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一章
神が現れ
しおりを挟むそして座ると、森の神と言っていた、目の前の神は喋り始めた。
「さて。どこから話始めたらいいか分からないから始まりから話そう。まず始まりは一人の男だった」
そう言ってから語り始めた。
「その男は、この森に来ていた冒険者だった。しかも冒険者なのに、この森の近くの王都にいる、貴族だった。この森に来ていた女の冒険者パーティーに依頼して、この森に来て、言葉巧みに操り、痺れ薬が入っている飲み物を飲ませて、痺れさせて、持っていた、変な形の剣で殺したんだ。すると、死んだ女の冒険者の体からもやのようなものが出てきて、そのもやを剣が吸いとっていたんだ。吸いとっているときに物凄い嫌な感じがしたんだ。そして調べていたら、この森の中にずいぶん強力な結界が張ってあって、本気を出して調べなかったら気がつかないレベルの結界だったんだ」
一応神が本気で探さなかったら見つからないぐらいってすごいな・・・・
「そして結界の中を調べたら、中でモンスターが作られていたんだ。そのモンスターが君が倒したコボルトキングだったんだよ。しかも剣で吸いとっていたもやがあのコボルトキングのエネルギーになっていたんだ」
だからあんなに固かったのか。
「しかも何十人もの冒険者の命をコボルトキングのエネルギーに変わっていたんだ。もし、もっと多くの冒険者の命が吸われていたら、倒せないくらい強くなっていたんだよ。そして遅くなったがコボルトキングを倒してくれてありがとう」
「いえいえ、勝手にしたことですから」
「そして、君には申し訳ないが一つ頼み事がある」
まだあるの?と考えてしまった思考と顔を隠してから聞くことにした。
「なんですか?」
「君には、剣で冒険者を殺していた貴族を探し出して、出来るならばその剣を破壊するか持ってきてほしいんだ」
「その男は誰なんですか?」
「その男とは、王都にいる貴族を纏めている男。ノマニと言う男だ」
まぁ放っておいたら大変なことになりそうだし、受けようか。
「分かりました。必ず剣を破壊します」
「そうか。ありがとう。その代わりこれをあげるよ」
そう言って、指をまた パチン と鳴らすと、僕の体が光った。
「これは?」
「これは、僕の加護だよ。弱いかもしれないけどね」
そう言った。
えっ?加護?
「か、加護ですか?」
「そうだよ。こちらが依頼をしているんだからそのくらいは当たり前だよ。まぁ、今は力が減っているからそんなに強くないけど」
そう軽く言っていた。
「すいません。ちょっと、ステータスを確認してもいいですか?」
「あぁ。いいよ。その間、僕は後ろを向いているから」
と快く了解をもらえたのでステータスを確確認した。
==============================================
竹内 雪 HP9000/9000 MP9000/9000
レベル15 種族 人族 性別 男
筋力 1249
体力 1653
耐性 1276
俊敏 1167
魔力 1531
魔耐 1506
スキル
二刀流(刀) レベル6
火魔法 レベル6 水魔法 レベル6
風魔法 レベル6 土魔法 レベル6
闇魔法 レベル6 光魔法 レベル6
回復魔法 レベル6 鍛冶魔法 レベル4
錬金術 レベル4 料理スキル レベル5
無詠唱スキル レベル5 鑑定スキル レベル7
薬剤スキル レベル4
=======エクストラスキル=======
「虚無」 ※もう少しで使用出来ます。
「完全偽装」 「完全隠蔽」
「高速HP回復EX」 「高速MP回復EX」
「魔法付術師」マジックエンチャンター 「範囲捜索術式」エリアサークル
称号
召喚されたもの ツクヨミの加護
指名を受けたもの 超越者 森の神の加護
======================
冒険者ランクC 登録者名 ユキ
======================
うわー。またステータスが大変なことになっているぞ・・・・・・・・・
またステータスが大変なことになっているし、本当に加護がついている。加護の効果によって、大変なことになるからなぁ。
