声だった気がする。



そんなことを考えていると、気がついたら、もう朝になっていたのであった。



「お前ら良く眠れたか?」



「はい・・・・眠れましたよ?」



「なんか言葉がおかしかったきがするが…まぁいいか。今日はお前の特訓は、腕立て50回とダッシュ10本と素振りを100回だからな」



「はい。分かりました」



そう言ってから腕立てをやり始めたのだが、



「お前大丈夫か?」



「はぁ はぁ 多分大丈夫です」



そう。体力が全くなかったのである。腕立てを10回しただけでへばってしまうくらい体力がなかった。



少し体力が回復したのでまた腕立てを再開した。 なんとか30分かけて、50回を終わらせた。そのあと少し休憩してからダッシュ10本したのだが、今回は途中で止めなかったが、終わった後は大の字で倒れてしまった。そのまま気がつくと部屋のなかにいたのであった。


部屋の中で目を覚ますと、



「お前は良く倒れるなぁ」



と起きて早々呆れるように言われた。



「すいません。何度も倒れてしまって」



「気にすんな。お前が修行したいと言い出した事に俺が付き合うと言ったからな。このくらい手伝うのは当たり前だ。 それより、早く飯を食ってこい。その後に言うことがあるからな」



「分かりました。今食べてきます。」



そう言って、体を起こしてから、ご飯が置いてある場所に行き机に置いてあったサンドイッチを食べた。



10分ぐらいで食べ終わり、ハリスさんの所に向かうと既に二人がいた。



「おっ。食べ終わったか。これからギルドに向かうぞ。そしてクエストを受けて貰うぞ」



「はい。分かりました」


そう言ってハリスさんと一緒にギルドに向かったのであった。



ギルドに向かい。ハリスさんが受けたクエストはランクDランクのクエストだった。



「えっ?まだ僕達には早い気がするのですが?」



「まぁランクは足りないが強さなら大丈夫そうだから、このクエストを受けて貰う」



「分かりました」


そう言って受けたクエストはこのクエストだった。





======================



ゴブリン二十匹討伐 ランクD 報酬銅貨四枚



依頼主 ランガ 場所 新緑の森



森にゴブリンが居座っている。倒さないと回りの村が襲われる。それを止めるために倒せ。



======================



と言うクエストを受けて、場所に向かったのであった。
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