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魔族編
第二十四話
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「テンカ」
外で、地球を観察するテンカに声をかける。
「ナナシ、やっぱり、地球に異変は無い。恐らく、魔族側が何か仕向けたようだな…」
「その事なんだが…」
ナナシは先程ユメと話した事を伝えた。
「そういう事か…!完全に盲点だった…しかし、よく一人で対処出来たな」
「あの時は、怒りでどうにかなっていたからな…自分でもそう思う」
「しかし、魔族の気配を感じられ無くなったのは、かなりの痛手だ…そう言えば、ナナシはどうやって気づいたんだ?ユメから連絡が来たわけじゃないんだろ?」
「ああ、それは、カイマって奴が…あ!そうか!」
ナナシは魔界で起きた出来事について話した。
「魔王の子供か…そいつを味方につけれることが出来れば…」
「ああ、魔族の察知ができる」
「よし!ナナシ!すぐに魔界に行くぞ!」
「え?魔界の場所知っているのか?」
「ああ、神様に場所は聞いてある、だが、交渉はナナシに頼みたい」
「俺が?」
「ああ、魔力を察知できない今、ユメを一人にするのは危険だ。俺が行ってもいいが、知り合いの方が相手も安心できるだろう」
「なるほどな。わかった」
そうして、二人は魔界へ降り立った。
「じゃあ、頼んだぞ」
「ああ」
ナナシが降り立った場所は、最初、神に飛ばされた場所だった。
確か、あっちだったか…
暫く歩くと、城が見えた。
「あった!」
今度は、しっかり、門を潜り、扉から入る。
見張りは何人かはいたが、怪しまれることなく通された。
カイマが俺の事話したか?
そして、カイマの部屋の前に着いた。
中に入ると、カイマが玉座に座って何やら書物を読んでいた。
「魔王様!ナナシが帰ってきたよ!」
隣に立っていたディアンが、カイマに声をかけた。
「え?あ、おかえりなのだ」
「かなり集中していたが、何かしていたのか?」
「うん、いつでもキミに会いに行けるように空間転移の勉強をしていたのだ」
「そうだったのか」
「ここに戻ってきたってことは、ボクに何か用なのだ?」
「ああ、実は…」
ナナシはここに来るに至った経緯を話した。
「なるほどなのだ…多分、ボクは魔王の血を引いているから、普通に感じれるのだね…うん、わかったのだ。もし、魔族に気づいたら、すぐに知らせるのだ」
「ああ、助かる。じゃあ、俺は、帰るな」
「うん、ボクも早く、転移を覚えて、みんなの手伝いをするのだ」
「…いいのか?」
「うん。ナナシは恩人なのだ。それくらいの手伝いはさせて欲しいのだ」
「そういう事なら、助かる」
「えー!だったら、ウチも戦う!」
「ディアンはお留守番なのだ」
「なんでー!」
「危険だからなのだ。これは遊びじゃないのだ」
「むー…わかったよ…」
「うん、いい子なのだ。それじゃあ、ナナシ。何かあったら連絡するのだ」
「ああ、頼んだ」
そう言って、ナナシは地球へ帰った。
外で、地球を観察するテンカに声をかける。
「ナナシ、やっぱり、地球に異変は無い。恐らく、魔族側が何か仕向けたようだな…」
「その事なんだが…」
ナナシは先程ユメと話した事を伝えた。
「そういう事か…!完全に盲点だった…しかし、よく一人で対処出来たな」
「あの時は、怒りでどうにかなっていたからな…自分でもそう思う」
「しかし、魔族の気配を感じられ無くなったのは、かなりの痛手だ…そう言えば、ナナシはどうやって気づいたんだ?ユメから連絡が来たわけじゃないんだろ?」
「ああ、それは、カイマって奴が…あ!そうか!」
ナナシは魔界で起きた出来事について話した。
「魔王の子供か…そいつを味方につけれることが出来れば…」
「ああ、魔族の察知ができる」
「よし!ナナシ!すぐに魔界に行くぞ!」
「え?魔界の場所知っているのか?」
「ああ、神様に場所は聞いてある、だが、交渉はナナシに頼みたい」
「俺が?」
「ああ、魔力を察知できない今、ユメを一人にするのは危険だ。俺が行ってもいいが、知り合いの方が相手も安心できるだろう」
「なるほどな。わかった」
そうして、二人は魔界へ降り立った。
「じゃあ、頼んだぞ」
「ああ」
ナナシが降り立った場所は、最初、神に飛ばされた場所だった。
確か、あっちだったか…
暫く歩くと、城が見えた。
「あった!」
今度は、しっかり、門を潜り、扉から入る。
見張りは何人かはいたが、怪しまれることなく通された。
カイマが俺の事話したか?
そして、カイマの部屋の前に着いた。
中に入ると、カイマが玉座に座って何やら書物を読んでいた。
「魔王様!ナナシが帰ってきたよ!」
隣に立っていたディアンが、カイマに声をかけた。
「え?あ、おかえりなのだ」
「かなり集中していたが、何かしていたのか?」
「うん、いつでもキミに会いに行けるように空間転移の勉強をしていたのだ」
「そうだったのか」
「ここに戻ってきたってことは、ボクに何か用なのだ?」
「ああ、実は…」
ナナシはここに来るに至った経緯を話した。
「なるほどなのだ…多分、ボクは魔王の血を引いているから、普通に感じれるのだね…うん、わかったのだ。もし、魔族に気づいたら、すぐに知らせるのだ」
「ああ、助かる。じゃあ、俺は、帰るな」
「うん、ボクも早く、転移を覚えて、みんなの手伝いをするのだ」
「…いいのか?」
「うん。ナナシは恩人なのだ。それくらいの手伝いはさせて欲しいのだ」
「そういう事なら、助かる」
「えー!だったら、ウチも戦う!」
「ディアンはお留守番なのだ」
「なんでー!」
「危険だからなのだ。これは遊びじゃないのだ」
「むー…わかったよ…」
「うん、いい子なのだ。それじゃあ、ナナシ。何かあったら連絡するのだ」
「ああ、頼んだ」
そう言って、ナナシは地球へ帰った。
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