・・・・・・さて。気を取り直して、効果を確認しますか。
======================
森の神の加護
森の神本人が一人の人族につけたもの。
力が弱まっているため加護が少し弱いが、加護を持っていない人との差は歴然と出る。
水、土魔法攻撃ダメージアップ(小)
水、土魔法防御力アップ (小)
薬剤、錬金術に少補正あり
======================
うわっ!この効果はヤバイ。もし他の人に加護があるってばれたりでもしたら大変なことになる。
絶対にステータスを見せないようにしようと心に決めたのであった。
ステータスを確認し終わると、
「確認し終わったかい?」と森の神がこちらを向いた。
「はい。加護をありがとうございます。森の神様」
そう、顔をひきつらせないようにしながらお礼をした。
「いやいや。礼には及ばないよ。だって、今は僕の力が弱まっているから、加護も弱いからね」
そう自虐するようにぼやいていた。
「では、家に戻り、朝になったら、僕の仲間に伝えて、必ず依頼を成功させます」
「頼んだよ」
そう言われながら、家に向かったのであった。
まず、家に帰り、二人が起きてくるまで待った。そして、二人が起きてくると、ご飯を用意して、皆で食べた。その後に本題に切り出した。
「二人とも、ちょっといい?」
「はい。なんでしょうか?」
「なに?」
「実はこの王都にいる貴族が持っている剣があるんだけど、その剣は破壊するか自分達が回収しないといけないんだ」
「その剣とはどんな剣なんでしょうか?」
とエマもマリナもどれだけ危険な剣かを想像しているみたいだが想像出来なくて悩んでいるみたいだ。 ・・・・・剣の性能を伝えると、
「そんな危険な剣があるんですか!それなら早く、回収しに行きましょうよ!国はどうでもいいですけど私たちの障害になりそうですし」
「早く回収するべき」
そう二人も口々に言っている。
「早く行きたいけど、その前にしなければいけないことがあるんだ」
「それはなんですか?」 「なに?」
「それはステータスの確認だよ。ついさっき言っていた剣の存在を教えてくれた人がいるんだけどその人が加護を皆にくれたから、ステータスが上がっているはずだから、それを見てからね」
「加護・・・ですか?」
「?」
「それはね・・・・・・」
そう言って、言葉をためたのであった。
「それはね・・・・・・」
とためてから、ステータスの確認をしようとした。ためた理由はこのステータスを確認すれば理由が分かるのである。
============================================
エマ HP756/756 MP 36/36
レベル14 種族 金狼族 性別 女
筋力 900
体力 900
耐性 56
俊敏 1000
魔力 43
魔耐 43
スキル
魔爪術 レベル1 風魔法 レベル1
土魔法 レベル1 砲口 レベル1
種族スキル
砲口
称号
獣人族の勇者 森の神の加護
最後の金狼族の生き残り 獣神の加護
============================================
マリナ HP 262/262 MP6000/6000
レベル14 種族 ハイエルフ 性別 女
筋力 34
体力 34
俊敏 57
魔力 1200
魔耐 1200
スキル
水魔法 レベル8 風魔法 レベル8
土魔法 レベル8 光魔法 レベル8
回復魔法 レベル7 無詠唱 レベル7
種族スキル
精霊魔法エレメンタルマジック
称号
ハイエルフの次期王女 森の神の加護
======================
と言う、物凄いステータスだった。しかも、エマのステータスにのっていた、封印が外れている。これは、森の神が、エマの加護を小にする代わりに、封印を解いてくれたのである。それに、マリナと森の神の加護の相性が物凄い良かった。まぁエルフだからかな? と伝えると、エマは
「えぇーーーー!」
と物凄く驚いていたり、マリナは、
「そう」
とそこまで驚いてないように見えた。やっぱり反応は一人一人違うのであった。
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