8 / 8
第一章 出会い
07
しおりを挟む席につき、五限目の準備をしていると
真帆と涼介も教室に戻ってきた。
「で、どうだったんだよ?ちゃんと相談できたのかよ?」
「いやーマジ俺ナイスアシストだっただろ?自分でも思うわ~」
そんなことを言いながら、涼介が席に着く。
うざい。殴ってやりたい。
いや、たしかにナイスアシストだったし、涼介にしては気を利かせた行動だったとは思う。
でも、でも、いきなりすぎんだろ!!
僕にその対応力なんかねぇよ!!
そして何より。
「どうだったんだよ?じゃねぇーよ!!あんな言い方したら真帆に勘違いされるじゃねぇーか!!『あいつ昨日うちに告白してきたくせに振られたから次は希望手出すんやなぁ。』とか思われてたらどうすんだ!!」
結局はそこである。
僕にとっての優先順位は何においても一番は真帆であり、真帆が僕のことをどう思っているかなのだ。
「そこは大丈夫!あの後俺がちゃんと真帆にフォロー入れといたから!」
「いや、お前が大丈夫!って言って大丈夫だったことがないから不安なんだけど。」
涼介口軽いからなぁ。
実際、さっきも本人に壮大に送り出したいって僕が思ってること言おうとしてたし。
不安だ。。
「で、どうだったんだ?ちゃんと希望ちゃんには話せたのかよ?」
僕の不安を他所に、再度涼介が聞いてくる。
「いや、話そうとしたところで鐘がなってタイムアップ。何も話せなかった。」
「なんだよ。俺のナイスパスを無駄にしやがって~」
「じゃああれだな、トリッターで放課後呼び出すしかねぇーな!」
「マジかよ。僕希望ちゃん怖いんだけど…。」
「じゃあ、真帆を盛大に送り出すの諦めるか?盛大にとなるとやっぱりあいつに近しい人の協力は必要だと思うぞ。」
気乗りしないなぁ。
でも、涼介の言ってることも一理ある。
僕は携帯を取り出し、トリッターで希望ちゃんにメッセージを送る。
『さっきは引き止めちゃってごめん。さっき話せなかった話あるから、今日の放課後時間あったりしないかな?』
あ、みんな気になってると思うけど、一応もう五限目の授業始まってるから!
授業中なのに、ましてや今年受験生だと言うのに涼介と話したり、携帯触ったり、僕は悪い子だ。
先生が不憫でならないぜ!!
全く以って思ってもないのだけれどもね。
この海森高校の学校方針というのは、公立高校にしては珍しく、結果、つまりはテストの成績さえ良ければ授業中何をしてても良いのだ。校長の『社会に出てからは過程をどれだけ頑張っても結果が伴わなければ評価されない。結果がこそ全てだ。』という教育方針のおかげ?で授業中、お喋りしてようが、携帯をいじってようがテストの点さえ良ければ注意されるということはまあないのだ。
その分テストが悪ければ容赦なく留年を言い渡されるのだが…。
そういう意味では厳しい学校なのである。
ブーブー
僕の携帯のバイブレーションが鳴る。
「」希望ちゃんからの返信が返ってきた。
『今日塾があるから短めに済むならいいよ。』
『わかった。時間はとらせないから放課後教室で待っててくれるかな?』
『わかった。』
くぅー。
相変わらず冷めてますねぇー。
キンキンに冷えてやがるぜ。
まぁ、そんなこんなで再度、希望ちゃんと話す機会を設けることに成功した僕であった。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい
沢尻夏芽
恋愛
自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。
それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。
『様子がおかしい』
※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。
現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。
他サイトでも掲載中。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
離した手の温もり
橘 凛子
恋愛
3年前、未来を誓った君を置いて、私は夢を追いかけた。キャリアを優先した私に、君と会う資格なんてないのかもしれない。それでも、あの日の選択をずっと後悔している。そして今、私はあの場所へ帰ってきた。もう一度、君に会いたい。ただ、ごめんなさいと伝えたい。それだけでいい。それ以上の願いは、もう抱けないから。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ギャグ要素強め